新型コロナウイルス感染症拡大によって、ついに緊急事態宣言が出ました。様々な制約の中での生活は変わらないものの、新たな段階にまでやってきました。今年の初めには、こういったことになるのを誰が予測していたのでしょうか。驚きでしかないですよね。
劇的な環境変化にどう立ち向かうか。こういうときに、組織では理念が、個人には自分の理念というか指針になるものが大切になります。大事にしているものに基づいて動けるかどうかにかかっています。
よりどころとなるものを今一度見つめなおしてみると、優先して今何をするべきかが鮮明になります。自分の足元、そして、その足元の周り。目に見える近場の光景がどうなっているのか。まずは近いところにある景色をどう大切にするか。
かつての開拓者たちは少しずつ荒野を切り拓いて新しい村や田畑などをつくってきました。新たに人が集まる場所をつくりました。水資源や薪などを確保してきました。人が集まって街は大きくなりました。
今は様々なものがあり恵まれています。ただ、その恵みをあっというまに破壊しかねないことに直面するとなかなか太刀打ちできない。今回の感染症については、予測し得なかったことであり、簡単には立て直すこともままならないかもしれないと言われています。
仮にそうであっても、昔から変わらぬ理念や指針に立ち返り、それに沿った行動をどのようにとるのかが求められていると思います。基本としてぶらさないものを守りながら新たな時代を切り開く知恵を考える。よく、人によっては、何かの時代がくると啓蒙しているのを見ますが、流行りや売り手が提供したいという論理でしかないと思います。自身の理念や指針、もっといえば世の中を貫く基本的な考え方にそうのが理想ではないでしょうか。
こんな厳しい局面だからこそ、大切にしているものに立ち返っていきましょう。小手先のサービスに踊らされることなく。最後に残るのは自分の理念や指針にブレることなく生き抜いた人たちです。

この記事へのコメントはありません。