ブログ

「自信」のための朝の時間

最近の朝は、事務所で一日をスタートさせています。事務所で自分のことをゆっくりと振り返るところからスタートします。

自分のことを振り返るというと、会社員の頃は、どちらかというと、不安を増幅させて、恐怖感をもって自信をなくすための儀式でした。過去の不安を思い出す。未来に向かっての不安を思い出す。不安を集める時間でした。朝ご飯までの短い時間のなかで、ふとんのうえに横たわったまま、妻に呼ばれるまでその怖がる気持ちに向き合って、余計に怖がっていました。怖がっているのですが、結局は前に進まないといけないので出社します。栄養ドリンクを飲んでもあまり意味がないんですが、飲んでました。そんな状況ですから、電車の駅のベンチで腰かけてしまい、辛い気持ちが爆発しそうになってしまったわけですね。

一方で、最近私が朝やっているのは、自分のことを振り返ることです。特に最近は、とある外部の信頼できる専門家にお願いして、自分の過去を掘り下げながら自分とは何者かを見つめなおしているのです。その掘り下げて出てきた自分自身の姿が、徐々に形になってきています。その形になっているものを見ながら振り返って、自分の心に呼びかけています。

「自分を信じましょう」「信じてみるとなにかが見えるはず」「相手を信じよう」「相手の方を信じると相手にそれが伝わる」

信じることをキーワードにして、このような呼びかけをして私自身を見つめなおしているのです。自分に「自分を信じましょう」と呼びかけて、自分の心を信じる。その流れによって、目の前の相手を信じようという空気をつくります。こうした空気に身をまとうことで、前に進む自分ができて自信がみなぎってくる。そんな感じです。

こうしたことをやるようになってから、朝ご飯が美味しくなりました。たくさん食べることはしませんが、お米の甘みや味噌の塩気、十年以上続いている毎朝のきのこのゆでたものの味など、味覚がより感じられるようになったと思います。会社員時代になんとなく食べ物を口に入れていた朝の食事の時間は、味を感じながら食べ物を口に入れる時間になりました。

独立してからも、自分を信じられずに不安になることもあって、食べるものをなんとなく口に運んでいた日々もあったことは事実です。社会からの認知が少ないことが、自信のなさを呼び込み、その自信の無さをたくさん味わっていました。

しかし、最近は自分を信じることをやり続けているので、不安になることもあるけど、そんなに長い時間不安になることはなく、大丈夫だと思って乗り越えていけるんです。そういう自分と相手を信じる気持ちがどんどん大きくなっているんです。それを確たるものにするために、毎朝起きたら事務所にいって座り、自分の歴史の書かれたものを読む、触れる、感じるようにしているのです。

かつて、営業コンサルタントとして会社員で勤務していた頃は、よく社長に「自信をもて」「おまえは太っていて見た目はあんまり売れるような営業マンに見えないから、見えるように自信をもて」ということを言われました。なんだか悔しい気持ちがあったけど、事実だという気持ちが強かったので(太っているのは事実です)、それを跳ね返すだけの力がわいてくることはありませんでした。結局、他人に言われて納得しないことは信じられないのです。それが自分に向けても同じ。自分を無理に信じようと言い聞かせても、まるで効かない呪文のようです。

自分が納得して信じられているから、朝から自分を信じようと思って時間をとってみると効果的になるのですね。自信のなかった歴史が長かったので、これまでの歴史を取り戻すつもりで(否定はしませんが)、朝の時間はこれからも有効に使っていければと思います。

皆さんは自分を信じていますか?自分を信じるといっても、どうやっていいかわからないかもしれません。私もそうでしたから。

自分を信じるために、まず自分のことを振り返るものとして、何かうまくいったときの経験を思い出してみて下さい。そして、そのときの周りの情景や、感覚、特にそのときの感覚です。そして、気持ち。感情。これらをゆっくりと美味しいご飯を味わうように振り返ってみるといいでしょう。やってみてください。ゆっくりと時間をかけてやってみるといいですね。

朝起きて事務所の椅子に腰かけると、この景色です。最近はこれで朝の自分を信じる時間を味わえています。いいですね、やはり。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。