新型コロナウイルス感染症の拡大は、新規感染者の数が減ってきつつあるものの(多い地域もまだありますが)、まだまだ潜在的な脅威を感じます。時折、散発的にですが、集団感染者の出るクラスターの話も聴こえてきます。東京では「職場クラスター」が発生したという話もあります。職場でも感染症に対しての対策をしながら仕事をしていく日々は続きますよね。テレワーク、リモートワークもどんどん進んでいくでしょう。
新型コロナウイルスの感染に関しては、いつ終わりがくるのかが見えないので、どうしても不安な気持ちが顔をのぞかせることもあるでしょう。その不安があるので、おそらく様々な場所で気持ちが乱れるようなことも出てきてしまう。そんな状況もまだまだあります。
さらにリスクとして潜んでいるのは、人の「こころ」にかかわる乱れです。今朝も医療従事者のこころの問題をニュースで取り上げていました。コロナによって様々な影響が従業員に、ひいてはそれが職場全体に出てくるのは必至の状況ともなると、それによって更に周りの人たちも含めてこころの乱れがおこってしまい、言葉や態度が乱れてくることにつながってきそうです。
最近きこえてくるようになった「コロナハラスメント」。コロナを端に発した嫌がらせ、コロナを端に発したいじめ、さらには不利益な取り扱い(契約解除、不当な解雇など)など、こうしたことが起こる潜在的なリスクがあると考えられるのです。まさにコロハラと言われるような事態です。コロハラは、人の不安な感情が爆発して、言葉になって嫌な気持ちを立場の弱い人に対して与えてしまうこわいものですよね。コロハラという言葉にならずとも、新たにパワハラが出てくるような状況も考えられます。
たとえば、コロナに感染したものの回復して職場に復帰した本人、その濃厚接触者に当たる人たちへの差別的な取り扱い。また、濃厚接触まではいかないまでも家族や親族に当たる人たち、あるいは、感染者と近いところにいるような人たちに対して、「家族がコロナになったならくるな!」などと言う。濃厚接触者ではないのに、「コロナ患者」などといって、根も葉もないうわさを流して追い込んでしまう。こうした嫌がらせがエスカレートすれば、どんどん人のこころが乱れ、職場環境もどんどん悪化してしまうのではないでしょうか。
コロナによって社員の感情が乱れ、それによって職場の上位者の言葉が恐ろしくなるものもあるかもしれません。「近寄るな!」「さわるな!」「コロナにかかっている人は近づかないでください」など、強い口調で人格を侵すような言葉はまさにハラスメント行為となる可能性が高くなります。こうした言葉がかなり飛び交うようになることで、職場全体が疑心暗鬼になってしまうことがおそろしいですね。コロナへの無理解、誤解が生じさせる行為は慎みましょう。
こうした嫌がらせ行為が起こらないような社会にしていきたいものです。そのためには、新型コロナウイルスに対しての正しい理解が何よりも大切ではないでしょうか。コロナ対策の一環で過剰に自己防衛しようとして、自分自身と違うことをやっている人がいたら激しく攻撃するとか、根も葉もないうわさを流すとか、そういうのは避けましょう。その人の居る場所の空気がどんどん淀んでしまいますね。
そして、自分を守るためにも、接触アプリ「COCOA」はダウンロードした方がいいですね。先日、静岡県内で感染が確認された人のなかには、拙速確認アプリで感染者登録された人との接触が確認されたのがわかって、PCR検査を受けたところ、陽性と判明したそうです。アプリを入れて活用していれば、こういうこともあるんだと認識しました。
また、不安になるような行動をするのは避けた方がいいです。私は、事務所にいるときや休みのときはコロナ関連の話題をとりあげるワイドショーなどは一切見るのをやめました。特に朝の時間帯は、ラジオを聴くようにしていまして、ワイドショーなどコロナに関しての不安を煽られるようなものに触れるのはもうやめました。また、ネットニュースを見すぎて不安を抱くのも避けるといいでしょうね。このように、自分のこころが不安になるようなことをやめるだけでも、随分と日々の心の持ち方がかわりますね。
こころが乱れると体にも影響は出てくるかもしれません。こころの乱れで体のあちこちに症状が出ると、それでまた辛さが増幅してしまいますね。頭痛や腹痛など、痛みを始めとして、疲れも抜けなくなる。よく免疫が低下するといわれますが、このように様々な症状は出てくるものです。心身が弱ってきたときには、疲れてきたら無理をしないことですね。
コロナハラスメントの脅威もありますし、様々なハラスメントを引き起こす要因が揃っているようなこともあります。コロナによって過剰に不安な気持ちを感じてしまって他者に対して攻撃的にならないように、そして、自分自身を追い込まないように気をつけましょう。

最近、弊社では、富士市内で活動する市民団体「紙っと!プロジェクト」さんのお誘いを受けて、「シトラスリボンプロジェクト」に賛同して、その啓発的な取り組みを始めました。
富士山のように大きくひろい心でただいま、おかえりって言いあえるまちに
みんなで広げよう、シトラスリボンプロジェクト。
新型コロナウイルスによる差別は偏見をなくそう
富士市オリジナルの「mamori/ふじ(守る・見守る)」の考え方に基づき、富士市内の紙メーカーさんなどとの連携によって、紙バンドを使ったリボン型のお守りをつくって、考えるきっかけにしようというものです。
弊社では、まさにこの取り組みに賛同しています。「ただいま、おかえり」と言い合えるまち。「ただいま、おかえり」と言い合える職場でありたいですね。
参考までに、シトラスリボンプロジェクトに係るHPも紹介しておきます。
#シトラスリボンプロジェクト
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