東京での生活もあと1か月余りです。様々な知人に会って楽しむ時間をとりつつも、今日は久々に「褒め言葉」に触れてきました。
日本褒め言葉カード協会の「褒め言葉カードインストラクターベーシックセミナー」です。私はベーシックセミナーは2度目です。ちなみに、応用編のアドバンスセミナーは既に受講済で、褒め言葉カードインストラクターの資格を持っておりますが、今回は、伝える側、普及する側の視点を持ちながら参加しました。
今までセミナーの受講に関しては、私は同じ講座を二度受けることはほぼありませんでした。何度か受けても、あまり気づきが得られないという先入観があったからです。しかし、藤咲先生のセミナーは全くそんなことはありません。何度受けても新しい発見、気づきがあるのは、今までの受講生の方々も証明してくださっています。
なぜでしょうか?このベーシックセミナーに関しては、藤咲先生の一番の根本となる考え方が詰まったセミナーであるからだと思います。自分も周りの人も幸せになるための場をつくっているからです。藤咲先生が随所にお話くださる家族の幸せについて。こうした身近な場所からの幸せを日々実感ることが欠かせない。いつも藤咲先生はご家族のお話を嬉しそうにしてくださいます。こうした先生のお人柄がもっとも反映されたものではないでしょうか。
ですので、前回受講した際にも書いてますが、決して「褒め方を学ぶセミナー」ではありません。カードを遊ぶためのものでもありません。このセミナーは、職場の風土を改善するためのセミナーであるからです。行動や思考にアプローチし、組織の風土を変えていくことにつなげるのです。
また、このセミナーでは「2つの笑顔」を大切にします。形の笑顔(体で表現するもの)だけでなく、気持ちの笑顔(心の中を表現するもの)も大切に扱うのです。ですので、機械的な自己紹介をするのではなく、人が「好きだと思ったこと」や「嬉しかったこと」をいっぱい話す時間をとっています。好きなことや嬉しかったことを話せば、笑顔で話すことになるからです。日々しかめっ面した中年男性も、はにかみながら笑顔になって話しているのが印象に残るのです。
藤咲先生はおっしゃいます。「笑顔は社会貢献」であると。笑顔が人を安心な気持ちにさせて安全な場をつくり出すのです。笑顔は、そういう場をつくりだせる力があるからこそ、コミュニケーション上の最強の武器なのです。必死になって口角をあげる練習をしなくても、自然と笑顔を出せるようになるのです。安心安全な場では笑顔が自然にあふれます。
笑顔だけではありません。行動や思考の習慣を変えるための時間を多めにとります。習慣に関する話を、いくつかの例えを用いながら、ゆっくりゆっくりと参加者の心を解きほぐしていくのです。そうすると、自然と笑顔が伝染し、やがて思考の習慣を変えようという雰囲気が醸成されます。幸せになるために必要な習慣の変化に取り組んでいくのです。例えば、相手を感謝する言葉や、「ハイ」の返事の改善などにつながっていきます。

さて、今日のセミナーでは、今までになかった大きな気づきポイントがありました。藤咲先生が、2つの漢字について丁寧に話してくださいました。この話が、思考の習慣を変えていくきっかけになりそうなので紹介します。
1つは、感謝の「謝」の字です。言葉を言う(言)、体で表現する(身)、寸志を渡す(寸)。三つの言葉から、単純に「ありがとう」と口で言うだけではなく、それに伝えるために体で表現することや、お金やものなどを渡すことも必要であるということです。単に感謝だけをするのではなく、「ありがとうと言われる人になる」ことです。人に感謝されるだけの行動をすることが大切です。
そして、儲けるの「儲」の字。「信」じると「者」で構成されてます。信頼してくれる人(ファン)をつくることです。信頼してくれる人に巡り合ってその人たちへの貢献をすれば、その証として報酬が得られ利益につながる。まさに「儲かる」状況ができあがるのです。変な意味で儲けをとらえる必要はないのかもしれません。
このように言葉を丁寧に解きほぐして参加者の方々に伝えてくださいます。そして、なぜ「褒める」ことが職場に必要なのかを、体全体で愛情を示しながら藤咲先生は伝えてくださいます。先生の話の内容を、参加者は自分の意識に落とし込めるので一つ一つの説明に納得できるのです。このようにして、「褒める」ことを行うための場づくり、意識づくりに時間をかけていくのです。そうでなければ、「褒める」ことをやっても、表面的であまり効果がない。心のこもった褒め言葉が出てきませんし、体を使って褒めることができない方が多いのです。顔は怖いままに「ありがとう」って言われても、それは「褒め言葉」ではありません。むしろ顔が怖いまま言葉を上司が発しても、部下は果たして仕事が続けられるかどうか微妙ですね。
藤咲先生のセミナーは、「褒める」スキルをあげるためのものではなく、「褒める」ための風土をつくるためのものではないでしょうか。
一人一人が相手の顔(目)を見ることなく、褒め言葉が空しく機械的に発されるだけ。褒め言葉を言う顔は怖いし、挙句の果てには、「どうせ褒めたって部下は成長しない」などと言い始める。そうは言わなくても、思考自体に変化がない。ですので、褒め言葉を他者にこうした状況で言っても効果があまりなく、結局は離職者が増えるし、仕事が楽しくなくなるのです。
その逆で、一人一人が心を込めて相手に接して話をする。相手を見ながら、笑顔で話をする。笑顔で相手を褒めて感謝の気持ちを示す。そうした行動の積み重ねだけで、働くのに良い雰囲気の職場になり、離職者が減って社員も成長するのです。一人一人の行動や思考の変化によって、やがて褒め言葉が自然にあふれる職場になる。こうした職場は幸せを実感できる職場です。だからこそ、お互いを感謝しあって褒める風土が根づいていけば業績の向上にもつながるのです。こうして社員が褒めあえる文化が根づくと、良い変化がどんどん訪れます。こうした変化をあちこちで引き起こしていくためには、褒め言葉カード以前に、いかに相手に感謝し、褒めあえる文化の拡がった職場にしていくかが重要なのです。
今日参加していた方々のレベルは、いつもと同等に学ぶ意識が高く、私は他の人たちからもたくさんの学びを得ました。こうした方々から学び、そして仲間のあ幸せを願って褒め合う。二度めのベーシックセミナーにしてようやく、私は、自然と相手の価値観などを考えて褒めることができるようになれたと思います。この場で出来るようになれば、他の場でも人を褒めることが臆さずにはにかむことなくできるようになる、そんな実感もインストラクターとして得られました。

藤咲先生に出会うと、いつも笑顔になって自分のイメージが上がって帰ってこれる。全身を使って楽しめるし、脳にも褒める言葉がいっぱい焼きついているので、心が満たされますね。心地よい疲れはありますが(笑)。独立してからは更に自分のイメージをどんどんあげるとともに、周りにも褒め言葉を普及させられるような、安心安全な、お互いを笑顔で感謝する場をつくっていきます。今回もセミナーで有意義な学び、気づきを得られました。ありがとうございました!

最後に今日の5つの褒め言葉。一番右の「ツイてる」は、最初から私の手元にきて何かの運命を感じました。今の私は本当にツキがあります!
ご参加の方々、藤咲先生、今日も素敵な学びと気づきをありがとうございました!大成功は確実に近づいてきてます!
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