例年この時期は、ゴールデンウィーク明けの心の変化について書かせていただくことが多いのですが(過去の記事はこちら)、今年は、ゴールデンウィーク明けとはいえ、多少様子が違うところもあります。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴った緊急事態宣言が相変わらず出たままになっていますので、そのことを十分に理解しておく必要があります。特に、新規感染者が出ていない地域では、徐々に経済活動を始動していくことも視野に入れないともたないということもあります。ですので、宣言の解除を待たずに、具体的な動きを各企業で示していくということもあるのではないでしょうか。
連休明け、「さーいくぞ!」と、はりきって仕事をしようという気持ちになるかもしれませんが、いきなり今までと同じように動けるかというと、必ずしも予定通りにいくとは限らないでしょう。そもそも緊急事態宣言は継続しています。仮に、仕事の体制を今までに近い形に戻していくとしても、現場で働く人たちの心の動きがそれについていけるかどうか、不安な気持ちはまだ残っているようにも思えます。
たとえば、スポーツ選手が十分なウォーミングアップをすることなく、いきなり
実戦形式の試合をやろうとすると、大けがをするリスクがあります。あるいは、十分に力を発揮できずに試合自体が終わってしまうかもしれません。そういうことがあるのと同じように、ビジネスパーソンにおいては、急に活動を再開しようとしても、心身がついていけないということも十分にあるでしょう。コロナ以前の状況を想定していきなり仕事をしようとすると、コロナによって周囲の環境が大きく変わっているわけですから、そこを理解しながら仕事に取り組んでいく必要があります。ケガをするということではないのですが、心身に過剰な負担がかかってしまうことが考えられるでしょう。
そこで、私がよく言っているのは、どんなことも構わないので、自分自身で仕事上取り組んでいる行動を続けていくことです。いわゆる、日々の習慣にするものをどれだけ作れるかが、こういうときには必要になるといえます。
たとえば、営業部門の仕事に目を向けてみましょう。1日1枚必ずお礼状を書く、業界の雑誌のあるページ(特に日刊の記事)を必ず読む、営業日報をチェックする、商品やサービスの魅力を1分間話す時間をつくる、などです。長時間に渡って取り組むと業務負荷がかかるのであれば、短い時間で終わるものでいいので、何か習慣にするもの1つでもつくっておくこと。これがとても重要です。
なにか習慣にすることを、この連休明けの仕事開始日からでいいので、一つはつくるようにしましょう。それは朝やることでもよし、始業前でも終業前でも取り組むことでもよし、また、自宅に帰宅してからやることでもいいでしょう。テレワークで仕事をしているという方は、パソコンなどをつかって仕事の現場とつなぐ前後に取り組むということでも構いません。タイミングは人それぞれです。なにかこれをやらないとおかしいなぁと思ってしまうような行動を、コロナから立ち直るきっかけをつくるタイミングでやってみてはどうでしょうか。
私は、会社員のときには、この連休明け最初の日に、とても大きな苦手意識をもっていました。それは、苦手になるように意味づけをされてしまっていたからです。連休明け、周りの人たちが笑顔なく仕事している。また、なかには、会議をいきなり朝から始めて叱られる時間がスタートする。叱られることでスタートするイメージがあるから辛い、という先入観があると、連休明けは笑顔になれずにつらくなって下痢をしてしまいます。そんな状況が残像であるから、連休明け最初の日は辛いというイメージがこびりついているのです。
今年は新型コロナウイルスの影響で、まだまだそんなに連休明けで環境激変という方は多くないでしょう。もし何か変わるようなことがでてきているとしたら、それに対しての副作用を避ける意味でも、あまり無理せずに活動を始めていきましょう。少しずつ、一人一人が大切にしたい習慣をつくることによって働く場の環境に馴染んでいく。そんなプロセスを経てから、徐々に活動を始めていけば十分でしょう。実際に緊急事態宣言は続いていますからね。
例年申し上げている、「無理はしない」、ということとともに、何か一つ習慣をつくる。これをお薦めします。急に動くと体や心にケガをしてしまいますからね!!気をつけてください。

さて、この連休期間中に、静岡ビジネス社にて発刊された「静岡ビジネスレポート」にて、私の事をとり上げていただきました。トップは創立110周年を迎えた静岡ガス様の記事がでていますが、この雑誌の中の「企業/産業レポート」に弊社の記事が出ています。ありがたいです。関連記事はこちらです。
社員同士のコミュニケーションが、対面でもオンラインでも不足しがちになってしまった。新型コロナウイルス感染症の影響でこの時期は特にそれが顕著になっています。さまざまな活動自粛によって組織内、団体内のコミュニケーションが不足して、チームとしての力がうまく発揮されていないということがあるかもしれません。
「コロナ後に備えてのコミュニケーションとチームづくり」について、講演でもセミナーでも、ワークショップでも研修でも、どのような形でもOKです。集合型が難しければ、オンラインでも対応できます。ご相談いただければ皆様のご状況に応じて、内容及びやり方をご提案します。是非お気軽にお声がけください。まだまだ新型コロナウイルスの影響は残っていますが、少しずつ動き出すところもあります。一気に動くとケガをしますので、その少しずつの動きで備える段階でも、ぜひともご活用いただければ幸いです。
また、弊社のお問い合わせサイトもご活用ください。
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