自分自身、自社。意外と自分自身や自社の事はわかっていない、という方も多いのではないでしょうか。自分の強み、自社の強み。それがわかって相手にそれを話せてみると、見てくれている人は見ているので力になってくれるでしょうし、人に紹介してもらえることだってありますね。
自分自身のこと、自社のことを案外わかっていないという人は多くいます。自己理解という言葉がキャリア開発の分野でもよく出てきますが、どうも自分のことになるとなんだかわからないものです。足元がなかなか見えてないので、相手に伝わらないということになってしまうんですよね。
自分たちのことがわかっていないと、場合によっては足元をすくわれてしまうこともあります。自分たちのことがわかっていないために、やってはいけないような事件沙汰を起こしてしまう。自分たちの理解が進んでいないために、そのようなことが起こりうるわけです。足元をしっかりと見ていないとなぁと思います。
私は、自分自身も、自分の会社についても、日々自分(たち)の立ち位置、考え方を折に触れて振り返りながら進むようにしています。確認しないで突っ走るような、無理をしてしまうようなことはやらないように心がけていて、無理をしてしまうと心理面で大きな支障が出てしまいます。たとえば無理をして背伸びして、会社を大きくすることは目的ではなく、むしろ細くても長く続けていくことが目的です。ですので、大きな賭けに出るようなことはしませんし、足元をしっかりと見ながら進むようにしています。
これは自分の会社だけでなく自分自身についてもそうです。特に経営者になってからは、自分だけでなく家族にとっても幸せなことなのかどうかをよく考えて物事を決めるようにしています。ですので、慎重になってなかなか進まないことも多くあり、周囲の人によっては、それを不満に思う方もいると思います。それはそれで受け止めますが、だからといってやり方は変えようとは思っていません。私の場合には、特に慎重でなければいけないときは足元が崩れてしまいます。足元が崩れてしまえば建物が倒壊してしまいますから、崩れる事のないように、足元を固めることには時間をかけようと思っています。
昨日はその足元を固め直す意味で、ホームページにかかわる専門家の方から、自分のプロフィール作成に関してのインタビューを受けました。そこで、思ってもいなかったことが、自分の足元を固めるもとになっていることに気づきました。過去の自分の経験に向き合ってみると、過去に起こった出来事が原動力になっていたんですよね。足元をしっかりと固める意味でも、改めてその過去の事実に向き合ってみて、自分自身でつかんだことを把握しなおしてみます。
自身の足元の把握こそが、次に向かって羽ばたく土台になる。これは私だけの話ではありません。今の、そしてこれからのコロナと共生していく社会に向かって準備するときには、足元の把握はいろんな方々に当てはまることで必要です。当面の危機を乗り越えていかなければならないという場合がありますが、その危機を乗り越えたときには、一度、自分のことを自社のことを総点検してみてください。強み、差別化ポイント、支持されているポイント、持っている経営資源、人材データベース、財務状況、資産、などなどです。ついついお金ばかりに目がいきがちですが、その「お金につながるもの」がなにか、いろいろとあります。ぜひ総点検してみてください。その総点検を踏まえて、新しい戦略を打ち立てるか新しい商品を開発するか、あるいは販路を開拓するかなどの戦い方の選択になるでしょう。こうした取り組みの一歩一歩が、コロナ共生社会でも幸せな職場をつくるきっかけになります。

今日は富士山が美しい!お昼になって少し雲が出てきてますが・・・富士山の見える景色、これからも私の力を活かせるようにしていきたい。そのためにも足元を固めましょうか。
この記事へのコメントはありません。