富士に戻って起業して7か月が間もなく経過します。徐々に富士に馴染んできました。というのも、先日の岳南朝日新聞への掲載もそうですし、経営者、市民の方々との交わりを持つ機会がどんどん増えてきているのがとても快感に思うのです。これがやりたかったことなんだという想いです。
やはり、自分がやりたいと思っている「富士からみらいをつくりだす」の中での「学び」を起点にした取り組みが、徐々に、「できる!」という想いが強くなってきているからです。面白いものです。
今日は、一新塾生のとき以来の熱海の市来広一郎さんの講演を拝聴しました。2018年1月に熱海に行って市来さんの話を聴いたときは、まだ朧気にしか思っていなかった富士への想いが、今はずいぶんと輪郭がはっきりしてきていることもあって、改めて聴く市来さんのお話はなにかすっと入ってきました。とともに、「富士だったらどうなんだろう?」という想いが先行して考えられるようになりました。
様々な地域のハブのような存在になる。学びの観点でこうしたハブ的な役割を富士の中でできるかどうか、これが自分にとっては大きいと感じました。人をつなげ、学びをつなげ、様々な資源をつなげる。そのつなげるための一つのきっかけを投げかけていくのが、私の役割なのかもしれないと思います。まさに、ファシリテーターのような、そんな役割です。市民の学び、営業パーソンの学び、経営者の方々の学び・・・様々な学びの場づくりです。

最初はたった一人の行動が変えていくんだと私も思います。しかし、なにか新しいものを創り出して変えていくためには、一人だけの力では難しく、様々な人を巻き込んでいくことが必要になります。そして、巻き込んでいくためには、自分の想いをずっと発信し続けて、さらに自分のことを知ってもらう機会を創り出していくことが欠かせません。自分の想いを継続して言い続ける。市来さんと同じ一新塾の文脈でいえば、「根っこ」です。根っこになるものを発信し続けていくのが、私のやることであって、その発信は誰に何と言われようとも揺るがないものを発信し続けていくのです。

市来さんは、熱海のまちづくりの目的を3つ唱えておりましたが、富士はまた違うのだと思います。それはまだ私には見えていませんが、ただ、まちをよくするためには、自分の想いを発信して受け止めてもらう場があることが欠かせないと思います。受け容れられなくても受け止める場なのです。一人が発信し続けていくその想いをお互いに受け止めあえる空間が、この場には必要であると思います。
改めて思うのは、私はまだまだ自分の想いを伝えきれていないんですよね。特に今日の富士商工会議所青年部の場では、まだまだなのです。どこかに自分でブレーキを踏んでいたところがあって、そのブレーキが作動し続けていました。
実は今日大きな間違いを犯しました。間違いに気づいたとき、私はいつもは恥ずかしい気持ちになるのですが、今日は冷静にその間違いに気づき、素直に悔しさを感じました。そして、間違いによって踏んでいたブレーキが作動しなくなり、懇親会の場で経営者の先輩方と話をしながら、自分の想いの根底に無意識にアクセスし続けていました。私にはこの富士でできることがあるし、私のようなことをやっている人が富士にはいない。自然にそのときがくれば、必要とされるところに必要とされるようになるし、それは自然にやってくるものなんだと。それを掴みに行くのですが、自然とそのときは訪れるのです。
そう、やっぱりそうなんです。狙ってなにかを仕掛けにいっても駄目になるだけ。見え透いたことをやってもだめです。相手に向き合って自然と自分の中に流れを引き寄せることが大切なのです。そういう想いでいなければ、富士にいても全然楽しくないんです。
どなたかがおっしゃっていました。「稼ごうとしてはだめ」と。そうなんですよね。稼ぐという発想があるのは、自分に思いきり矢印が向いている。どこかの場のためになっていないのです。
この街を含めて、日本では、多くの経営者の方々が様々な想いをもって自社の商材を提供し、多くの方々のために尽くしています。そして、多くの方々に必要とされているものがあるからこそ経営は成り立っているのです。歴代会長のご挨拶に心が響き、副会長の総括に心が震え、そして、多くの先輩方の話一つ一つに何か心が揺さぶられる。その感覚は、必要とされて経営をやっているのですが、それが真剣にやれている幸せがあるからこそ感じるものなのかもしれません。

富士商工会議所青年部に入って、心が揺さぶられることが増えてきましたが、特に今日は一番大きかったです。
しかし、揺さぶられるのを受け止める方法が今日は違っていました。いつもは人の話をきいてグラグラしてばっかりでした。そう、まっすぐに一緒に揺さぶられて崩れずに、今日はしっかりとその揺さぶりを受け止めることができたのです。そんな感覚です。経営を真剣に取り組んで、顧客を始めとするいろいろな人々と一緒に幸せを感じているからこそ、明日もまた経営者でいられるんだと思います。私の場合には、わかもの、研修会社、コンサルタント会社、そして研修を発注して下さった企業や市民団体、地方自治体の方々。こうした様々な方々の支え合って、自分の会社の経営が成り立っている。富士みらいクリエイションがあるのです。その幸せに報いることを多方向でできるチャンスがあるから、富士商工会議所青年部で活動できているのだと思います。富士の街の経営者の先輩方に感謝しかありません。
明日もまた幸せを感じてやっていきましょう!
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