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幸せな職場では高い創造性が育まれる

新しい商品を開発しよう。そう思って一人で考えていてもなかなかアイデアが出てこない。そのようなことはありませんか?そこで同じ職場のメンバーに話を聴いてみると、なにかヒントを得られることはよくあります。ちょっと違う視点で市場のことを理解している、あるいは、顧客のニーズからなにか新しいアイデアを提供する際に、別の視点からヒントを出してくれる。こうして新しい商品開発への道筋が創造されるのではないでしょうか。

前野隆司教授の「幸せな職場の経営学」のなかでは、幸せとイノベーションの関係について述べられています。幸せな社員は不幸せな社員よりも創造性が3倍高いという研究結果からもわかるように、幸せとイノベーションは相関しています。つまり、イノベーションの起きる職場は幸せな職場、イノベーションが起きない職場は不幸せな職場とも言えます、とあります。

働くことにやりがいをもって取り組み、幸せな気持ちで働けている社員にとっては、どんどんアイデアが出てくるのでしょう。最近デザイン思考という考え方が広がっていますが、顧客の話や情報から着想し、一つのアイデアをまずプロトタイプにして創り出し、さらにいろいろと試したうえで一つの形を創り出す。こうしたことをスピーディーに出来ているのではないでしょうか。競合他社との競わなければならないなかで、働くことへの幸せを実感している社員は、次々と新しいアイデアを出して顧客の信頼も勝ち得ているようにも思えます。お互いに創造的な考え方で課題解決に取り組めていれば、当然顧客からの信頼も篤いものになります。

イノベーションがうまれることなく、責任の追及や過去の成功体験ばかりを議論しているのであれば、それは不幸せな職場でしょう。なかなか新しいアイデアを議論しようと場をつくってもなかなか前に進まない。古い考えばかりを踏襲するだけで満足してしまう。どのような組織であっても、営業部門であれ管理部門であれ、そして行政機関であっても、創造性をもって働くことを模索していかなければ、社会の変化に対応できないどころか働くことへのやりがいや幸せを実感できないままです。それがエスカレートすれば、コミュニケーションがうまくとれない、パワハラが起こるなどの問題が発生してしまうかもしれません。

働くことに幸せな気持ちをもって、顧客や職場のメンバーとかかわり、新しい考え方を打ち出す。創造性のある職場がこれからは業績を伸ばし、人材の定着にもつながっていくかもしれません。新しいものを生み出せる思考法を学びながら、働くことへのやりがいや幸せの源泉となるものを確認しあって、新型コロナウイルス感染症にとりつかれた厳しい経済状況を克服していきましょう。

東日本大震災から9年経った3月11日は、富士山がとても美しく見えました。この街で新しいアイデアが生み出せるような、幸せな気持ちをもって仕事に取り組んでいこうと決意を新たにしました。創造的にいろいろと考えられる良い土地です。会社の名前(富士みらいクリエイション)に負けないようにしなければ(笑)。

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