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リフレクション(振り返り・省察・内省)はなぜ必要か?~振り返ってみればわかる、気づくことがある!~

活動報告のサイトをアップしております。よろしければご覧ください。こちらからご覧になります。

その中でも触れていますが、リフレクションについて考えてみましょう。リフレクションというのは、振り返りや内省、省察などの意味で用いられます。様々なことを振り返るというプロセスは、行動をしたときにはついて回るものですよね。ただ、このリフレクションを疎かにしてしまっている場合も多くの場面でみられます。「時間がない、忙しい、まずはやることが大事、振り返りは二の次」、といった具合に、リフレクションをしないあるいは時間がとれない、ということは多く見られます。特に学びのプロセスにおいては、リフレクションを採り入れなければいけないのにそれが行われないのです。

では、リフレクションをすることの良い点とはなんでしょうか?それをみていきます。

1.自分を冷静に振り返って気づきが得られる

特に「気づき」を得ることは大切です。最近では、経験を通して学びを獲得するという経験学習が、多くの企業、学校など様々なところで導入されています。この気づきを得るために最も必要な時間は、自分を冷静に振り返るための時間ではないでしょうか。できたこと、改善が必要なことなどを振り返り、自分で気づくための時間をあえてとることが必要です。

2.自信がついたことを実感するチャンスがある

リフレクションによって、「自信がついたなぁ」と実感を得られる瞬間を体感できます。やはり自信が獲得できれば嬉しいものです。振り返りをする際には、たいていは、「反省」をしようとします。ただ、反省ばかりでは、自分のダメさを認めるばかりで逆に自信を失っていきます。自信喪失になってしまってはつまらない人生を送る羽目になってしまうでしょう。自信がついたことを実感するチャンスをリフレクションによって得られるのがいいですね。

3.心を落ち着かせることができる

毎日を駆け抜けすぎるとどこかで支障をきたすような事態に陥ります。車も走り続けていると故障してしまうリスクが高まりますし、人間だって走り続けていればケガをするリスクが高まります。そんなリスクを低くするためにはどこかで立ち止まることが必要になります。リフレクションは、長い学びの旅の途中で休憩をするようなもので、リフレクションの場は心を落ち着かせることができる場でもあるのです。一度冷静になって、熱く燃え上がっていた時間を振り返ることで、燃え上がっているときに気づかなかったことが発見できます。燃え上がっていたときに忘れていたものをとりにいくような感じですね。

4.視野を広げられる

リフレクションすることで、なにか今まで見えなかったものが急に見えてくることもあります。霧がかかっていて見えなかったものが、視界が急に開けて見えてくるような感覚です。なにかに取り組んで没頭していると、どうしても、自分以外の周りのものが全然視界に入らなくなってしまうというリスクがあります。そのせいで、いつもならば理解できる、認識できるはずのものができなくなってしまう。せっかく一つのことに取り組んでいるのになにかもったいない気がするのです。リフレクションによって振り返ることで、視野が狭くなっていたことを自覚しより視野を広げて物事を見つめられるようになると、新たな気づきにつながることはよくあります。だからこそリフレクションによって視野を広げることは大切なのです。

このように、リフレクションには様々な良い点があるので、その時間をなくしてしまうのはとてももったいないです。結果ばかりを追い求め、競争ばかりを煽ってしまうと、貴重なリフレクションの機会が疎かにされてしまうでしょう。

リフレクションは一人で静かにやるのもいいですし、同じ組織や団体の仲間とコミュニケーションをとってやるのもお薦めです。特にコミュニケーションの一つの実行手段にリフレクションを活用すると、学びの効果とともに、リフレクションにかかわった方々のコミュニケーションのスキルアップも期待できます。また、一人でリフレクションをする以上に、様々な視点を獲得しながらのリフレクションにもなるので、得られるものの種類も量も増える。これは大きいと思います。

そして、私自身、複数の人たちが集まれるようなリフレクションの場づくりを行うファシリテーターとしての認定を受けています。リフレクションを促進するために使用するカードのファシリテーター、リフレクションカード・ファシリテーターです。単にカードで遊ぶだけでなく、カードを用いながらリフレクションを軸にした対話の場づくりを運営し、そういった場づくりをする意義も伝えます。

リフレクションを他の人と一緒にやる場合には、こうしたカードを使って行うことも有効です。問いを投げかけるので、この問いの内容がとても重要ですからね。こうしたカードを使いながら、リフレクションを効果的に、気づきがえられるように場を創るのも大切なのです。

リフレクションをすることは疎かにしてはいけませんね。後回しにしてもいけません。特に年の最後、締めくくりに、この一年をリフレクションすることを忘れないでくださいね。ただし、あまり間際にならないように。「ゆく年くる年」が始まったらリフレクションするのでは遅いので(笑)。

なお、弊社でもリフレクションを軸にしたワークショップを12月19日(木曜)13時から、弊社の事務所スペースでやります。よかったらご参加くださいね。参加費500円です!こちらからお申込みください!

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