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基礎をしっかりつくろう!~格技も人材育成も同じ~

基礎ができていないとどうなる?いずれは足元から崩れます。これはどんな分野でも同じですよね。

私はかつて柔道をやっておりました。柔道では、まず始めたころは受け身の練習をやり続けます。畳の上で転がります。ひたすら受け身受け身。なぜそれをやるかというと、けがをしないようにするためです。けがをしない体をつくり、基礎をしっかりと固めていく。そして、受け身が自然に出来るようになったら、いろんな技をかける練習をする。私の場合には、当時の顧問に背負い投げを最初にならいました。ひざを曲げる、相手と組んで左右に引く。しかも真横に引く。掛け声を出しながらしっかりと体に覚えさせる。そして、実際に技をかけて、投げる投げられるの練習。こうやってどんどん基礎をつくり、ようやく実践形式の練習へ。乱取りといいます。乱取りで約3分、お互いに畳の上で技をかけあう実践の練習です。

一つの技を教われば、違う技を教わり、同じように練習して試合で繰り出せるようにします。いざ返されても、投げられても、受け身をすることでケガをしない。逆に、技をかけると、基礎ができていれば、きれいに決まります。きれいに決まらなくても、寝技に持ち込んで勝てる状況をつくれます。

柔道の話が長くなりましたが、やはり物事、基礎が大事です。人材育成においても基礎はとても大切です。ある会社では、社訓をひたすら読ませる覚えさせるそうです。そのやり方の是非はともかく、その会社の想いを理解して、自分に置き換えて考えられるようにする。これが教育ですね。こうした基礎が出来上がるからこそ、マネジメントが出来るようになってくるし、部下育成が出来るようになってくる。基礎がなければ、何かをやろうとしてもボロが出るんです。部下から言われます。「あなたのような人に教わりたくない」「あなたの部下なんかいやだからもうやめます」

一方で、上司側も同じです。基礎ができていなければ、「おまえ、なんでこんなこともできないんだよ!だからおまえはだめだ」「おまえなんか犬猫以下だよ」こんなくだらない事を言ってしまいかねません(上司の言っていたことはこれは私が思いつきで書いたわけではなく、実話です。そう言っていた人が実際にいたという話です)。

基礎をしっかりつくるのは、人材育成でも同じ。一見すると通り一遍の新入社員教育のように思えますが、それが実はかなり重要で、人の基礎を築き上げる大切な内容であるのです。だからいい加減には出来ないのです。面白いネタをとりいれようと考える人材育成の担当者がいるそうですが、きちんと基礎を創り上げられる内容であることが前提。面白そうな研修、とか言って飛びつくのは愚かしい行為です。基礎をきちんと創り上げるべき時に創り上げていく教育をしていかなければ、年月を経てろくにマネジメントの出来ない管理職になるということでしょうね。

とにかく、基礎をしっかりと創り上げていくことです。それが出来なければ周りからの信頼も得られない。自分で自分の首をしめてしまいますね。早いうちに、適したうちに、基礎をつくる人材育成を進めていきましょう。

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こんな悲哀でいっぱいのサラリーマンになってはいけませんよ!基礎ができていればこんな公園にたたずむ人にはならずに済むはずだ!

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