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経営理念や指針に立ち返るタイミング~西精工株式会社に見習って~

景気の停滞が顕著になってきていますが、いったいいつまでこの状況が続くのかと日々不安になります。ただ、すべての会社が皆つぶれてしまうわけではありませんし、これで世の中の経済活動全てが止まるということではないでしょう。そんなことになったら想像もつかないようなことが起こります。どのようなことなのか、それが説明できないようなことです。いずれにしても、もうここまでくると「神のみぞ知る」でしょう。

こういうときだからこそ、組織の内部を見直すいい機会なのかもしれません。躍起になって売り上げを伸ばそうとしても、かえって経費を多く使ってしまう可能性もあります。組織内部の管理機能を強化する意味でも、改めて人材の様々な能力を見直してみるといいと思います。なにをするにも、大切は「足元」ですからね。

「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズで有名な坂本光司先生は、自身の著書「理想の会社をつくるたった7つの方法」のなかで企業の成長のキーワードとして「採用力」「育成力」「定着力」を挙げています。どの力も重要なのは当然なのですが、採用は決して簡単にできるものではなく、今回のこの景気低迷のタイミングでは差が出る指標かもしれません。大切なのは、今の組織内の人材を育成しながらその定着を図っていくことです。既存の社員の定着に意識を向けるとともに、組織の成果を出せる人材として定着するような仕掛けを講ずることが重要なのです。

徳島県にある西精工株式会社様々なところで「良い会社」としても名前がとりあげられています。毎日1時間の朝礼で有名です。現在の社長である西泰宏氏が就任して以降、経営理念や創業の精神を制定し、その浸透を図る取り組みを続けられています。経営理念や創業の精神をフィロソフィにしてまとめ、それをもとに社員同士、お互いの価値観の共有に時間をかけているのです。お互いの話を傾聴し、成長しあえるような対話の場が設けられていて、時には社員同士で、彼らの悩みを一緒に解決するために対話が実施されているそうです。働きがいのある会社としても注目されている会社の一つです。

こうした取り組みが定着するということは、人材は定着にもつながります。お互いを理解しあえる場が自然に出来上がっていることがとても大きいですね。社員の大半が「社員の幸せが大切にされている」と回答しているようで、仕事を通して幸せを実感できる様子が伺えるのです。お互いのことを分かりあっているからこそ、働くことでの幸せを実感できるのではないでしょうか。

西精工のように、1時間の朝礼を行うかどうかは別として、社員同士が対話をする機会があるというのが重要です。お互いの話を聴く態勢が整っていて、その話をお互いに立場を越えて真剣に傾聴していて、どのようなことを考えていて、どのようなことをするのか、親身になってコミュニケーションをとっている様子がうかがえます。この対話は、リアルで顔を突き合わせてやるのがもちろん最良のスタイルです。ただ、今のご時世では、テレワークを推進している職場でもできることです。テレビ会議システムなどを用いればお互いの表情を確認し合いながら進められるので、息遣いが聞こえないという欠点はあるものの、決して対話ができないということはないでしょう。もちろん、システムの操作方法の理解は必要になりますけどね。

どんな形式であるとしても、こうした厳しい社会情勢のもとでは、特にお互いの考えや意見の共有がいつも以上に求められます。社員同士がどのような考えを持っているのか。それぞれの組織の理念について、社員がどのように理解し実践をするのか。個々の考え方を共有し、業務の遂行時にどのようなところで理念の考え方を実践するのか。それは、今の社会状況などを踏まえて考えたものなのか。組織にとって大切なのはそれぞれの有する理念や方針です。基本に立ち返る意味でも、今一度理念や方針を見直してみませんか?

私の会社の経営理念は、「人や組織、コミュニティの無限の可能性を拡げ、誰もが幸せを実感できるように、みらいに向かって自信を持って挑戦し続けられる社会をつくる」というものです。これは、私自身の行動の方向性を示したものでもあります。「働くことへの幸せ」「働きがい」という言葉を用いてブログを書いているのも、こうした理念に立ち返ることを決断したからです。

理念を共有するための対話、経営指針や行動方針を浸透させるための話し合いなど、社員同士がお互いに対話する場面をつくりだし、その場を有効に使う。コロナの影響によって、こうした厳しい状況だからこそ、職場の力を強くするための仕掛けとして有効に機能させるタイミングなのかもしれません。働きがいのある、働くことに幸せを実感できる職場にするために、厳しい局面を乗り越える一つの方法としてとりいれてみましょう。

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