2024年5月最初のコラムです。
弊社は5月1日が創業記念日です。今年の5月で5周年。様々な人たちのサポートをいただいて、会社を5年間継続することができました。ほんとうにありがとうございます。これからも、「自他の可能性を信じる」ことを大切にして、多くの方々の人材育成や仕事にかかわる課題解決を、かかわる方々と一緒に取り組みます。よろしくお願いいたします。
今回は「時間」について。お薦めしたい本を読んだので、その内容に触れながら時間のつかい方について考えていきます。
先日、「時間のつかい方」に関して一冊にまとめられた良い本を見つけました。研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家で、早稲田大学の先輩でもある、大杉潤(おおすぎじゅん)さんの本です。
本のタイトルは、「12000冊のビジネス書を読んで試した経営コンサルが 名著100冊から「すごい時間のつかい方」を抜き出して1冊にまとめました」(WAVE出版)という本です。まさに、時間のつかい方にかかわる名著のなかで、厳選された100冊が紹介されています。
時間のつかい方に関する本といえば、「タイムマネジメント」「時間術」「効率化」など、タイパ時代に必要なテクニックやノウハウをまとめた本を思い浮かべます。私は、当初本のタイトルを伺ったときに、大杉さんが時間のつかい方に関するノウハウの本をお読みになってまとめたのかなと、最初は思いました。しかし、本書は短期的な成果を求めるためだけに書かれた本ではないのです。中長期的な人生設計を通して、幸せなキャリアを形成するための戦略を考えるのにふさわしい本であり、そのために時間をどのように使うのが効果的なのかをまとめた本だと思います。
著者の大杉さんは、銀行などでの33年9か月会社員生活を経て、現在はフリーランスとして活動されています。以前、大杉さんに直接お会いしたのは数年前のことで、そのときにはとても充実された生活を送られているのがわかりました。東伊豆の事務所まで伺いました。
その前から、私が東京に住んでいたころにお会いして、独立直前には大杉さんが開催されたセミナーにも伺って、独立に向けてのヒントをいくつかいただいた記憶があります。
大杉さんが会社員時代からライフワークにされてきたのが、ビジネス書の多読です。年間300冊の本を読み、その内容を実践するのが大好きなのだそうです。2013年9月からは
ビジネス書の書評をブログで書かれることをされています。下記のブログもぜひお読みになってみてください。
1つの活動を30年継続されているのもすごいのですが、それを活かして本を出版されるのもなかなかできることではありません。今回の大杉さんの本は、決して書籍の評価にとどまったものではありません。実際に著者の大杉さんが試してみて効果があった事を本の中でも紹介されていて、大杉さんの言葉をお借りすれば「自信を持ってオススメできる名著」です。名著の中の名著を、名著の目利き人の大杉さんがご紹介されていると考えますと必読書ですね。
本書は、厳選された名著のポイントを、キーワードやキーフレーズを抜き出す形で箇条書きされていて、読者が理解しやすい工夫も随所にされています。100冊の本のなかには、共通しているポイントもありますし、その本独自の言い回しが紹介されているものもあります。また、時間をうまく使って仕事を効率的に進めるためのノウハウに留まらず、のぞましい生き方を実践するための生活の見直しのポイントなども含まれています。単にタイパ(タイムパフォーマンス)向上だけの本ではない、今後の人生戦略まで深く考えるきっかけをいただけます。
私が少し前に読んだ時間にかかわる本の中で、「1440分の使い方 成功者たちの時間管理15の秘訣」(ケビン・クルーズ著 パンローリング)があって、この本は様々なポイントが詰まっていて面白いと思いました。本書も、大杉さんが丁寧に内容をご紹介されています。本書の中では、経営学の父ピーター・ドラッカー氏の言葉「時間を管理できるようにならなければ、何事も管理できない」が紹介されています。私も好きな言葉です。
ドラッカー氏の言葉を読み取ると、日々の時間を管理すればいいと思いがちですが、そんなことはないと思います。大杉さんの本を拝読すると、自分の時間を管理するよりも時間を活かす生き方をしている人たちが、幸せな生き方をしているのだと気づかされました。時間のつかい方について本を書かれている方々は、仕事を楽しく、面白いものと感じ、充実した時間を日々過ごしている方々が多い印象を抱きます。時間に縛られずに、自分の気持ちに正直に、24時間を自分の思うように使って、楽しく生きていくのが良いと思えます。
本の中でも紹介されていましたが、スケジュールを真っ黒にする生き方ではなく、一人でじっくり考える時間、余裕時間など、一つ一つのタスクに真剣に向き合っていく。時間の使い方を自分にとってのぞましいものにするために必要な考えだと思います。
私は、営業職として会社員で仕事をしていたころの悪癖が、独立してからも残っていて、スケジュールを埋めようとして心身の調子をおかしくした時期がありました。「スケジュールが埋まっていない=やることがなくて暇」だと考えていました。しかし、それでは自分の心身をメンテナンスする時間がとれません。時間を自由に使えると思って独立しても、それでは、「時間に追われる生き方」になっていきます。おそらく、「時間の使い方=仕事でスケジュールを埋めて効率的にこなす方法」と誤解したように思います。これでは、独立しても、仕事に追われて疲弊する日々になってしまいます。心身がおかしくなるのも目に見えています。
時間のつかい方は、将来、自分がのぞましい生き方を実現するために考えるものだと、大杉さんの著書を拝読して理解が深まりました。仕事で成果を出していくのは、自分にとって将来のぞましい生き方を実現するための一つの方法にすぎないのです。人生100年時代を充実したものにするためには、1日の時間の効率化だけを考えるのでは不十分。将来実現したい生き方を見据え、その実現に向けて、月、週、日のようにブレイクダウンして計画を立てて行動する。幸せな気持ちで生きていくためには、自分にとって望ましい形で時間をつかうのが不可欠な時代になったのかなって思いますね。
大杉さんの本で紹介されている人たちの時間のつかい方は、のぞましい生き方を実現するために欠かせないものが多いと思います。たとえば、本書で紹介されている本の中では、「シンプルで合理的な人生設計」(橘玲著・ダイヤモンド社)で紹介されている内容として、「最終的には人生の後半が大切で、最後に「よい物語」だったと考えられるかを基準に人生設計をしていくべき」とあります。いつ人生に終わりが来るかはわかりませんが、そのときに、「とても良い人生だった」のような気持ちになるために、日々の時間をのぞましいように使えることが大切だと思えますね。
私は、仕事に追われてきた独立以後の生き方を変えるため、今は以下のようなことを実践しています。
・タスクをノートに書き出す
・期限よりも前倒しで一つ一つのタスクに取り組む
・スケジュールはできるだけすべての日を埋めない
・スマホは23時から5時半までは見ない
・SNSの書き込みを大幅に減らす
・朝は1時間、学びの時間に充てる
・日々のよかったことを3つ書き出す時間を確保する
・遠方に旅行する日は半年前には決める
・研修などの登壇がない日、キャリアコンサルティングのない日は妻の買い物のために車を出す
・運動、散歩の時間をとる(朝はラジオ体操、夜は柔軟運動)
大杉さんの本を読んで、仕事の進め方や将来についての考え方で、新たに採り入れたいことは採り入れてみます。
また、本書の巻末には、ご紹介された100冊の本が挙げられています。実際に所持していて積読になっているものや、購入したいものはじっくりと読みたいです。
本書をお読みいただき、時間を管理せずに、のぞましい時間のつかい方を見つけて、仕事や生活に採り入れて幸せな日々を送れるヒントをつかんでほしいです。
私も、本書を定期的に読み直して、仕事の方法や人生など、時間をうまくつかう方法を採り入れて、幸せな人生を送っていくために、仕事でのぞましい成果を出すヒントにします。






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