今日は終日、大阪で研修講師の仕事でした。10時から18時30分過ぎまでみっちりとやってきました。最後に皆さんから自然と拍手が出るような内容でしたので、やはり最後に拍手にてしめくくられるのは嬉しいです!
今日の研修は、ベテランかつ百戦錬磨の営業が揃った方々でした。だからこそ、よく知り得た内容もきっと多かったと思います。
ただ、こうした方々が課題として捉えているのは、自分が長年やってきたことを教えることです。背中を見て覚えろ、まずは手足を動かせ、で、今の若手、新人営業は育たないと思っていいでしょう。ベテランの方々の新人だった頃とは価値観や時代背景などがかなり変化しています。だからこそ、教えることが難しいんです。
さらに最近は、パワハラに敏感な職場が増えました。私の第1作めで書いた本のように、部下からすぐパワハラと言われてしまう可能性が高くなっています。だからと言って、指導に及び腰になっていてはなかなか新たな営業の育成が進みません。
そこで、ベテランの営業の方々には、自分の行動を一つ一つ丁寧に振り返りをしてもらいたいのです。どんな行動が良い結果に繋がったのか?どんな営業トークが、新規受注の決め手になったのか?営業のノウハウやコツと言われるものを、ベテランの営業の方々が自分で指導するときの素材としてうまく活用してもらいたいのです。
ベテランの味、ではありませんが、ベテランの営業の方々が取り組んできたことは、若手や新人も興味を持っているというケースは多いです。先週、研修を担当した大阪の商社の方々も、若手や新人はベテランからいろんなことを教わりたがっていました。彼らは、決してベテランの営業に対してすぐにパワハラだと言いたいわけではありません。むしろ、ベテランの営業ノウハウやコツを知りたがっているんです。そういった彼らの気持ちを汲み取って、営業のノウハウやコツをどんどん伝授すればいいのです。
その際に、言葉の使い方には注意を払いましょう。親しい間柄であれ、上下の関係はあるとしても、1人の人間としての尊厳は守らなければなりません。だからおまえはバカだ、アホだ、などと、仕事における行動とは関係ないことで怒りをぶつけてしまうと、せっかくの信頼関係が壊れてしまいます。この点には留意してください。
ただ、尊厳を守って接する気持ちがあれば恐れることはありません。どんどんノウハウやコツを提供しましょう。自分の営業における行動を振り返り、ポイントになりそうなことを伝えてあげればOKです。
夜、無事に新大阪を出てきました。研修の最中に新たな出会いのきっかけがまたいくつか出てきました。新たなチャンスはどんどん挑んでいきながら、自分の認知度と力を高めていきます。それが、顧客や市場、社会から信頼されるきっかけとなりますから!
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