今日は最後のファシリテーション。自社でリフレクションカードを用いた対話ワークショップをやりました。来年も継続して少人数で濃いお話ができるようにしていきますよ!


さて、昨日は、経営者の学びの場に参加して、改めて私として取り組んでいきたいものが見えました。従来より「コミュニケーションの改善」をベースに、組織や様々な団体に向けた研修、セミナーを中心に展開していますが、もう1つは「キャリアコンサルティング」です。キャリアコンサルティングといっても、いわゆる就職と密接にかかわるようなキャリアの施策を弊社が行うのではありません。
キャリアコンサルタントの方々を中心に、様々な場所で就業に関しての相談事業が中心になっているのが、現状のキャリアコンサルティングに関しての取り組みだと思います。ただ、それだけではまだまだ本当の意味で、キャリアを地域に浸透させられたとはいえないでしょう。
では、何が必要なのでしょうか?1つは、従業員を雇用する企業のキャリアに対する考え方です。これは、社内にキャリアデザイン制度があることを示すだけではありません。この会社で仕事をすれば、将来、どのようなキャリアを歩むことができるか。それは、昇進昇格というものではなく、仕事を通して何が実現できるのか、何のために仕事をするのか、そういったところまで組織の中で経営者と従業員が腹を割って話せるような土壌があるか、ということです。短期的な業績の向上も大切ですが、長期的に企業を発展させていくためには、従業員の進む道が何か示されている、あるいは、それが理解できるような組織内でのコミュニケーションが図られていることが必要ではないかと思います。
そして、もう1つは、キャリア教育の在り方です。キャリア教育においては、職業人の講話を聴くことや、働くを考えるワークショップ等は、学校などの現場でも多く行われるようになっています。しかし、さらに必要なのは、自分自身のキャリアを実現するために必要な学びを、早い段階で得られる機会があるかどうかではないかと思います。それが、キャリア教育の一つの姿ではないでしょうか。
たとえば、コミュニケーションのスキルを高めていくための取り組み、これも広い意味ではキャリア教育です。また、ビジネス現場で様々な発想、思考を求められる瞬間がありますが、こうした発想、思考をできるようにするための教育も、キャリア教育において進められるものではないでしょうか。現在行われるようになってきた、アクティブラーニングスタイルの授業も必要です。キャリア教育によって得られる経験は、どんな仕事をしたいか、職業に就きたいかだけでなく、そこに必要なスキルはなにかを知ること。これも含まれるのではないでしょうか。
こうした観点から、キャリアコンサルティングに関しては、就業に関しての相談とともに、仕事を通してどのようなことを実現し、そのためにどんなことを実行していくか。これを早い段階で追究していく仕掛けが必要ではないかと思っています。夢を描くこと、職業の様々な姿を見せることだけでなく、そこに至るまでに獲得すべき学びや経験の機会をどのように設計するか、その支援も専門家として必要であると思います。
社会に出る前、あるいは出た後に今一度学びをしたい方々へも、キャリアコンサルティングを行っていく。これがキャリアコンサルティングを行う会社の一つのあり方ではないかと思います。

昨日の経営者の学びの場でも、従業員にどのようなキャリアを描かせるかが経営者の役割として必要であるとの話がありました。まさにそうです。未来の姿を見せて、そのためにどんな事業を行うか、それを示すのも経営者の役割ですね。キャリアの専門家として、そして、5年後には人を雇える会社にする経営者として、「キャリアコンサルティングによってみらいをつくれる」ようにします。
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