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幸せな組織とは?幸せな会社とは?

幸せな組織とは?幸せな会社とは?一体どんな組織、どんな会社なのでしょうか?

笑顔や笑いがある、職位や立場を越えて社員同士の会話が忌憚なくできる、お互いの成功や喜びを分かち合える、お互いに考え方や価値観に違いがあるのを理解して接している、ハラスメント的な行動や言動がない、お互いの承認をしあえている、などなど。

おそらく、組織においての幸せの定義というのは(組織に限りませんが)、人それぞれ違うでしょう。実際に、「幸せ」についてこれまで体系的に追究されて学問として存在していたのか?幸せだと感じる要因が人によって違うので、なかなか科学的にも根拠を求めるのは難しいというのが大きな考え方であるように思います。

また、幸せ、幸福、さらには英語になっているhapinessやwell-beingなども、ニュアンスの違うものであるように思います。法律的に違反するようなことをして楽しい気持ちになるようなことが、英語にされているhapinessに該当するとも言われていて、いろいろと考えていくだけでも奥深いなって気がします。

慶応義塾大学の前野隆司教授は、幸せの4つの因子(要因となるもの)について以下のように紹介しています。

1「やってみよう!」因子→自己実現と成長の因子

2「ありがとう!」因子→つながりと感謝の因子

3「なんとかなる!」因子→前向きと楽観の因子

4「あなたらしく!」因子→独立とマイペースの因子

この4つが全て揃っていなければ幸せにならないというものではなく、幸せというのは、この4つの因子にかかわるものが満たされているのがカギになっていることだそうです。(参考図書はこちら

ただ、日本の企業のすべてが、こうした因子が満たされていて仕事をしているかというとそうではないでしょう。

たとえば、そもそも心に余裕がなくて成長の軌道すら描けない、成果・結果主義の職場で、人の足の引っ張り合いばかりして、表面的には何もないように装っていても、結局は手柄を立てていくことだけを考えている。感謝すらない・・・このような話はいろいろなところから漏れ聞こえてきます。

あるいは、テレビの中継などでよく見る光景として、連休期間が明けるときに、「ああ、明日から仕事だ~つらいですね・・・」みたいなことをインタビューで応える大人が映る場面。仕事って辛い、幸せとは縁遠いものだというのを想起させるようなシーンです。「仕事をすることにこんなに嫌な気持ちになるんだ」、まるで未来の大人になって仕事をするというのがこんなにつまらないものになるのかと示しているか、のような光景。

少し話は逸れてしまいましたが、結局は幸せになることが、人生を充実させることになり、その中で仕事をする場所、働く場所が、人生の充実を妨げるようなことになっているのを、私は憂いています。人生を送るための場所が不幸になるためのものでは、生きていてもつまらない。私は、職場でも地域でも、幸せを実感できるような場所をつくっていきたいと思って独立しました。私自身が、幸せを実感できるような場所で働きたいと強く思ったのです。

故郷・静岡県富士市は、私がかつて会社員時代に心を病み、少しでも休もうと思って戻ってきた場所です。観光地にいっても安らぐことはできなかったけど、自分の故郷にある「当たり前」に気づきました。その「当たり前」というのは、富士山が美しく見える景色です。富士山がとてもきれいに見えて、なおかつ見慣れた街の様子はどこに何があるのかを思い出させてくれるし、幸せな気持ちを与えてくれるものなのです。

幸せな気持ちを実感できる場所で、幸せが実感できるような仕事をしたいと思って独立して立ち上げた会社が「富士みらいクリエイション」でした。

富士みらいクリエイションの経営理念の中に、「誰もが幸せを実感できるように」という一節があります。私は、こうした幸せを実感できる組織づくりを進めていく使命があるんだと思って会社を故郷の静岡県富士市でつくりました。逆にいえば、幸せの真逆の不幸な組織をなくしていかなければならないのではないかという使命もあります。みらいに向かう世代のためにも必要なことです。ちなみに、不幸の定義があるわけではないのですが、前野教授のいう幸せの4つの因子が低い組織が不幸なのかなと思います。

仕事を辛いと思わせている、あるいは、会社にいること自体を不幸だと思わせている。言葉にしなくてもなにかあきらめのような気持ちで仕事に取り組んでいる。あきらめのような、つまらないような、そんなことを考えながら仕事をしていても結局はつまらない人生を送るだけではないでしょうか。そのつまらない人生を見せているからこそ、組織から人が離れていく、会社から人が離れていく。ある場所から人が離れていく、いや、離れるどころか集まらないし、最初から見向きもされないようになってしまうのかもしれません。

幸せを実感できる会社、幸せを実感できる場所をつくり、不幸な会社や不幸な場所をなくしていく。荒っぽい言い方をすれば、不幸の塊のような会社はなくなってもらなわければならないくらいの気持ちもあります。

幸せな会社とは?幸せな組織とは?冒頭の問いに対する答えは、単純明快に「これ!」というものではないのですが、幸せの4つの因子が高いものとして感じられるような会社や組織ほど、幸せな会社や幸せな組織になる。そのために必要なことはいろいろとありそうです。それを求めて、私はこれまで様々な現場で研修の企画や講師としての研修の実施、そして、ワークショップ等をやってきたわけです。

ここに新たに私はプロジェクトを立ち上げます。

「不幸な会社をなくして幸せを実感できる会社を世の中につくりだすプロジェクト(まだ仮称です)」→いわゆるブラック企業をなくしてホワイト企業をつくるような意味です。

私が、いま幸せを実感できる場所にいて仕事をしているからこそ言えることです。同じ幸せを実感できるような場所をつくり、不幸な場所をなくす。そんな気持ちでいっぱいです。

私が好きなRPGゲーム、ドラゴンクエストシリーズで置き換えてみます。俗にいうブラック企業を、まるでRPGゲームドラゴンクエストシリーズの呪文、「二フラム」を唱えてかき消していくかのようなものです。二フラムという呪文は、『敵の集団の邪悪な魂を聖なる力で光の彼方へと消し去る』ものです。同じドラクエの「ザキ」「ザラキ」のように、邪悪な魔物の命を止めることまではしないのです。その「二フラム」の呪文を唱えるようなことを私はやっていきたい。

呪文ではなく、一つのサービスとして届けられるように、新たな富士みらいクリエイションのコアサービスとして発信します。それを、私がいるこの静岡県地域を中心に提供していきます。

別に荒療治をするのではなく、私自身が幸せな場所で仕事をするわけなので、同じ幸せを一緒に感じたい。それだけです。働く場所も生きる場所も幸せでいるように!

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