ブログ

オンラインも対面も変わらない!研修進行に改めて見直す4つの視点

少しずつ暑さが出てきましたね。緊急事態宣言の延長で生活にいろんな変化が要求される・・・といっても、今までやっていることをやれば大丈夫そうですね。
そこはポジティブにいきましょう。

さて、先日、オンラインの研修に関しての記事を書きましたが、オンラインも対面での研修も同じ研修であることに変わりはありません。研修に携わる講師の方々との情報交換のなかでそのような方向性が見えてきました。

この春の研修(主に新入社員研修)は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、大きな変化を求められるなかで実施されることになりました。一番大きかったのは研修の実施形態です。研修の実施形態を変えてでも研修は継続していくという多くの企業の方々の取り組みには、とても共感をいたしました。

特にオンライン主体で研修を行う場合に、研修に対しての効果を対面と全く同じように考えるとなると、いろいろと考えることはあります。ただ、それについては、意外にも研修サービスを提供する側からしたら思い込みなのかもしれません。研修の進め方の原理原則とでもいうのでしょうか、そういったものを改めて見直してみる。基本に戻ってみることが必要ですね。

研修を受ける際には、同じ部屋に講師がいなければならない、という一つの考え方をぶち壊すいい機会になったようにも思います。受講者とのコミュニケーションのとり方に工夫は要りますが、それでも、研修そのものを実施するのは、オンラインになったからといって特に大きな問題はないというわけです。

改めて思うのは、対面でやろうともオンラインでも「変わらない」のではないかということです。では、オンライン研修をやるときに特に特に気をつけておくこと、以前の記事と多少重複するところもありますが、重点的に気をつけてみたいと思ったこと、改めて整理してみました。

1.ツールの機能と操作は正確に

講師の方々とのオンラインでの対話であったのが、ツールの操作に関してです。ツールの操作方法とそれがもたらす機能や効果をセットでおさえておくこと。どこを押せばどんなことができるのか、を一緒におさえておくのです。また、どの部分を事前の設定でおこなっておくと、こんなことができるという、ツールの事前設定にもポイントがあります。たとえば、ZOOMであれば、ブレイクアウトセッションをやりたければ、事前にそれができるように該当箇所にチェックボックスを入れておく、などです。物を生産する際にもそうですが、機械や装置の操作を正確に覚えておかなければ正常に作動しません。こうしたツールの操作方法に慣れておくことは必要になります。

2.受講者が体を動かせるようなプログラムに

研修は内容によりますが、受講者が受け身になりやすくなります。大学までの勉強と企業で受講する研修は違います。ひたすらインプットの内容であればともかく、研修については、自分から学びになると思ったことを主体的にとりにいく必要があります。口頭で研修に関して説明をしたところで研修を受ける相手には響きません。体の感覚、五感を使って学びの機会をつくるように心がけてください。そのためにも、オンライン研修は、よく言われる「プログラムのデザイン」が重要です。どのような内容のワークやレクチャーを、どのタイミングで入れていくか。こうしたプログラムの設計を入念に行っていかなければ、「ああ、やっぱりオンラインはやりづらい」という印象を与えます。手を動かす、体を動かす、しっかりと見る、など、感覚を研ぎ澄まさせるような工夫を随所に入れていきましょう。

3.ガイドは丁寧に

研修のなかで行うワークをしっかりとインストラクションする。これはオンラインでも対面の研修でも同じように大切です。特に、何かをやってもらう際に行うガイド、すなわちインストラクションについては丁寧に行う必要があります。対面研修では、インストラクションが多少粗っぽくなっても、受講者が同じ空間にいますからすぐに質問が出てそれに答えることで十分に対処できたでしょう。仮に質問が出なかったとしても、受講者の態度をみていれば対処できますね。しかし、オンラインの場合には、丁寧に手順を説明していかなければ置いてきぼりになります。その様子も注意深くみるにしても限界があります。ましてや、受講している側にとっては、自分の居る空間に講師がいないため、孤独になってしまいます。「まず左手でもつ、次に右手で抑える、その後に上を見る」などのように、一個一個手順や動作を丁寧に説明しながら行うようにしましょう。

4.内容は適度に

2に関連しますが、研修でやる内容は適度にしましょう。オンライン研修で慣れていないとなりますと(講師も受講者も)、研修内容を盛り込みすぎるのはよくないです。お互いに負担になります。講師と受講者が離れた場所にいるので、分量が多くなりますと、ついていけなくなれば研修の受講が滞ります。時々理解度を確認する時間をあえてとるようにするなど、適度な内容で進めましょう。これは、オンラインであろうと、対面研修であろうと一緒です。盛り込みすぎはよくありません。適度な内容で構成し、進めていくのをお薦めします。私の場合には、対面で想定したよりも7割程度の内容にしました。

1は除いて、それ以外は概ね対面で研修を進めるときと同じように考えておく必要のあることです。特に慣れていないので意識する、という観点ではないでしょうか。私が取り組んできたワークショップデザインの観点からすれば、どのような場面であっても、臨機応変に変えて臨場感を出す工夫は必要になりますので、やりきれるようにすることが必要です。オンラインで研修をやるとなったときに、改めて気持ちを引き締める、ではありませんが、そうすることによって、対面での研修をやる場合にも十分に活かすことはできることですね。

ポジティブに変化を楽しむことを大切にしたいですね。研修の変化を自分の「もの」にしてしまえば、お互いにかかわった人々同士の成長につながります。時に同じような立場でかかわっている人たちとの様々な情報交換から得られる知恵をとりいれて、さらなる成長につなげたいですね。

連休明けに向けて準備を進める段階にきました。しっかりと準備する、どんな研修であっても一緒です。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。