ロジカル、エモーショナル。論理か直観か。いろんな言い方はありますが、どちらも大事なものです。ロジカルで攻めていけば筋道だっているので人を説得しやすい。しかし、あまりロジカルばっかりでは人の心は動きません。
エモーショナルに訴えかければ、それに対しての反応は大きいものになるでしょう。しかし、物事エモーショナルだけでは、人は納得しないことも多いです。
結局のところ両方を採り入れていきつつ、最終的にどちらを決め手にするのかは人次第というところでしょうか。
私は、この論理と直観という、両方の要素が入った一つの絵がとても好きです。自分自身の考えていることを言葉にして整理できるし、それを絵を見ながら俯瞰して自分の内省を促進できるからです。その絵というのが、先日も活用した「大きな木」です。

一般社団法人talk treeさんがやっている「talk tree WORKSHOP®」です。上の画像は、このワークショップの認定ファシリテーターの方々が作成されたものです。そして、私は、この認定ファシリテーターとして、富士に戻ってから2回計4名の方にかかわらせていただきました。いずれの回もまだまだもっと受けた人たちに訊きたかったこともあったなぁって、思うところはあります。なぜそんなことを感じたのかというと、今日、このワークショップのファシリテーターの認定講座で、講師として一部のカリキュラムを担当させていただいたことが大きいからです。

私が受講者3名の方と先輩ファシリテーターの方々にお話したのは、「問いの立て方・質問について」「問題解決の基本的な考え方」です。こうした内容は、このワークショップの形を見る限りでは、どこでどう使われるのか、という疑問を持たれることもあると思います。
ただ、この「talk tree WORKSHOP」は、コンサルティングの要素が強いもので、それぞれの木全体と周りのものが結びつくような流れができるように設計されています。ただ、それを実効性のあるものにするためには、ファシリテーターがコミュニケーションをとってかかわっていく必要があります。まさにコミュニケーションを大切にして行う形になっているものであり、「ザ・ワークショップ」だと思っています。だからこそ、この講座は、コミュニケーションの場づくりの専門家として位置付けられているワークショップデザイナーの講座を受け終わった方でなければ受けられないという立て付けになっているのです。
この木にある付箋に書かれた言葉の奥にある様々なもの。それが一体何かを明らかにしていくためには、付箋を書いた人に対してかかわりながら、その言葉の真意を丁寧に聴いていく必要があるのです。だからこそ、付箋の内容に対しての問いが重要になるし、その問いを通して気づきを得てさらに内省を深めることにつながるのです。

複数の小さな色の付箋が5名のグループの大きな木に張り出されると、その5名で考える社会的な役割を始め、描く未来、提供できる価値などが明らかになり、行動変容につながる一つの礎ができあがります。また、仮に共通のコミュニティにいない複数の人数が集まっても、問題意識が同じであれば、彼らだけの木が出来上がります。
参考までに先日の記事もこちらから。この時は、保育の世界にいる2人の共通項を探していきました。それに気づくために長い時間対話をし続けることで明らかにしていったのです。
そして、今日の講座では、一つの大きな木に整理する前に、個人個人で考えるワークをどう設計するか、改めて代表の加藤未礼さん(みれいさん)からのレクチャーもありました。みれいさんの豊富な経験が、他のファシリテーターにも脈々と受け継がれつつありますが、まだまだ私は学びを深めていかなければと改めて思いました。学び直しが必要です。
そのためにも、富士を中心とした地域で、必要な場所にこのワークショップをとりいれたいと思っています。個人の未来を描くことや、事業者の戦略の構築、場合によっては、様々な組織やチームのビジョン構築、理念の共有など、様々な場で活用していけるので、意識の高い方々を中心に少人数でやっていければと思います。
みれいさんをはじめとした先輩ファシリテーターの方々や、今回認定講座にチャレンジして下さった方々に感謝です。講座自体は、現場での実習を経て、3月に残り半日、取り組んでいきます。
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