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結果だけではなくプロセスや過程を大切に

昨晩は地元の経営者の方と、無我夢中になって1対1でお話をしました。気づけば4時間近く経過していました。スマホを手にすることなく、なにかに気持ちを預けることもなく、ここまで話に集中したのは近年かつてないくらいのものでした。気持ちがまさに本当の気持ち、本気になった時間でした。

私は、どのような場面においても、自分の学びや糧になったことはあるものだと思っています。そして、その学びをどうやってふだんの生活に採り入れるかを思考し、出来ることは実践しています。たとえば、先日は座る姿勢についての話がありましたが、姿勢を矯正して座るだけでも、ずいぶん疲労度合いが違います。

物事に対して自分に学びや糧になるものはあるのか?そのように探求することは特に最近は多くの場で必要とされています。リカレント教育、生涯教育の社会であれば、必要になるのは当然のことと思います。うまくいったいかない、上手い下手、善悪、白黒という判断の結果ばかりについつい目がいきがちになりますが、それらばかりでは人は疲弊するだけで成長実感はないし自己肯定感もどんどん低くなる。目の前の結果だけで物事を判断してしまうのは、好ましいことではないですね。

私は、かつて会社員時代に、結果よりもプロセスや過程を重視して部下のマネジメントを行ってきました。管理者として結果責任を負う立場であったとしても、一連の業務のプロセスや過程に目を向けて、そのプロセスや過程がきちんと実行されたうえでの結果であるかどうかで部下を評価していました。結局、プロセスや過程がうまく実践されないと、結果はついてきません。結果に至るまでには、どのようなものであってもプロセスや過程は存在します。最終的にはのぞましい結果を出すことが要求されるのだとしても、その結果に至るまでのプロセスや過程が破綻している、あるいは脱落しているとなれば、自分のプラスにならないのです。組織で求められるのぞましい結果にもつながりません。結果を出してよかったという事実は残るとしても、プロセスや過程が実践されたうえでの結果だからこそ価値はあると思います。

昨日、ある経営者の方とのお話で、仕組みをつくるのは経営において必要なこと、との認識をえました。結果責任を負うからといって、結果ばかりに目を向けてそれがのぞましいものでないからといって経営者や上位者が感情を爆発させてばかりでは、成し遂げられるものも成し遂げられません。結果に至るまでの様々な行動をつなぎあわせて一連の流れとして定着させ、それが一つの仕組みとしてうまく機能することが必要なのです。仕組みをつくることを放棄して、結果ばかりに一喜一憂ばかりでは、結局は企業の成長も社員の成長もない、というように思います。

富士山のような高みを目指して結果を追う姿勢や意欲は必要です。ただ、その結果さえ手に入れれば何をしてもいい、のでは、いつまでたっても土台はぐらついたままです。人材も成長しませんし、組織も成長しません。私が会社員のころに実践してきた、プロセスや過程を大切にして日々指導をする考え方は、サービスとして提供する場合にも反映させていきます。プロセスや過程に目を向けてどのような業務を行ってどのように指導をしているのか?そして、そのためのツールや仕組みはどうなっているのか?これらがしっかりできているかをチェックするのが、専門家として行っていくことになります。

いよいよ令和元年の営業活動も最後の週になります。最後の週、追い込みの時期かもしれませんが、結果ばかりに囚われずに一つ一つのプロセスや過程を点検していきましょう。

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