先週、弊社の事務所で地域のわかもの二人がやってくれたのは、Talk Tree workshop(トークツリーワークショップ)でした。ワークショップで二人に問いを投げかけて、大きな木をつくってもらいました。このワークショップに関しては、過去の記事でも何度か書いています。

これからのまちづくりの取り組みに欠かせないのは、何をやるか、ではなく、なぜやるのか?その想いを見える化するために、Talk Tree workshopに 取り組んでもらいました。二人とも真剣に私からの問いに対して答えてくれて、二人の想いがある程度共有ができたように思います。
そして、今日は、別のワークショップデザイナーの方々と共に、東京でTalk Tree workshopに取り組みました。地域で活動するワークショップデザイナーとして、私も自分のやれることをやっていきたい。地域でワークショップデザイナーとして何ができるのかを、他の分野で活躍されているワークショップデザイナー3名の方と一緒に考えていきました。
ワークショップデザイナーというのは、「コミュニケーションの場づくりの専門家」と言われます。最近は、都市部だけでなく、地域でもコミュニケーションが硬直化している傾向があります。都市部とは異なり、決まりきった人としか出会わないがために、ちょっとでもコミュニケーションに問題が起こってしまうとうまくいかなくなります。
こうしたコミュニケーションに関する問題に対して、その解決を図っていくためにも、地域のワークショップデザイナーとしてアンテナを立てていく必要があります。それ以外にも様々な社会のなかに存在する課題、とりわけ社会課題を解決するために、ワークショップを一つの手段として解決するかどうかを検討し、ワークショップをどうデザインしてみらいをつくるきっかけにするのかを考える。これがワークショップデザイナーが地域で必要とされる理由のように思います。
今日のTalk Tree workshopでは、3名のワークショップデザイナーに加えて、ファシリテーターの2人がかかわり、ワークショップデザイナーのミッションはどんなものなのかを整理していきました。ワークショップデザイナーはすでに2000名を超えています。日本の様々な地域で活動する人たちがワークショップデザイナーとして認知されるような世の中も、これからやってくるかもしれません。

大きな木の真ん中にある「心の中のボーダーに気づかせる」というのが、今日の参加者で出したワークショップデザイナーのミッション。まさに様々な人たちの中にある「壁」「境目」「思い込み」などに気づいてもらうため、ワークショップの場をつくりながら人々にかかわる。コミュニケーションの場づくりの専門家としての役割は、各地域では大きいものになっていくでしょう。いや、私が地域でその役割を大きくしていきたいと思っています。
静岡県内のワークショップデザイナーは、実はまだまだ多くはありません。ただ、少ない仲間の専門性はとても貴重であり、それらを活かすだけでも違います。コミュニケーションの場づくりをすることで地域の社会課題の解決を担うことが求められているからこそ、「コミュニケーションを楽しむ」、「コミュニケーションの改善を図る」ことをテーマにする。私は、地域のワークショップデザイナーとして、地域の中の様々な課題を解決できるようになりたいと思っています。
そして、私はワークショップ以外の手段でコミュニケーションの場面が創り出されるようになることも必要であると思っています。自然発生的に対話がうまれ、そこから新しい価値が生み出される。顧客や地域の住民などに提供できる価値がどんどん生み出されてくると、地域にいるワークショップデザイナーやコミュニケーションの場づくりの専門家にさらに注目が集まるかもしれません。まあ、多くの人たちに注目されて表舞台に出ることが全てではないと思いますが、裏方としても場づくりの仕掛けをしていくことで、人と人とが新しいアイデアを生み出せるのではないでしょうか。
今日のTalk Tree workshopは、地域のワークショップデザイナーとして、コミュニケーションの場づくりを継続しておこなっていく使命を感じる時間になりました。地域の様々な人の思い込みや、心にある境目を外す手助けをして、みらいに向かって、いろいろなことがあっても希望を失わずに生きていこうと思える社会を創り出していきたいです!
地域で活動するワークショップデザイナー。人同士がかかわるコミュニケーションの領域で活動の幅を増やし、様々な社会課題を解決していきましょう!
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