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欲求と意義のバランスを大切に~幸せを実感して働ける土台をつくりましょう~

幸せな職場クリエイターの増田和芳です。一時的だけどすごく楽しいこと、そして、持続的にやりがいのあること。どちらも魅力的なものです。どちらも手に入れるような生き方・働き方をしているかどうか。これは人によるかもしれませんが、どちらか片方だけを追求して仕事をしているという場合が多いかもしれません。毎月いただける給料のため、あるいは、何か心の中にある自分のなかでの満足感のために。

仕事だけでなく、生活全般を見直してみたときに片方だけに傾きすぎていると、ベストとは思えません。ロルフ・ドベリ氏の著作「Think clearly」の中では、「欲求」と「意義」のバランスよい配分を心がけるようおすすめしたいと述べられています。「欲求(快楽)の要素」は直接的な楽しみであり、「意義の要素」はその瞬間に意義を感じる私たちの感情、ということです。

欲求を満たすために楽しい事をしたい、面白い事をしたい。そのために何か瞬間的に思いきり楽しめるようなことをして喜びを実感する。それはとても魅力的な活動です。ただ、それだけではなく、その瞬間は楽しい、面白いという気持ちはないにしても、取り組んでいることについてなにか意義を感じて、徐々にじわじわと喜びを感じるようなことも世の中にはあります。他者にもお薦めしたいような取り組みなどは、こうしたじわじわと実感する喜びをえたいのではないでしょうか。「Think clearly」の中にあるように、欲求と意義という二つの要素をバランスよく仕事や生活のなかにとりいれるかによって、人生が充実するかどうかも決まってくるでしょう。

欲求か意義か。たしかにどちらか一方だけだと、辛いと思うようなこと(例えば人によりますが「合格のための受験勉強」など)を我慢してやり続けたり、一時的に感情が昂ってばかりのこと(これも人によりますが「甘いものを食べること」など)だけを続けていると、なにか心に空しさを感じてしまうこともあるでしょう。それでは正直心身が安定しません。二者択一的な考え方ではなく、両方をバランスよく満たすような活動をしようという意思決定をしていくことが必要になりますね。

職場でも同じではないでしょうか。一時的に楽しい仕事ばかりやっていると感じるときはどんなときでしょうか?たとえば、高額の報酬を手に入れるため、なかなか世の中で受け容れられ難い商品の新規契約をとるためにひたすら電話セールスを行うなど。それはそれで良いのかもしれませんが、例えば、そういう仕事に仮に社会的な意義がないとすれば、持続してやれるものではありませんよね。人材がなかなか定着しない会社というのは、高額の報酬を手に入れることだけを競わせる成果主義的な会社であることが多いです。また、社会的な意義を強く感じるだけの活動は、それはそれでとても意義があって、気持ちが十分にじわじわと満たされていくかもしれません。ただ、何か報酬の少なさによって生活の保証を脅かされてしまうようでは、いつまで持続できるかという問題に直面するでしょう。

私は、かつての会社員時代はどちらかというと意義を大切にして仕事をしてきました。人のつながりや成長を支えることがとても楽しくて、正直なところ、昇給や賞与支給があっても、ほんの一瞬嬉しいだけでした。しかし、あるときに自律神経失調症を患って休職しその後復帰してからは仕事のペースを落としたときのことです。それはそれで心身の健康には良かったのですが、生活が苦しくなって借金をしなければ厳しい状況になり、家族に苦労をかけてしまいました。実家の家族にも心配をかけるなど、先の見通しが暗い日々でした。

欲求も意義も、たしかにどちらも仕事の中には必要ですし、それらがバランスがとれている方が仕事をしていて確かに面白さを感じます。心身の安定にも長期的な視野に立てばつながるでしょう。どちらかに偏りが激しくなればいずれは心身を支えられなくなってしまいますね。そうならないようにするためにも、うまくバランスをとって働けるようにすることが一番でしょう。

様々な変化が激しく、また、新型コロナウイルスのような新たな脅威も出現しうるような社会においては、なんでもかんでも一人(一社)でできる時代ではありません。そのために様々な「つながり」が必要になります。私は、9年ほど前から第三の場(サードプレイス)をつくることを実践してきました。SNSを活用して勉強会の実施を呼びかけて、そこで新たな人脈を開拓、それだけでなく、他の人たちの人脈開拓にも貢献できました。なにかあればお互いにプラスになるような関係を構築することができたと実感しています。特に士業、フリーランスで活動する人たちにとっては、こうしたつながりが大きな支えになった場面を多く見てきました。

最近は、企業の社員同士のつながりも大切です。新型コロナウイルスのような社会に大きな影響を与えかねない危機的な事象が差し迫っているときは、企業間の連携、協力によって一人一人が乗り切っていかなければならないでしょう。そのためにも、社員一人一人のつながりを還元できるような仕掛けを企業内につくっておくことは欠かせません。ふだんから社員同士の対話を心がけ、お互いの持っている知恵を交換する時間をつくることが必要です。こうした知恵が企業に蓄積して活かされるようになれば、それが大きな企業間連携にもつながりそうですよね。問題解決の糸口がみえてくることだってありえます。また、それだけでなく、未来に向けた商品開発やイノベーションのきっかけにもなりそうです。

みらいに備えて働く社員が幸せを実感できる職場にいること。これは、企業が社会の中でその存在価値を高めて力を発揮できるようになるためには不可欠です。前野隆司教授の著書「幸せのメカニズム」の中では、幸せの4つの因子のうち「ありがとう!」因子のなかに他者とのつながりが含まれている、とあります。

これはふだんの仕事だけの文脈ではありません。市民活動等の、ふだんの仕事以外の様々なつながりを形成していくことなども、幸せの度合いを高めるきっかけになるというものです。社員が様々な社外での活動に力を入れることを推奨していけば、いざ会社で仕事をするとなっても、十分に力を発揮できるようにするための土台が形成された状態で取り組めると考えてみましょう。企業が社員に対して、意義を感じて仕事をするきっかけをつくってあげることにもなるので、市民活動やNPO、ボランティアなどへの活動参画も、積極的に推奨するのが、みらいの幸せを作る大きなきっかけになりそうですね。そういった社員を、なにか報いるようにしてあげれば、欲求と意義のバランスのとれた仕事ができる社員が集まりそうですね。新たな人材確保のきっかけにもなるかもしれません。

私の地元の富士でも、地元の企業の方々がこうした御餅を扱っているイベントに積極的に参加しています。今年から始まった富士山の恵みに感謝するという意味も込めたお祭り「富士山御蔭祭(ふじさんおかげままつり)」です。こうしたイベントへの参加も、職場での働きがいや面白さをつくる大きなきっかけになりますね。

あ、私の場合にはそれだけでなく、大好きなお饅頭を食べられるというのも大きいです(笑)。

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