昨日、今日と非常に朝晩寒いですね。おかげで、富士山はとてもきれいに見えます。日本海側はけっこう雪が降っているみたいですよ。

富士を離れて戻ってくると、その美しさは格別だと実感する瞬間がありますね。これを「あたりまえ」のものだと思ってはいけない。富士以外の街にいってみると、そのありがたみがわかるというものです。これを「どうやって活かしていくか」、多くの方々が言っていることではありますが、真剣に考えなければ単に富士山のふもとのきれいな街でしかなくなるなぁという印象です。余談ですが、様々な分野の人たちがこの街で活動し、その活動の果てに見いだしたい未来を描くために、最近は対話の場もつくっていますよー。
さて、昨日は、ワークショップデザイナー育成プログラム修了者のなかで研修講師としての仕事をやっていきたい方向けのワークショップに参加。このワークショップは「WSD→研修講師 スタートアップ講座」として、研修講師としてご活躍されているワークショップデザイナーの先輩の「まーくん」が主催してくださっています。

昨日は主にインストラクションとファシリテーションのロープレ。私はロープレのチェック側として参加しましたが、私自身も学びになることが多かったです。
特にインストラクションにおける言葉の使い方、スピード、そして「間(ま)」。特にこの「間」は、効果的に用いることによって聴き手の注意を向けることができるし、聴き手にも優しい瞬間です。間をこわがる、というのは、ある意味講師側の都合でしかない。聴き手に意識が向けばそれをうまく利用しようというわけです。
先月の富士YEG政策提言の発表の頃から、改めてプレゼンテーションについて考えるようにしています。プレゼンテーションにおいてはやはり「伝わる」ことが最も大切。伝える側が独りよがりで伝えるのでは意味がないのです。インストラクションをする場合にもそれは同じです。伝え手としての講師がやることに意識が向いてしまうと、結局は参加者、受講者を置いていくことになります。彼らが一度「聴かない」というスイッチを入れてしまうと、もうそこでおしまい、ということになりかねません。
営業部門向けのコンサルタントとして営業パーソンの方向けのワークショップを中心にやっていたころは、インストラクションについてあまり意識していなかった時期がありました。相手に注意を向けて聴いてもらうよりは、営業で結果を出してもらうためにはどうするか、研修やワークショップの進め方はある意味二の次でいいと感じていたからです。ただ、最近はどうもそういう割り切りができなくなってきました。いい意味でできないですね。やっぱりご縁があって一緒に出会った人たちですから、参加者や受講者を置いていくような場はつくってはいけないですね。そんな基本的なことすら、コンサルタントとしてコンサルティング会社でやっていたときには忘れてしまっていたのです。
昨日のワークショップでも、伝えたいことを丁寧にゆっくり伝えることが大切であるとの話がありました。だって、相手はわからない、知らないことばかりなので、大切にしてほしいもの、記憶してほしいものは、同じようなトーンで話し続けていては結局はその場が成り立たなくなるくらいに思うということですね。話し方の工夫や、インストラクションの工夫は、時にこうして先輩たちの話を聴いてさらにレベルアップを図っていくことも必要なのだと思いました。
大切なことは丁寧にゆっくりと伝えましょう。もしそれで、研修の時間が仮に足りなくなってしまったら、どこかを削除できるだけのバッファを持たせることですね。インストラクションもプログラムデザインも表裏一体というか、みんなつながっていますからね。
聴いている目の前の方に伝えたい事を伝わるように届けましょう。届けるためにはどんな工夫をもたせるか、を考えて実践してみませんか?
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