まだまだ穏やかな世の中になるまでは時間がかかりそう・・・そう思ってしまう、日々報道される新型コロナウイルス感染拡大ののニュースです。心がふさがるような想いが強くなることもあります。ただ、人の可能性は無限大。かつてない厳しい人生の局面であっても、乗り切って幸せをつかんでみせると思えるかどうかです。
7つの習慣のなかの第1の習慣。「主体的である」ですが、この主体的というのは、自分で物事を決断して活動する意味が込められています。なにかに影響されるのではなく、自分で世の中の事象を捉えて行動する。結局は新型コロナウイルスの問題は自分ではどうにも変えることはできないので、それを踏まえて一人一人がどのように行動するかが大切です。いろんなことが言われていても、結局は自分でどう捉えて行動するかにかかっていますからね。
職場においても、主体的に行動できる人材の育成は当然必要になります。自ら主体的に考えて行動できる人材の育成は、どの職場でも大きな課題ですが、周りがいい影響を及ぼしながら育成を進めていかなければ変わらないでしょう。「自ら考えて行動するように」と口を酸っぱくして話をしても、そのような人材に変わっていくような空気を職場でつくっていかなければ、結局は「自ら考えて行動する人材」には簡単には変わっていかないのです。たとえば、自ら考えて行動したことでうまくいかない結果になっても、その結果を責めるのではなく、一緒になってより良い結果になるように考える。そういったかかわり方をしなければ、自ら考えて行動する人材にはなりません。
私も営業部門の課長をしていたときには、よく10歳以上年の離れた20代の若手社員に「自ら考えて行動できるようにしろ」と口を酸っぱくして言ったものです。ただ、そうはいっても、周りの先輩の一部が人材の成長を阻害するような行動をしていました。「まずは言われた予算をやればそれでいい」。あまり自分でどうこう言っても、結局は予算なんだからと。そう教える先輩がいて、なにか後輩が失敗した時には予算のことをチクチク言っていました。
私はその先輩に対して(私の部下でしたので)厳しく接していました。私の考えでもあった「予算の達成だけでなく何を途中途中で行うべきかを考える」に反する行動をよくとっていたからです。行動だけでなく、資質(性格)にも関係する注意も何度かしてしまったこともあり、部下との関係がよくない状況になってしまうこともしばしばありました。
社員が主体的に行動する人材になるようにするために、特定の一人の社員だけではなく、他の部下にも何度も粘り強く指導しなかったのは大きな反省点です。そうでなければ職場の空気が乱れてしまいます。主体的に行動する人材を育てるためには、職場全体が主体的なものでなければ空回りになるだけですよね。いくら一人に「主体的になるように」と言ってもあまり効果がないですよね。そのことを強く実感しました。研修などで一人を変えようとしても、職場全体を「主体的にする」ような方法を考える必要がありますね。職場で主体的に考えて行動する空気づくり。その主体的な行動を引き起こす空気が、もっともっと周囲に良い影響を及ぼすようにしていきましょう。
そのためにも、仕事の結果の失敗を責めるだけではなく、行動しなかったことを指摘する。その空気をつくることです。そのためには、職場のリーダーが結果に責任をもつことを覚悟しなければいけないですね。結果が伴わなかったとしても大丈夫という安心感を部下にもってもらい、主体的に行動できる職場に変わっていくように、前進していければいいですね。結果が伴わないからと言って、職場のリーダーが職場の空気を乱さないようにしましょう。粘り強く、じっくりといきましょう。

海鮮丼を食べて主体的に行動できるようにする。これは、海鮮丼にそういう成分が入っているわけではありません(笑)。行きつくのは「幸せ」だという実感です。幸せだという実感をもってもらうためにも、美味しいものをこうして食べられるのがいいですね。今は自粛モードで海鮮丼を食べにいくにしても大勢で出かけるとリスクがありますので、2人か3人くらいで、ささやかに食べるのがおすすめ。こうしてお互いに幸せをかみしめる空気を、一歩一歩つくっていきましょう!コロナに負けない!
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