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幸せな職場のもとは顧客から

昨日のブログ記事に関しては、かつての自分の仕事からしたら、真逆のようなことを主張しています。科学的なものを追究してきたわけですから、「勘」となりますとたしかに真逆ですよね。ただ、分野が異なれば「勘」も大事にしなければならないだろう。そんな直感が働いたのです。

そして、昨日の記事と同じ「右脳思考を鍛える」から、同じく出てくる言葉「感」に注目をしました。日々様々な物に触れていますと、感覚を大切にすることはよくあります。特に五感を大切にしたいですよね。この著書には、その感を研ぎすますもとになる「情報」について書かれています。著者の内田和成氏は、最重要視しているのは一次情報だと言っています。一次情報は「自分で見聞きした情報」。まさに自分で見聞きした情報は、誰からの加工が入っていないので一番信頼できる、信用できるものですね。

今はたくさんの情報があふれかえっています。ネットの情報を中心に、すぐにとれる情報がたくさんあり、どの情報を自分で手に入れればいいのか、信じればいいのか、すごく迷いがあるものです。情報をすべて鵜呑みにしてしまえば、その情報にとらわれてしまってかえって神経をすり減らしてしまいます。そうならないためにも、今の自分にとって必要な情報はなにか、自分の感度を高めながら手に入れていく必要があるのです。新型コロナウイルス感染症のニュースも、あらゆるものを信じてしまうと、正直心が痛んでしまうくらいの状況になってしまうかもしれません。感度を高める以前に、精神を病んでしまいかねないのです。

情報を一生懸命になってすべて取ろうとしても記憶には残りません。たとえば、本を読むにしても、すべて記憶してやろうと思って読んでも、結局は全然記憶に残っていない事だってよくあります。必要だと思うはなにか情報を絞ったうえで、そのことに対する感度を高めていけばいいのです。こうした感度が同じであれば、その同じ感度で得た情報ですから、情報の質は高いものになるでしょう。同じチームのメンバー同士で感度を高めて情報を手に入れると、それだけ質の高い情報がどんどん出てくることになります。

ただ、問題は、必要としている情報が眠る情報源にどこで出会うかです。どの情報源が信用できるかなのです。その一番手にあたるものが一次情報、ということになります。生身の人間からの情報だからこそ、その貴重さが実感できるというものです。特に一次情報を手に入れるためには、ふだんから顧客や関係する人たちとのコミュニケーションを重要視していくことが必要になってきます。情報が錯そうする時代ですので、やはり、信じられる人たちからの情報を大切にしようという意識が働くことになるでしょう。ですので、一次情報を手に入れられるような体制を構築し、情報の波に飲み込まれないようにしていくことが大切です。こうすることで、職場のメンバー同士の関係性を良くしていくことになりそうです。

以前、コンサルティング会社に在籍していたときには、顧客からの情報を大切にする、その顧客の声がそもそも事例になるということを伝えました。まさにそうです。顧客の声が、そのまま自分たちにとっての信頼できる一次情報となり、それを別の顧客に提供することで信頼度合いが増すのです。商品やサービスだけでなく、その情報を収集し提供できた組織の信頼度も高まるのです。顧客の生の声、まさに一次情報を大切にするためにも、普段から関係の深い、信頼できる人たちとのコミュニケーションをとるようにしていくことが重要です。

顧客からの信頼を得られるような一次情報の蓄積によって、チームの結束も高まってくるでしょう。顧客から信頼できる証が集まっていれば、チーム全体の雰囲気がよくなり、仕事へのやる気も高まってくるでしょう。それによってチームとして結果が出るようになれば、働くことも面白くなり、働くことが幸せであると実感できる職場になります。

では、のぞましい結果が出るためにはどんなことをすればいいのか?まさに手に入れたい結果を出すために逆算して考えてみると、どんなことをすればいいのかわかるので、働くことがどんどん面白くなりますね。一次情報が起点になるということを知っておけば、その一次情報をどのように手に入れるかを考え、そのためにチームをどのように運営し、社員に指示していくのかも見えてきそうです。

営業のチームを見ていても、顧客からなにか新しい情報や引き合いに関する話があると盛り上がります。私もかつて教育研修サービス会社で営業をやっていたときに、顧客からいただいた一次情報について紹介すると、上司が褒めてくれました。部下からの信頼も高まったように思います。一つの生々しい情報が、周りの雰囲気をよくしていくのです。

遠くの空に見えた飛行機雲。これはまさに自分の目で感じて得た情報です。写真に撮っているので一次情報とはいえないかもしれませんが、自然の中で実際に自分の目でみたものに違いありません。こうした情報を確保できたことはとても意義のあることです。一次情報を手に入れて蓄積し、職場全体の幸せ実感度合いが高まると仕事は楽しくなりそうですね。

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