ブログ

新入社員の向上心

5日間、フルタイムでの新入社員研修講師。社会人意識1日、ビジネスマナー2日、営業ベーシック2日。とてもハードな期間でしたが、充実した内容の日々を送ることができました。出会った新入社員は延べ39名の方々。真面目に取り組んでいただき、感謝です。

近年の新入社員の方々は、学生のころからよく学んでいます。ちゃんと勉強していると思われる人たちが多いです。すでに入社時点から一定の知識はあり、ある程度のことを伝えればさらに応用的なところまでしっかりとつかんでくれます。簡単かなって思われることもあります。

一方で、研修で学んだことを実際に「やってみる」となると、「やってみよう!」と考えて行動できる人とそうでない新入社員にはっきりと分かれます。「失敗してもOK!」と講師から伝えても、どうすればいいかわからなくなって硬直してしまう姿がよく見られます。指示が明確になければ動けないのかもしれませんが、自律を求める企業からすれば、その点がやきもきしてしまうポイントのようです。

ただ、一方でものすごい向上心があります。向上心があるから、ちょっとでもダメだなって思うと自分に厳しく分析するようなところもあります。私たち講師が求めるレベルよりもさらに高いところを求めにいっている。この姿勢が成長を加速させていくように思います。実習をやっても、より高い理想を求めて取り組んでいくところがすごいんですよね。その意識を大切にし続けてほしいです。

そして、承認を求める気持ちが強いです。できたことはしっかりと認めてあげなければ行動をさらにしなくなります。できたことをしっかりと「できている」と認めてあげなければ、常に自分を厳しく追い込み続ける懸念があります。できているという事実を認めてそのことを言葉にして伝えるのが欠かせません。

こうした新入社員たちを活かしてくれるかどうかは、受け入れ側の企業にかかっています。受け入れ側で新入社員の成長を追いかけて認めるように指導していくことが必要です。厳しくしすぎるのを意味もなくやるのではなく、出来ている点は承認します。まだまだ改善が必要なところは、自分で気づいてもらい、自分でどう改善するかを決めてやってもらう。これが新入社員に伝える厳しさです。自分で気づいて改善しなければいけないという厳しいメッセージをいかに伝えるか。いつもその伝え方を考えて、それぞれの状況に応じて変えています。

わかりやすく伝えるためのポイントを、今日の研修で伝えました。なかなか難しい内容ですが、新入社員のうちから知ってほしい内容です。専門用語をそのまま話すのではなく、わかりやすい言葉に言い換える。こうした言い換えによって伝わるようにする。言葉への配慮を新入社員のうちからもっていれば強いですね。

年々新入社員に伝える内容はレベルを上げています。また来年はさらにレベルを上げる必要がありそうですね。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。