『「具体的には?具体的には?」「より詳しくきかせてもらえませんか?」』と、訊くのがいいです。相手にいろいろと訊くという姿勢。
これは、面談の場面で、私がある方からいわれたことです。相手との信頼関係を構築できたと思ったところで、そして、相手がいろいろと自分の事を話してもいいと許可をした後に、私が相手から詳しく考えていることをきかせてもらうという場面です。このときは、質問者であるの私が、自分勝手に訊きたいことだけを訊くのではなく、相手が話したことについて「もっと話してほしいなぁ~そうすればもっとあなたのいいところがわかるんだけどなぁ~」と思って、そして、相手のいいところを言葉にしてほしいと思って、詳しく訊いていきます。
当初は、質問の方法というのは難しい、と思っていたのですが、どうも質問の方法の問題ではないのです。質問の方法ではなく、いかに質問という手段を通して相手を詳しく知るかにかかっている、ということなのです。「相手をもっと知ろう、相手に質問しながらもっと詳しく相手を知ろう」という私の姿勢が、相手との信頼関係構築につながり、より相手により深い気づきを与えていくことになるのです。
質問のスキル、まあいってみればインタビューやコーチングなどで用いられるものでしょうか?たしかにそれも必要です。ただ、インタビューやコーチングのスキルと意識するのではなく、答えてくれる目の前の相手が、答えやすいと思える質問のやり方って、何か特徴があるのか?これを意識していきたいと思っています。相手が答えやすく、なおかつ、相手が答えながらいろいろと気づいてもらうためには、どんな質問をすればいいのか?このあたりを十分に考える必要があって、質問のスキルにこだわってしまうと、質問する側の独りよがりになってしまう懸念があります。単に訊けばいいということではありませんし、相手がもってる想いや答える目的についても踏まえる必要があります。これらを把握したうえで、質問を通して相手を徹底的に知る、寄り添う。こうしたことができるからこそ、質問によって相手とのいい関係ができて、質問のやり方もより洗練されていくように見えるのかもしれませんね。
私の質問のやり方。私は自分に自信がないからできることなのだと思います。自信のなさに加えて、何の準備もなくインタビューなどに臨むと失敗します。しかし、準備をしておけば大丈夫だと、冒頭の或る方からの一言を聴いて実感しました。準備も、短期間でできるものと長期間かかるものがありますが、長期間やってきたことが活きるからこそ、うまくいくんですよね。まさに積み重ねです。
質問によって相互に理解が深まっていくと、人や組織にかかわるプロフェッショナルとして、相手のために何ができるかを伝えられますし、また、相手が自分で行動するきっかけを与えることにもつながります。相手が主導してやっていくことがわかると安心します。自然と相手が行動するようになって、相手自身の課題解決にかかわることができればいいし、それを言葉にして相手から伝えられると、更にうれしいものです。相手の方もすっきりした顔でまた目の前に現れてくださるから嬉しさは更に増しますね!
相手の課題を解決しようと思ってかかわるときには、その人のことを詳しく知ってやろう、と躍起にならずに、相手が自分から話をする。それがまず第一ですね。そして、そこに私が詳しく質問することで相手が自分で気づいて言葉にする。そういう流れができると、より質問に深い気づきを与えられて、相互に信頼し合える関係ができます。これがより深まっていけば、強いつながりで結ばれた関係になるでしょう。
相手にかかわること。相手のもつ課題解決。特に私の場合には、「人の成長」にかかわる課題解決ですので、決して簡単にすすむものではありません。ただ、その課題解決のために、相手とお互いに信頼しあえる関係が構築される過程を考えると、相手に投げかける質問の力は効果的なものとして機能しうるのかなって思います。相手がすっきりとした顔で次のステージに向かっていく姿を、にこやかに見守る私がいます(笑)。

新東名高速道路の駿河湾沼津SAよりみえた駿河湾の夕陽です。質問を無事にしおえて、相手の課題解決につながったかなと思えた日にこうしたきれいな景色をみるとうれしくなりますね。
皆さん自身の成長に関して、そして、組織の成長に関して。なにか話したいと思う方はいつでもお待ちしてます。自然と話したくなる関係づくりから、質問を通してより気づいていただける有意義な時間をつくる自信はあります。一緒に進みましょう!
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