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みんな笑顔でいこうじゃないですか!~表情一つで場は変わる~

弾けるような嬉しい笑顔、いつも怒ってばかりの経営者や管理職の顔。私はどちらの顔にも触れてきました。この顔によって様々な事象がイメージされます。楽しかった思い出も、そして、過去の辛い思い出も。本当にイメージの力というのはとても大きいですね。私の場合は、よくいろいろな感覚を覚えていて、表情や心身の調子にもかなりダイレクトに跳ね返ってきます。それだけでなく、言葉になって出てくるときに、その感覚をもとにした言葉だと説得力があるといわれるのです。たいていは、過去の記憶のなかで、体が感じた、脳が感じたことが中心になっているのでは、と思います。

私は4つの会社で会社員としてのキャリアを積み、昨年独立しました。以前、勤務したことのある会社(3社めの会社)で、心から苦手な上司や先輩ばかりで仕事をするのが嫌になったのを思い出します。苦手さをつくった要因は、彼らに話しかけたときに私に対して反応する不機嫌そうな表情でした。そんな表情で話をされるから、萎縮してうまく話が出来ないことが多かったのです。コミュニケーションがうまくとれなくて、上司や先輩になにかを相談しても冷たくされたり、「そんなのわかるでしょ、自分で考えろ」と言われてしまう。それ以外にも、相談したこととは違うことで嫌味を言われたこともありました。見た目の部分、頭髪の部分などです。こうした関係ない事ばかりに話が波及しバカにされたような気分になる。自分の発言したことも常に反論される。もう嫌なことばっかりでした。

また、直近に勤務した会社では、いきなり怒鳴り散らす上司がいました。上司に電話越しに怒りの声をぶちまけられたときに感じた、心の辛さが今でも思い出されます。もう顔を合わせることも嫌だし、あのとき会社に戻るのが本当に辛かったのです。途中の地下鉄(たぶん飯田橋)の駅で、後輩を先に帰らせて自分は動かずにベンチで座ったままでした。思い出すだけでも、体が変な反応を起こしそうです。

このような過去の経験は、自分のコミュニケーションスキルの低さが引き起こしたということもあります。しかし、それ以上に、いずれの会社にも共通していたのは、職場の雰囲気、人間関係の悪さ、ともに際立って悪かったことは確かです。いま、このコロナ禍において、同じように会社員として働いていたら、パソコンの画面越しに怒りの表情を全開にして怒鳴られて、もう精神的に病んで立ち直れなくなっていたかもしれません。

こんな居心地の悪い会社で仕事をしても、成果が出るわけがありません。周囲もイライラしているし、いきなり怒鳴る社員もいる。後輩社員はどんどん自信を失った顔で疲れ切っているような感じになり、口をついて出てくるのは愚痴ばかりです。なにか発言すると上げ足をとられるから会話もしない。こんな状況でしたので、どんどん気持ちが萎えていきました。どんなに経験を積み重ねて、豊富な知識やスキルをもっている社員でも、それを発揮する気持ちすら奪われてしまいました。同じような状況に陥ったのは私だけではなかったです。私が在籍している間に何人も辞めていきましたし。

そんな状況ですから、職場から逃げることを何度も考えました。過去に心理的に辛くなって自律神経を悪くして休職したのは、逃げるのを拒む私に脳が警告を発したかったのかもしれません。

こうした経験を何年も続けてくると、いつしか笑顔がなくなり、笑顔をすることすらできなくなります。そもそも笑っていても、顔がひきつっていました。笑顔のやり方を教わっても、つくり笑顔しかできなくて、結局は「笑顔のやり方なんて小手先のものでしかないのかもしれない」と思ってしまいました。

しかし、そんな経験を経て新たに出会った社会保険労務士の藤咲徳朗先生のセミナーで、笑顔について改めて教わりました。今から1年半前の話です。それ以降、日本褒め言葉カード協会のセミナーを何度も受講し、昨年は幸せな企業研修講師養成塾の藤咲塾を修了しました。そして、今度はコロナ禍になって、藤咲先生がZOOMでセミナーをされるということで参加しました。

「笑顔は技術」。笑顔は練習をすればどんどんいい笑顔になります。歯磨きをするかのように、「口角を上げて、歯を見せて・・・」という具合にやってみる。私は何度もこの話を聴いたのですが、昨年は聴いてもろくに実践しなかった不良受講生(笑)でした。しかし、今は違います。笑顔の実習を歯みがき前や、研修講師として仕事をする前、車の中でやっています。難しい練習ではありませんので、短い時間で練習を繰り返していけばいいのです。藤咲先生の最新著書「楽習チームビルディング」では、この笑顔を磨く技術について触れられています。私も書評をアマゾンで書いています。よろしければお手にとってみてください!また、過去に読んだ時の感想をブログでアップしていますので、こちらも是非!

過去には気持ちがすさんでいて、笑顔どころではありませんでした。余裕がなく、とにかく落ち気味。昨年独立した当初や藤咲塾受講の初期は、疲れきっていた時期があって、自分をどんどん責めていくモードに進んでいたようにも思います。

しかし、今はその意識は変わりました。今日、ZOOMでセミナーを受けていて、以前よりもいい笑顔をするようになった私に自分で気づきました。なんだか嬉しくなって、そんなことをセミナーの最後に言ってみました。「良い笑顔をするようになった」と。今までは言うことすら思いつかなかったことを、さらりと自然に言えるようになったのです。笑顔が自然と出てくる表情になりつつあるというのが、まさに私の大きな変化かなって思います。周りの皆さんはどう感じますか?(笑)。

笑顔はどんどん周りに伝染するといいます。藤咲先生のセミナーに出られる方たちは、みな笑顔の美男美女ばかりです。笑顔の美男美女の方々を拝見していると、知らず知らずのうちに私も笑顔になっています。面白いものです。特にZOOMではそれがはっきりわかります。スピーカービューという機能を使うと、表情がすごくはっきりとわかります。笑顔で話される人たちの表情が、私の気持ちを明るくしてくれるのです。一方で、悪い空気の伝染は、過去会社員時代に在籍していた職場で感じました。いつも怒ってばかりの上司がいると、その下の先輩も怒りっぽくなります。みんな怒ってばかりでもう嫌になり、以前は頭が痛くなって早退したこともありました。このように、悪い空気もそして、笑顔でつくられる良い空気の伝染も容易に広がっていくのです。

周りが笑顔になるため場にするためには、いろんな方法があると思いますが、過去の記憶を思い起こして笑顔になる方法というのが有効です。たとえば、自分が幼かったころの記憶。こうした時期にお友達と遊んだことを思い出してみると、なんだか楽しくなります。あるいは、好きな食べ物や飲み物を味わっている時のことを想像してみてください。こうした何か至福の喜びを感じる瞬間を過去の記憶から引っ張り出してみるだけでも、自然と笑顔になれるのです。この思い出した内容を話してもらうと、話している人は笑顔になり、目がキラキラと輝いて話している方もいらっしゃいました。笑顔でなにかを楽しんでいる瞬間や、好きなものを食べている瞬間、など、様々な過去の記憶を引っ張り出してきてそれを想像してもらって語ってもらうと良いのです。幸せな時間を想像するだけでも、いつのまにかそこにいるだけで笑顔になれます。

最近は、私の場合、新型コロナウイルス感染症の拡大によって東京エリアに行く機会はほとんどなくなりました。しかしながら、仕事でも生活でも楽しいと思える時間が多くできました。

仕事の面では、静岡県内の中小企業の方々に、人材育成を中心に研修やセミナーでのお手伝いをさせていただく機会が増えました。また、富士のエリアや、オンラインでつながっている仲間の人たちは、皆さん楽しく、そして刺激的な出会いを提供して下さる人が多くて、笑顔になれる時間が増えました。逆に、一緒にいても、ネガティブな思考の循環によって笑顔になれないような人たちとは、あまり一緒にいることはなくなったように思います。独立して1年以上が経過し、ようやく、地域の中小企業の方々を中心に、人と組織の可能性を拡げるお手伝いができるようになってきて楽しいと感じる時間が増えたからですね。

また、何よりも、家族との語らいの時間も増えて、日々楽しく生活を送れるようになりました。笑顔の力でさまざまな機会を引き寄せられて、幸せな気持ちで仕事ができています。藤咲先生が、感謝についてセミナーで話をされていたことが印象に残っています。

「与えてくれた困難、問題に対しても『ありがとう』」。今こうして、コロナ禍であるにもかかわらず、笑顔になれる割合が増えたのもその気持ちのおかげだと思っています。

だからこそ、研修やコンサルティングの場面で論理的に話をして進めていく過程でも、それが相手に伝わっていると実感できることが増えたように思います。行動の変化にもつながった社員がいたと、ある経営者の方は話して下さいました。研修講師やコンサルタントとして、論理的に何かを伝えるにしても、そこに感情で訴えるものがなければ伝わりませんからね。まさに、「伝えると伝わるは違います」。論理的に物事を伝えて解決策を伝えるとしても、そこに感情がこもっていなければ結局は上手く伝わりませんし、相手の行動に結びつきません。その感情を一つ形で示すものとして、まさに笑顔が自然と出てくるのはとても大切なのです。難易度は決して高くはありません。やるかやらないか。笑顔の練習を日々短い時間でも実践することによって、さらに笑顔に磨きをかけていく人たちが増えて、笑顔のあふれる職場や家庭、地域が増えていくといいなぁと思います。

良いことも悪いことも、楽しいことも嫌なことも、イメージするといろんな変化が心身に出てきます。ぜひとも楽しいことを日々イメージし、コロナ禍であっても感謝の気持ちを忘れることなく、人と笑顔で接して、周りが笑顔であふれる日々にしていきたいものです。そうすれば、笑顔の人たちがどんどん周りに集まってきて、幸せな職場、家庭、地域が自然と出来上がるのではないでしょうか。

まずはとびっきりの笑顔で、周りの皆さんが安全安心に関われる場をつくっていきましょう。私もそのような場をつくっていきます。その場づくりがいろんなものを引き寄せてくるでしょう。具体的な仕事の話や私的な話はそれから後でもOKです!

また笑顔の皆さんにお会いできる時間を楽しみに待ちましょう!

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