昨日の動画配信に関する記事に関連でまとめます。
表現する力。改めてこの表現する力、すなわちプレゼンテーションのスキルが改めて見直されてきています。しかも、私が社会に出た頃と比べてかなり高度になっているために見直されてきているのではないか、という印象です。
21世紀の初頭は、パワーポイントなどのアプリケーションを用いたプレゼンテーションを行うケースが増えてきて、パワーポイントでビジュアル的に美しい資料を作成する力や、その資料を使ってわかりやすく構成して話せる力が問われていたように思います。さらには、パワーポイントに含まれる様々な図を使って思考を整理する力も求められました。
しかし、最近は、パワーポイントの資料の出来栄えが勝負を決める、とは限らないと考えます。以前求められていたような力があるのはもう当たり前。それよりも、伝わる力をどれだけもっているか、伝わるような表現力をどれだけ備えているかが勝負になってきています。
「伝わる」ように「伝える」スキル。表現力の本質はここにあると思います。独りよがりに伝えたい事を伝えようとしても、相手には伝わっていないことがほとんどです。よくないなぁと思うのは、伝える側の身内だけで盛り上がってしまい、聴いている側にはまったく伝わっていないというパターンですね。
伝えるスキルについては学生時代から叩き込まれている人も多くなっています。人前で話すなどの場数を多く踏んできていることもあって、話し方のうまさ、ユニークな言葉をつかって相手をひきつけるうまさ、こうしたものを持っているのはある意味ふつうの状態。さらに、パワーポイントを使ってパソコンで説明するのも当然、と言われるくらいの状況になっている方が多くいるように思います。
表現の手段が多様化してくるこれからの時代は、伝わるように伝えられるスキル。これが求められてきます。youtuberのような面白さをもって伝わるように伝えるスキルが当然に要求される人たちもどんどん出てきています。
プレゼン資料を使って大勢の前で話すにしても、1対1で話すにしても、動画などによってカメラの前で話すにしても、伝わるような工夫をして伝える力を身につけていかなければならないでしょう。たとえば、伝えたい言葉をシンプルに3つ伝える。また、言葉を用いる際には、相手のフィールドやパーソナリティなどに合わせて言葉を用いる。相手に伝わらないような難しい言葉や、身内だけで盛り上がる内容で満足してはいけません。自分と相手の持っている前提は違うのです。だからこそ、聴く相手のことを理解する力も伝わるように伝える際には必要になります。相手を理解しているからこそ、伝わることを意識してできるのです。



私は、このようにいろんな場面で伝えることをやってきています。ただ、相手に伝わっているかどうかは、毎回異なると思っています。出来るだけ多くの人に印象的なキーワードだけでも伝わっていれば成果かなぁと思っています。聴いている人たちはいつも一緒ではないし、そのためにどんな資料を作成し、どのように伝えたかによっても、相手に伝わっているかどうかが分かれます。伝わるための伝えるスキルを磨いて、そして、そのために相手を理解するスキルのように、必要な関連するスキルをどんどん磨いていく。これからのビジネスシーンでは、伝わるように伝えるためのスキルを、どんな媒体で行うにしても考えて実践できる人が、各組織で貴重な人材として重宝されるのではないでしょうか。
私も、「伝わるように伝える」ことを意識して動画を制作してアップしております。よかったらご覧ください。
【youtube チャンネル「富士みらいクリエイション」より】
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