
朝晩涼しい季節になってきました。よく眠ることができてすっきりしています。
昨日は富士市立高校の授業に参加してきました。最近の高校というのは面白い授業をやっているもので、しかも、グループでコミュニケーションをとってやるのが定番化しているのでしょうか。こうしたコミュニケーションの場を経験していけば、少しずつ、コミュニケーションをとるということにも慣れていくのかなって思います。
そして、彼らだけでなく、この静岡県の富士・富士宮地域にて様々な人たちと関わって思うのは、やはり一人一人の顔をみながら話ができるのがいいということです。これまで会社員時代、なかなか一人一人の顔をみて関わる機会がなかったです。物理的に一人一人とあっていても、一人一人と深くかかわっていませんでした。対面だから、オンラインだからということではなく、一人一人の顔が見えて、なおかつ、一人一人と深くかかわる形でのコミュニケーションがいいということです。
たとえば、様々な地域で活躍する中小企業。特に私が住んでいる静岡県内の中小企業の方々に触れていて思うのは、社員一人一人の力がとても大切になるということです。一人の力も無駄に出来ないし、一人が欠けただけでも、なにか大きなものが喪失した感覚になるように思います。ですので、様々な組織の中で一人一人の力が発揮できるように、一人一人と丁寧にかかわっていくこと。このかかわり方を私は大切にしたいと考えます。
私自身が、最後に在籍した会社で「信じる」ことができていなかったことに気づいたのは、一人一人と丁寧に関われていなかったことで、その要因は、自分のことに自信がないから、表面的でのかかわりしかできていなかったということです。一人一人と丁寧に向き合うには、まず最初に自分を信じること。そして、お互いを「信じる」関係にしていくことが大切だと実感したのです。信じて裏切られたことがありましたが、そのときは、何か自分のことを信じきれていなかったので、感じている事をあまり話しませんでした。転職などによって、新しい組織の中に入っていくときに、自分の力を信じないで、なにかに身を任せて、なんとなく流されて入っていったことへの報いがあったのかもしれません。自分が信じて飛び込む世界、いや、自分を信じて飛び込むことのできる世界。そういった世界に身をおいたときには、一人一人としっかりと向きあってかかわっていきたいのです。
ですので、最近の私は、様々な研修やコンサルティングにおいて、「自己理解」、「相互理解」「会社理解」といったテーマを重視して時間を確保します。手法はどのようなものでもいいのですが、とにかく自分を信じて、相手を信じて、「理解」というプロセスを丁寧に踏んでいく。この理解を丁寧にしていかなければ、なにを言ってもうまくいかないものです。うまくいかないというのは、自分もしくは相手が納得しないというものです。
そして理解をするうえで大切にしているのは、「感じる」のを大切にする、ということです。自分自身が今どんな感情をもっているか、相手がどのように、何を感じるか。それを頭だけで考えるのではなく、感じるものを大切にしてその場にかかわるのです。そう、「感じる」ことを大切にするのです。感じることを無視して隠そうとすれば、私のこれまでの人生を振り返ってみると、のぞまない方向や、自分が苦しむ方向に物事が進んでいるので、感じることを大切にしていこうと気持ちを固めて、今を大切に生きています。
先日、ある中小企業の社員の方々一人一人と面談させてもらう機会がありました。その場で、一人一人が考えていることや、ふだん感じていることを丁寧に受け取りました。何度かその話を振り返っているうちに、なにか自分の感覚が躍るようなものになりました。相手が感じていることが、考えていることがわかって、「これはいいな!」と思えたのです。
ある時間帯において、いっぺんに研修をやって学びの時間を一瞬で終わらせるのではありません。何度か一人一人と丁寧にかかわり、一人一人を理解し、そして理解してもらう。そうした理解のプロセスを経て、一人一人の力を伸ばしていくお手伝いができるようなことを地域の方々にできれば面白い。きっと最大の効果、成果があげられるという自信がでてきました。これは、私と相手がお互いに「信じる」ことができなければできない関わり方なのです。
組織の方々や地域の方々一人一人とかかわって、その人たちが活き活きと活躍できる居場所がみつかって力を発揮できれば、会社も地域も、そして一人一人がいる場所において、一人一人がなにか成長していける。昨日よりも今日、今日よりも明日、成長を感じられる。持続的に成長していけば、私も相手の方々もまた信じる力がどんどん高まっていく。そんな流れをつくる担い手になりたいものです。
人材育成コンサルタントという、手軽な言葉だけで語っておしまいではありません。それが私のやりたいこと、やっていること、と簡単にいうつもりはありません。「地域の企業、地域全体にかかわる人の成長を促進する、人材育成の専門家・コンサルタント」ですね。手段は研修やワークショップデザイン、コンサルティング、コーチング、カウンセリング、などなど様々なものを駆使する。だからある方は「魔術師」と呼んでくださるのかなって思います(笑)。
原点は信じること。それが、「研修後、懇親会での社員たちの会話、すごかったね」と言われる結果になるのです。
地域の中小企業の方々、地域の方々、そして今後は、ネットで出会った地域(オンラインコミュニティ)でも、こうした一人一人との出会いを大切にしていきます。ですので、この秋に実施するオンラインセミナーも、少ない人数の方々と丁寧に接して、一人一人に丁寧にかかわる気持ちをもって取り組みます。
オンラインセミナーの事は、改めて近いうちにその想いも書きます。
【参照していただきたいサイトはこちらで】
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