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「信」じあう関係になるためには「感」じること

言葉を受け取る機能が自分のなかで正常に作動しているか?自信がなかったり、手応えがまだ何にもないときには、受け取る機能がまともに作動していなかった気がします。一生懸命受け取ろうと思ってスキルに頼っても根本的な解決にはならないんですよね。

自分のことばかりを考えていて、相手に向き合っているようで向き合えていない。この状況が起こるのは、自分で何かをしないといけない、しなければならないと強く思い込んでしまっているときではないでしょうか?

私がかつて会社員時代に営業の仕事をしていたときは、次の売り上げをつくらないと今月の(今期の)目標達成が無理なものになる、そうするとまた上司に怒られる。ああ、嫌だなぁ・・・そんな気持ちになっていたときは、商談のために顧客先に出向いたとしても、自分に思いきり気持ちがむいていました。相手は目の前にいるだけなんです。明らかに自信をなくす流れを自分でつくり出してしまっているんです。一人で狭い道にすすんで入り込んでいくような感じでした。

そうじゃない。しっかりと相手の話を聴こう、聴こう・・・ではなく、相手の心をしっかりと感じよう、このようにして意識を相手にではなく、「外側」に思い切り向けてみたら、相手のことがなんだか理解できるようになりました。余計なことを一切考えないで、外側に意識を向ける。目の前の人がどんな人か、どのような立場か・・・そんなことを想像ばっかりしながら話を聴こうとすると、結局は相手の本当に感じていることを聴けないのではないでしょうか。「この先どうなる?こうなる?」とか、余計な考えを排除する必要があるんです。相手の話を聴きながら次のことを考えるのではなく、相手の仕草や表情も含めて、相手そのものに意識を向けて感じてみるのです。その感じたものを言葉で返してあげると、相手がどう言葉をまた発して感じてくれるのか?この繰り返しなのかもしれません。次の会話について戦略的にシミュレーションする前に、まず、今の相手そのものに心を傾けてみないと、相手の話を聴くことはできないですね。

もちろん、技術論も大事です。ただ、技術は、その感じることができている人がさらにその感度をあげるためのものではないでしょうか。感情を受け取る、事実を受け取る、たしかに方法論を積み上げていけばそうなります。しかし、相手のことを感じることすらできない、いわゆる自分の外側に感じるものを持てていないのであれば、技術はまったく技術にならないですね。

先日、ある方の話を聴いていて、私自身のことを教えてもらうために、いろいろ話を聴く機会がありました。その中で、相手の方から言われた言葉の中で、「もっと増田さんからいろいろ教えて欲しい」という言葉が響きました。この言葉に何かを感じました。何かとは、私を信じてくださっているという気持ちです。自信がない人がいただける一番の栄養は、他者からいただく「信」ですね。相手の方のために寄り添い、深いお付き合いのできる関係を構築できる最大のエネルギーなんです、「信」は。深いお付き合いにより、お互いにさらけ出しながら組織の成長のために、人材をどう育成するか、教育するか。まさにこれは私が「信」じられているという実感です。信じて下さった方に関わることで、人材や組織の成長になるのならば、こんなに嬉しいことはないですね。

うーん、やっぱり一つの組織や一つの職場の、人にかかわる課題を解決することをお手伝いしてその組織や職場の成長、成果につながっていく。これがみらいづくりですよね。みらいを託してくださるわけですから、信じてもらわなければ成り立たない仕事なんだなって改めて思います。それが楽しい。

これからも、様々な組織や人にもっと感じて向き合っていけば、その組織や人が成長していく過程もはっきりわかりそうな感じがします。一過性のお付き合いでおわってしまうのはきっと感じることができていない、事実ベースの関係でしかない。課題解決を機械的に行うコンサルティングなんだと思います。私はコンサルタントなのですが、コンサルタントでは終わりたくないんです。その組織の成長に関われるような、お互いを信じてかかわれる関係が構築されるように生きていければって思います。人の育成、成長にかかわることでお互いにまずは話をしてみて、何か感じ合うものがあって、そこから課題解決に活用できる材料があれば、どんどんそれを出していければと思っています。まだまだ自己研鑽が必要ですね。

コンサルティングや研修のための一つの素材として、こうした資料を手に入れましたが、これはあくまでもオプション。まずは私を「信」じてもらえるようにならなければ、ですね。組織と人材の成長を通してみらいをつくる。お互いを「信」じあえるような関係をじっくりとつくっていきましょう。そのうえで、研修やコンサルティングにてかかわっていければと思います!

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