ブログ

いやだった経験も今に活きている経験に

秋の夕陽がきれいな季節到来です。11月になると徐々に朝晩が冷え始めます。それに伴って乾燥してきて、富士山がとてもきれいに見えるんですね。富士山がきれいで感動します。

そういえば・・・ブログ。11月の文化の日から数えて3日間。昔のことを思い出しました(このあたりは明日のメルマガでもちょっと書いてます)。あのときは、会社を体調不良で休みました。いや、体調というよりはメンタルが辛くなって休みました。当時勤務していた会社の上司や先輩とコミュニケーションをうまくとれなくて、先輩にもにらまれ始めていました。「増田さんはもっとまじめに仕事をやるべきだ」などと、その先輩に会議の席上で言われました。ただ、その先輩は決して真面目に仕事をしていたかといえば、そうには見えなかったんです。なんだかとっつきにくい人でした。

改めて書きますが、ブログのことです。私は上述の3日間休んでいる間に、ブログを1回更新しました。そこでは、特に自分を特定するような名前は出しておらず、かつてあだ名でつかっていた「かじゅ」名義でブログを書いていました。ブログの内容は、体調が悪かったことは書いたのですが、会社の悪口を書くようなことはなかったです。

ただ、私が休んでいる間にブログを更新したのを知った先輩が、上司に報告したのです。それによって、私は休みから復帰した翌朝にいきなり上司に叱られました。「なんで休みの間にブログを更新したんだ」と。

そもそもなぜこの会社の人たちは私のブログを仕事中に見ているのでしょうか。その方が許されないのでは?と思いました。しかし、当時の私には反撃する力もなく、希望もなにもなく怒りばかり。どんどん仕事へのやる気がなくなっていきました。

見つかってしまったブログのURLは削除しました。それまで書き溜めた記事もすべて消しました。そして、ハンドルネームを変えてブログを再び書き始めました。そこまでしなければまたつきまとわれてしまいます。そんなことにまで気を遣う必要があるのか?なんで?

辛かったですね。自分の言葉で表現できる場を奪われて、仕事もうまくいかず、人間関係もうまくいかない。どんどんやる気をなくしていきました。その当時働いていた会社を辞めたいと考え始めていたのですが、転職してまだ半年。いま辞めたら何もなくなってしまうと思って踏ん張りました。その踏ん張りが悪い方に働き、ついに辛くなって休職をする決断をしました。今から6年前の11月のことでした。

当時事務所があった東京の大崎の情景が、今でも目に浮かんできます。あの大崎のビル街の情景を考えるだけで、いやな記憶がよみがえります。

しかし、不思議なことに、その記憶は心からいやだとは今は思っていません。むしろ、あのときに辛い状況を経験したからこそ、人材育成に対して熱心に取り組み、働いている人たちの職場をよくしたいという想いが強くなったように思います。大崎の情景は思い出したくないというわけではなく、むしろ、今となっては懐かしさすら感じます。あの情景のなかで、辛かった経験を乗り越えてきたからこそ、今、こうして自分の好きな仕事をすることができているのではないかと思います。

秋の夕陽も、今となっては良い夕陽だと素直に思えます。多摩川の向こうに消えていく夕陽よりも、富士市で見る夕陽がすごく好きになりました。いやだと思っていた思い出は、経験したからこそ人材育成に情熱を燃やせる今があると、胸を張っていえる経験です。この経験が活きているからこそ、自分を信じ、人の可能性を信じる力が強くなったように思います。自分を信じることができるから、周りの人たちがいろいろと信じてくださるようになったのかもしれません。当時は腹が立ってどうしようもなかった人たちへの恨みが、今はまったくありません。かといって、会いたいとは思いませんけどね(笑)。

3日の夕方の景色。富士山を眺める鳥の姿がいいですね。赤く輝く富士山も素敵です。自分を信じ、人を信じることができるだけの環境がある場所だとつくづく思います。感謝です。

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