鳥取の滞在も今日で最後になりました。最初に鳥取入りしたときには長いなって思っていましたが、ここまでくれば早いですね。

昨日のお昼。研修を担当する際に、こうしたお昼をいただけますとテンションがあがります。パワーがつきます。お腹から声を出して進めていきますので、こうした食べ物のパワーが必須です。励みになっています。
さて、前回の記事で傾聴の話を載せましたが、傾聴は奥が深いですね。もう少し技法のことを触れたいと思います。
傾聴の中でも「うなずき」は最初の一歩めともいうべきものですが、うなずきがあれば相手が安心して話をすることができるというくらい重要なものです。しかし、何も考えずにひたすらうなずけばいいというものではありません。昨日のあいづちの話では「同じ言葉を連発するあいづち」について書きましたが、あいづちをすればいいというものではないのです。
うなずきもそうです。ひたすらうなずけばいいというものではありません。首をカクカク動かせばそれでいいというものではないのです。相手をみたときに、たしかに首が動いていて、「ああ、うなずいているなぁ」とわかれば安心します。ただ、相手の話のペースを無視したうなずきだと、かえってまるでバカにされているような感覚を覚えます。相手の話のペースに合わせ、共感していることを示すようなうなずきが重要なのです。うなずきの際には、話のペースをうまく合わせるという意識をもちましょう。
たとえば、ゆっくりと話をする方やかみしめるように話をする方の話を聴くのであれば、深く深くうなずくようにする。リズミカルにテンポよく話す方であれば、うなずく側もリズミカルに。相手の話の早さに合わせてうなずくことができるようになれば、相手にとっては聴いてもらえているという証になります。共感している姿勢を十分に示せていることになるでしょう。
そして、聴く側も、相手の話の早さに合わせたうなずきによって聴こうという意識が高まり、それによって共感度合いも高まってきます。相手に合わせたうなずきが自然と出てくるようになるんです。意識しなくても相手のペースに合ったうなずきができる状況になれば、まさに共感度合いも高まっていることが実感できるでしょう。
ペースを合わせたうなずきの用い方、これはうまく用いられるようになるととても大きな武器になりますね。うなずきは共感を示す効果的な技法なのです。とにかく意識してやっていけばできるようになります。昨日のあいづちとともに、うなずきを効果的に用いることができるようになれば、話を聴くプロに一歩近づきます。単純に見えますがとても意味のあるものです。まさに話を聴くための「基礎」的な方法。うまく用いられるように意識をしながらうなずいて話を聴くようにしましょう。

富士山が恋しくなってきました(笑)。今日一日の仕事を鳥取県内でやりきって戻ります!
この記事へのコメントはありません。