私がパートナ―講師としてかかわっている人材サービス会社主催の研修は、地元の静岡でやっております。現在は首都圏での活動を極力避けて、静岡県内での活動を増やしています。その研修も、いよいよ来週から全面オンラインになります。全国に緊急事態宣言が拡大する中で、人の集まる場所を避けるという取り組みが本格的になります。
昨日までは、新入社員の方々を対象として「営業の基本」をテーマに研修をしてきました。彼らが、営業の考え方をしっかりと理解し、営業の流れを体感し、自分の仕事が仮に営業職ではなくても生きることができるようにと思って進めてみました。感染症対策を入念に行いながら、彼らにとってなにか持って帰ってもらえるようにと意識を高めながら取り組みました。
こうした研修ばかりではなく、最近は、様々な方法で研修をすることが求められます。また、外部講師ではなく社内内部の講師での実施など、これまで取り組んでいなかったような思いきった転換をしなければならないという動きもあります。新型コロナウイルスが、こうした世の中の仕組みのようなものを変える作用を働かせているように思うのです。
新型コロナウイルス感染症の拡大のように、様々なリスクを予測することは日々の人生においておそらくこれからも起こり得ます。しかしながら、今回のコロナのような新しいウイルスの伝染を誰が予測できたかということです。ただ、これからコロナの拡大によって、さらにどのようなリスクが起こりうるか、想像をはたらかせることはできそうです。実際に更なる感染を防ぐために、様々な行動をとる人たちはとっていますからね。
かの有名な学者アインシュタインは、「頭のいい人は問題を解決するが、賢明な人はそれをあらかじめ避けるものだ」と言っているそうです。引用した「Think clearly」という本によれば、賢明さとは、「困難に対して予防措置をほどこす」ということだそうです。
コロナがもたらす困難に対して、たとえば、同じ研修講師という仕事をしている人たちは、なにか予防的な措置を施すために様々な取り組みをしています。たとえば、私が会員としてかかわっているJPIA(日本プロフェッショナル講師協会)では、オンライン研修のやり方、研修の設計の仕方、さらにはこれからの研修の未来を考える会(オンライン飲み会)など、オンライン主体で会が催されています。お互いにこの厳しい局面を乗り越えるため、まだまだコロナの脅威が拡がるリスクがある中で、従来の集合スタイルの研修ばかりではなくなるため、様々な方法での研修を模索する動きもあります。こうした研修業界の未来に備えた動きが徐々に出てきています。
私自身も、オンラインの研修やセミナーで対応できるように、表現力をさらに磨き続けています。今年から出演しているやいづTVでの経験も活かせます。昨日の研修ではオンラインで参加する受講者がいました。できるだけ、はっきりと、マスクの上からも明確に伝わる力を身につけていかなければ、相手にそもそも伝わりません。高いレベルの研修講師としてのスキルが要求される時代になると思われるため、講師全体のレベルアップは欠かせないですね。
みなさんの業界では、今回のリスクでどのようなことが考えられるかです。未来に向けて発想する際に、どのようなリスクを予測して対応するか?同じ職場の方々と意見を交わすのも一番です。オンラインで今つながってそういった話し合いをすることもできます。また、実際に対面でやる場合でも、ソーシャルディスタンスをとって、話し合いをすることもできるでしょう。様々なリスクを予測して行動できる集団にしていくためにも、そもそもリスクを避ける方法をとりながら、こうした話し合いの場を多く設け、ウイルスの脅威にさらされる現代を乗り越えて、未来にむかって力強く進めるようにしていきましょう!職場の空気を変えていくには、リスクが大きく感じられるときやそのリスクが予測できるときほど、お互いのコミュニケーションって改めて大事だなぁと感じます。

何がでるかわからない質問カード等、ちょっとしたお遊びも含めながら研修を勧めてみました。どんな質問がくるかわからないこわさを感じるか、どんな質問がくるのか予測してまっているか?リスク管理をするためにもこうした取り組みも有効ですね。
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