久々の雨模様。春の手前の雨の日は寒々しいですね。もう何年も前になりますが、この時期に、東京ディズニーランドに行った記憶があります。雨の中、カッパを着て歩いたような。ただ、おかげでお客さんの数は多くなくて移動しやすかったですけど、雨のみならず臨海部特有の風が強くて、風邪をひきそうになったのを思い出しますね。この時期は陽気が不安定。気をつけましょう。
ここ最近、組織や地域の中で苦しむのは「ミドル」の方たちです。私が言うミドルとは、30代後半から40代前半の方々。ちょうど私と同じ世代に近いゾーンになります。家庭では介護や子育てなどの役割を担いながら、一方ではビジネスの現場では、処遇に大きな差が出始める世代です。組織の中央にいる世代でありながらも、重要視されているのか酷使されているのか、なかなか見えない状況ですよね。
最近は、チームの計数管理だけでなく、部下育成の責任や重要なプロジェクトを自分でけん引することが求められます。ベンチャー企業では役員になっているような立ち位置ですので、それだけ多くの役割を幅広く担うことになり、高いマネジメントスキルが要求されますね。
一方で、業界によっては40代になるとすでに役割を終えた社員としての見方をされる可能性もあります。十分な準備をしないままに次の決断をしようと考えて、無理・無謀な転職や、独立をしてしまい失敗する。無理・無謀というのは、様々な点で準備が足りずに行動するということです。たしかに、行動をするのが大切という世の中にはなっています。しかし、思い立ったらすぐ行動というのは、入念な準備をどこか見えないところで日々やり続けていることが前提ではないかと考えます。キャリアの方向性、生きる道など、先々をどう描くかを考えて日々いろんな準備を見えないところでやっている。だからこそ、いざ行動するとなればとっても早いし、行動する流れに乗ってくれば走りながら考えることだってできるのが、ミドル世代の中でも一つの成果をあげている方々なのではないでしょうか。ミドル世代は、様々な問題の中で生きる日々。その問題に目を背けてばかりはいられません。問題に対処しながらも、自分の道を早く見定めて、そこに至るまでの準備を日々入念にやり続けることが必要なのです。
そして、いざ走ると決めたらどんどん動く。様々なつながりをつくり、知識を仕入れ、新しい物事に挑戦する。そして時が到来したらキャリアチェンジを思い切って実行する。入念な準備をしていればこそ、そのチェンジもスムーズにいくものですし、仮にスタートアップですぐに結果が出ずとも、戦略的に動く決断をして行動をしているのでぶれないというわけですね。
準備の段階では、様々な問題にぶつかるので、その問題への対処ももう計算済ですし、それを踏まえてどんどん新しい手を打てる。だからそう簡単に一度決めた道から外れることはないのではないでしょうか。
30代後半から考えるのでは今は遅いのかもしれません。20代のうちから、未来に向かって自分はどのように進んでいくのか、ある程度の方向性を見定めていくようにしていく。1方向でなく、3方向のほどの選択肢を持ちながら自ら選択して決められるようにする。入念な準備をどれだけやるか。それは一つの方向に見定めるための日々の準備と、見定めた後の次の段階に進む準備と、準備にも様々な意味を持つといえますね。
例えば、昨年の調査になりますが、「リカレント教育(学び直し)」についての調査です。エン・ジャパンの調査によれば、35歳以上のミドルの90%が、リカレント教育を受けたい、と考えているそうです。特に、「語学」「経営・ビジネスに関する知識」「専門資格」の3項目が、その受けたい内容の上位に入る項目です。そして、課題として挙がっているのは「費用の負担」「時間の確保」「キャリアの断絶」という内容です。時間においては、勤務時間が長くて十分な時間がとれないこと、キャリアの断絶については、今の職を離れてしまうことによってキャリアの断絶を恐れているというのが背景にあるようですね。
ミドルの世代は、こうした課題がある中でも、準備を一通り進めつつある中で戦わなければならない世代だと私は考えます。これからまだまだ若年層と長期でビジネスの場で活躍する高年齢層、シニア層との間で自らの力を発揮することが求められます。そこで何ができるかを考えて準備してきた内容をタイミングを読んで花開かさなければならないのではないでしょうか。
私は、自らもミドル世代の後半にあるため、組織やコミュニティにておいて日々問題に向かい進もうとしている方々をサポートしていきたいと思って独立します。それが「みらいをつくるリーダーを育成する」、富士みらいクリエイションの取り組みです!いざ進みましょう!
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