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ハラスメントから発想を拡げる

連休初日は朝から学びの時間でした。夜は母の誕生日なので実家に行くことになっている。その時間になるまではまず学び!

講師の講師的な存在でもある渡辺しのぶさんの研修を受講しました(渡辺しのぶさんのHPはこちら)。今から2年前の10月に確か初めてお会いしたような記憶があります。現在は同じ日本プロフェッショナル講師協会の会員さんです。今回は、画像にあるように「講師のためのハラスメント研修」という内容でした。

豊富な知識と経験に裏打ちされた研修内容。特に、職場のよくありそうな実例に落とし込んでいらっしゃる内容は「さすがしのぶさん!」だなって思いました。聴いていてとてもイメージがつきやすいんです。これが企業の従業員の立場であればどう感じただろうかと思いながら聴いていました。私自身も、20年間のサラリーマン生活で、管理職経験あり、ハラスメント的な行動をしたことあり、そして、部下の立場でパワハラ的な言動で直近の数年間は苦しんできた経験があり・・・そんなことを思い起こしておきました。

この研修、講師のためのとはあるものの、いわゆるハラスメント研修、ではないところが秀逸でした。職場の様々なマネジメントに関係する問題に対しても刺激するような内容が、様々な視野を広げる実感がもてました。このような、自分の仕事に係る分野において、定期的なメンテナンス(=学び)の時間は欠かせません。

私の場合には、自分の経験やサラリーマン時代にいろいろと感じたことから、現状の顧客の課題と結びつけてハラスメント研修を構成していきます。講師のしのぶさんの様々な現場経験がとても学びになるので、自分の経験と重ねることができるのです。さらに、ハラスメントに限らず、今回で言えば、アンガーマネジメントやアサーションなど、他の関連するテーマと組み合わせて研修を構築できることがとても大きな学びでした。今回の内容を受けて、これは研修からコンサルティングに及ぶところまで、幅広く応用できそうだなって思ったのも、とてもいいお土産をいただいた感じがしました。

今日一つ改めて感じたのは、ハラスメントの問題を論じるときに気をつけることについてです。それは、一元的な見方にならないようにすることです。たとえば、「こういうパワハラ行為をするのは年配の男性に決まっている」とか、「セクハラの被害は女性が一般的である」とか、自分の常識で考えてハラスメントの問題を考えると失敗します。特に最近は多様性が受け容れられる社会。その場合、様々な人がいて、様々な考え方があるということをおさえながら、それぞれの職場の問題を一つ一つ丁寧に考えていかなければ本質的な解決にはならないですね。

ハラスメントの問題で最近トピックでとりあげられるLGBTのテーマもその一つです。LGBTに関しては、自分にとっては身近なものでないと感じる人の割合が多いのは統計上出ています。しかし、身近ではないということが、無意識的な差別につながることもあります。身近ではない、知らないということが問題につながってしまうこともあるので、抑えるべきポイントは抑えておかなければならないでしょう。ハラスメントの分野には、そういったトピックスも多くありますね。

様々なトピックをおさえながら、自分が特に問題視しているところや、経験して実感しているところをとりあげつつ、研修などを通して顧客とどのようなところに到達したいのか。そのためには、一緒になって寄り添って考えていければなぁと思います。まさに、寄り添って考えるのが私の好きなところですからね。特にハラスメントに関しては、研修をすればおしまい、研修をやれば一安心というものではありません。研修はあくまで通過点です。その後、なにか目に見える成果に繋げる必要があります。そうなると、研修以後、ハラスメントに関しての従業員の意識の変化や、職場の空気の変化、そして、ハラスメントの問題を抑え込む有効な機能をつくるなど、いろいろなアイデアを考えながら実行に移すサポートをしていく必要があると思っています。様々な観点で一緒に顧客と考えていくことで、ようやくハラスメントの分野で顧客に貢献できるスタートラインに立てるのではないかと思います。

いずれにしましても、ここまでまとめたようなことを考えられたのは、連休初日からの学びで刺激を受けたからこそです。ハラスメントの問題だけではなく、職場全体の問題を解決し、人材の育成や地域の企業の発展に貢献していくのが私の役割。それを実感できた時間になりました。しのぶさんを始め、かかわるすべての方々に感謝です!

これは一昨日の本吉原。学びとともに、しっかりと栄養をとって元気でいることが家族への恩返しになりますね。顧客への恩返しにもなるのかな・・・

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