私は、社会人になってから営業の仕事を通算で16年やってきました。その期間で自分のモチベーションの源として大切にしてきたのは、「お客様の声」です。感謝の言葉や、褒めていただける言葉に支えられてきたように思います。
みなさんは「お客様の声」をどれだけ集めていますか?発注をいただいて納品して、請求書を出して代金回収をして、それでおしまいになっていないでしょうか?あるいは、いつものように納品してそれで次の注文をいただいて・・・というようなルーティンワークがあるのが当たり前のような状況になっていないでしょうか?
私は、自社で担当させていただく研修においては、受講者の方々にアンケートをとらせていただいております。そこで書いてくださるコメントは、実際に受講者の方々が感じたものだと思いますので、とても有難いです。耳の痛いコメントもありますが、自分を勇気づけてくれるもの、激励の証として大切にしております。私どもが提供するサービスが、確かに支持されているんだという実感を持つわけです。
私のように、お客様の声が営業の仕事に就いている人にとってモチベーションの源になっている、というケースは多いのではないでしょうか。モチベーションの源であるがゆえに、楽しい、仕事が続けられるという気持ちにもなるのではないかと思います。だからこそ、「お客様の声」は大切にしたいものですよね。何よりも、お客様の声は営業パーソン自身の言葉ではないので、逆にこれからお客様になりうる方にとっては信頼できるものとなりえます。ですので、どんどんお客様の声を集めてみると、どんどんモチベーションが高まっていくのではないでしょうか。
たとえば、お客様の声を集めたらちょっと面白いデザインの色紙にそれらを書いて壁に貼っておくと、何か職場の空気がよくなります(直接その色紙にかいてもらえるとベスト!)。お客様に支えられているというポジティブな気持ちになり、働くことへの幸せを実感できる職場になるのです。
今は、新型コロナウイルスの影響で、なかなかお客様先に出向けないという営業の方々にとって、オンラインでのやりとりでお客様の声を教えてもらうチャンスが多いといえます。お客様と直に会うのは30分以内などの短い時間で済ませなければならないでしょうから、オンラインで面談をする際には、「新しい課題やニーズを見つけてやろう」と躍起にならずに、今までの取引における感想などをしっかりとヒアリングするといいでしょう。こうして実際に経済が動き出すタイミングを待つ段階では、これまでの活動を一緒に振り返り、お客様の生の声を収集する活動に徹するのも一つの方法です。
私は、お客様にアンケートをとらせていただくことで、自分のお客様になってくださった方々の声をいただきました。それらを、人材育成専門ページの「富士みらいクリエイションの人材育成」に掲載しています。トップの部分や下の方のプロフィール部分のカギカッコでくくった箇所が、まさにお客様から頂いた言葉です。さらに、最初に「富士みらいクリエイションの人材育成」のページを開くと、お客様から言われた言葉で特に印象的だった言葉がそのまま出てくるようにしています。是非一度ご覧になって下さい。
また、動画を配信しているページもあります。「営業力・チームワーク強化」のページでは、動画を三本公開しています。こちらからどうぞ。
ちょっと宣伝してしまいましたが、「職場のコミュニケーションの大切さがわかりました」と言われるとうれしいです。そうなんです。お客様の声は大切なんです。だからこのブログでも同じことを何度も書いているんですよね。特に最近はオンラインコミュニケーション主体になっている職場もありますからね。
最後に、松下幸之助さんの「道をひらく」から引用します。
(中略)私たちにもまたファンがある。芸能界だけではない。個人にも、お店にも、また会社にも、それぞれにそれぞれのファンというものがあるのである。そして陰に陽に力強い声援がおくられているのである。おたがいに、この事実を改めて認識し直したい。そして、このありがたい自分のファンを、もっと大事にし、その好まれている自分のよさを、精いっぱい伸ばすようにつとめたい。そこに個人の、お店の、そして会社の繁栄の鍵がある。

あなたのファンを大切にしよう!
この記事へのコメントはありません。