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相手に意識を向けて聴けば大丈夫

昨日は思わぬことがありましたが、今日は落ち着いています(というか、これが普通ですね)。ただ、外はさきほどから晴れたり、曇って雨が降ったり、雷が鳴ったりと天気の変化が激しいですね。まだまだ油断がならない天気です。

さて、最近はハラスメント防止関連の相談が多く、その点については、今日放送されたラジオエフの番組「カラーオブサクセス」の中でも少しお話をさせていただきました。ハラスメント防止に関しては、私は、ハラスメントの無い職場をどうつくっていくか、どう職場環境を整えるかが最も大事なポイントである、との考えを持っています。そのためにやるべきことは、様々な立場によっていろいろとありますが、そのなかの一つとして、相談を受ける人がしっかりと傾聴することが大切、というのがあります。特に各企業の総務人事部門、あるいは職場のリーダーや管理職等の方々が、話を聴いているかどうかが問われます。

傾聴のことで何かをまとめる場合に、私は、いつもあいづちやうなずきの話はそのポイントをよく話させてもらっていますが、今回は視点を少し変えてまとめてみます。

傾聴をしようと思って肩に力を入れて話を聴こうとすると、話の内容が全然覚えていないということがあります。記憶に残っていないのです。どんな話だったのか記憶の外に飛んでしまっていて・・・よく相手の言葉の一部を捉えて伝え返すのが大切、とありますが、この言葉を伝え返すことだけでなく、それ以上に大切なことができていないのです。結局、どの言葉を返すのかという点ばかりに意識が向きすぎていて、相手の話がまったく記憶に残っていないという状況なのです。傾聴を習得しようと思って、まだまだその経験が浅い人に起こりがちなことですね。

相手の話を聴いているつもりなのですが、「どの言葉を拾おうか、どの言葉を拾おうか・・・」と、体が相手に向けられていても、相手に心が向いていなくて、自分の心に問いかけ続けているのです。心が自分の方に向いてしまっているので、全然話を聴けていないのです。これでは、傾聴どころか、相手からしたら「まったく話を聴いてくれていない」というふうに思われても仕方ないです。

そして、もう一つは、相手の話を理解しないままに中途半端に言葉を返そうとして、全く的外れなことを言葉にして返してしまうということです。相手の話を全然受け止めずに、中途半端に言葉を返そうとして、自分でも何を言ったのかよくわからなくなってしまうという事態です。話をする方も聴く方も、話をする人が長くずっと話をし続けていて、しかも感情がたかぶっているなどの場合には、どんな話をしたのかまったく覚えていない。そして、話を聴く方はつい苦し紛れに相手の言葉のどこかをまとめて伝え返すので、相手が話していないようなことを言ってしまい、全くかみ合わないやりとりになってしまうわけですね。

傾聴が上手くいかない、相手の話が聴けないというのは、こうした2つのポイントでうまくいっていないということが影響しているのではないでしょうか。どちらも、相手の話を聴いているようでそうでない状況ですね。相手に意識を向けて、言葉のどこかだけを何とかしてつかもうとするのではなく、相手の気持ちも考えて聴く必要があります。そのときに、「どの言葉をどうやって返そうか」「どんな言葉でまとめようか」などと、先を予測して考えてばかりでは、相手の話が記憶に残るわけがありません。

とにかく、相手に意識を向けて話を聴く。これにつきます。相手に意識を向けて話を聴く方法を身につけるためには、自分の事を考えるのではなく、相手に意識を向けて話を聴く練習をするしかないですね。やはり続けて習慣にするしかない。それが、傾聴の出来る人になれる第一歩です。

傾聴ができる人たちの揃った職場環境ができてくれば、自然と職場も明るくなるでしょう。そんな明るい職場づくりを進めていく、ハラスメント対策のサイトは、この画像にあるものになります。「あかるい職場応援団」。ラジオの中でも紹介しましたが、よくまとまっているサイトですので、是非一度お目通しいただけますと幸いです。

また、私の本も良かったらのぞいてみてください。「課長、それパワハラ・・・」です。

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