
この時期の夜明けは早いですね。日が長くなりました。富士山も姿を見せています。湿気が少ないのか、よく見えます。
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先日のことですが、自分のプロフィールを見直すために学びの時間をとりました。そこで改めて感じたことがありました。私は、結果を求めすぎると苦しくなってしまい、それが逆にのぞましい結果にたどりつかなくなってしまうということを引き起こしてきたと改めて認識しました。
これはいろんな局面で言われることだと思いますが、「目標を意識して日々取り組みなさい」とよく言われます。かつて、営業コンサルタントとしてコンサルティング会社で講師をしていたときには、よくそんな話をしていました。たしかに、目標予算をインプットしたうえで、そこに向かって取り組んでいくというものがなければ、目標を達成する意義を見失い、どうやっていいかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
目標を意識して取り組むことは必要ですが、だからといって、その目標に過剰になりすぎないことが必要だと思います。「目標=結果」ということに囚われすぎてしまうと、結果ばかりを出そうと思って焦ってしまいます。それによって、結局は結果が出せなくて嘆く、自分を責めるということになりかねません。特に学生のころの受験がその典型のように思います。一つの強い目標(志望校合格)しかなくて、結果が出なかったらすべてがおしまい、というようなことでは、その結果が出なかった時に、自分を責め周りから責められてしまうのです。それで自信を失う。こうしたことが続けば、気持ちが鬱っぽくなるのは想像できることです。
では、どうすればいいのか?よくキャリアデザインの考え方では、キャリアを複数描く、特に何か目標を見据えたら、そこに描く道筋が複数あるということを考えることが必要だということです。単線ではなく、様々な道を描く、複戦で描くことが必要です。もちろん、大通りのような王道をいく場合をあれば、細かい路地を抜けていくこともあるでしょう。また、ジャンプアップして一挙に目的地にたどり着いてしまうこともあるでしょう。いろんな道筋を描くながら、一つの到達点にたどり着くのを考えて実践していくのです。
私は、結果に過剰にこだわる必要はない、仮にのぞましい結果にならなかったとしても、そこに至った過程を大切にしてほしいと話します。結果に至る過程では、様々な出会い、経験、そして学びもあることでしょう。こうした過程を着実に積み重ねてきたからこそ、一つの結果にたどり着くのです。結果に対して過剰に意識を働かせてしまうと、自分自身が通ってきた過程を疎かにしがちです。獲得した出会い、経験、学びなどを疎かにしてしまうと、時間の経過とともに、結果として何をしてきたのかわからないということにもなりかねないのです。
結果を出すのが当然求められるのですが、だからといって、そこにばかりに目を向ける必要はありません。そもそも人生は白か黒かで決まるものではありません。その結果にたどり着くまでに、一人一人がどんなことをやってきたのか?その過程で積み重ねてきたものはなにか?そこに焦点を当てていくことが、まさにキャリアデザインではないかと思います。結果に振り回されてしまうと、時には孤独になってしまいます。過去の私がそうでした。結果を求めすぎるがために、気持ちがふさがっていて、つまらない時間を送ってきたという過去がありました。そもそも、人生には無駄な時間はないと思いますし、その時間を否定することもありません。しかし、後で振り返って「一体何だったのかあの時間は?」とならないようにするためには、日々の過程に目を向けて、そこから得られる知恵や経験を大切にしていかなければならないでしょう。
なぜこういう考えに至ったのか?それは私の過去の経験を紐解いていくと見えてくるものがあるからなのです。否定したくなる人生の一場面に目を向けてみました。そうすると、やはり過程は大切なんだと、改めて気づかされたのです。
私は、今仕事として取り組んでいる研修もコンサルティングもカウンセリングもどれにも言えることなのですが、目の前にいる人が、どうやって今にたどり着いたのか、その歩んできた過程に目を向けてもらうようにしています。個人であっても法人であっても、それは同じです。その過程のなかにみらいにつながるヒントがあるからです。過去に取り組んできたことのなかで、自分自身にとって良かった、気持ち良かったといえるものがあるからこそ、自分にとってののぞましい結果、目標の達成に結びつくのではないかと思うのです。たとえば、営業部門でいえば、「利益率をいくらにする」、「新しい顧客を何件増やす」など、それぞれに結果が伴うものですが、そこに至るまでの過程があるからそうなるのです。その過程をどのように積み重ねていけばよりのぞましい手に入れたい結果になるのか、それを探っていきたいものです。
私は、過去に結果にこだわりすぎて自分にとって苦しい人生を歩んできました。その苦しい人生を振り返るのは、喜ばしいとはいえませんが、そこに目を向けてみるのも、これからのステップアップには欠かせません。改めてこのあたりのことは綴ってみようと思います。
とにもかくにも、今、結果が出なくて苦しんでいる方々には、決してそこで嘆かない、折れてしまわないでほしいって思います。そこに至った過程に目を向けてみてください。自分を勇気づけるものや、励ましてくれるものがきっと見つかりますよ。一緒に探していきましょう!
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