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地方企業の人材確保の課題を解決するためには

明日、弊社は、静岡市で開催するビジネスマッチングフェアに初参画いたします。まったくどのようなものになるのか、予測もつかないところもあります。その予測がつかない状況だからこそ面白いなって思います。堂々と自社の取り組みを話を聴いて下さる企業にはしてこようと、今は意欲を高くしております。

さて、地方企業の方々とかかわるようになり、人材面での課題も大まかですが把握できるようになってきました。人材育成もそうですが、それ以前に人材が確保できないという問題。こちらも大きなものです。簡単に人材が確保できなくなってきており、企業を持続させていくためには死活問題になりつつあります。

近年は学生の数が減り、企業側がなかなか採用できなくなっています。特に地方企業においてはその影響がとても大きいですよね。地方から都会に出ていく学生は相変わらず一定数いるので、地方企業をどう持続、発展させていくかを各企業が真剣に考えていかなければいけないのは当たり前の話です。

人材確保の課題、人材育成の課題。これらを解決していくためにはどうすればいいのか?一企業の取り組みだけで、まち全体の発展に一挙につながるとは限りませんが、ただ、一企業の取り組みをする企業がどんどん増えてくれば、まち全体に人は集まってくるのではないかと思います。

一企業の取り組みとして、今回の記事で掘り下げたいのは、人材が入ってくる職場風土になっているか、ということです。いくら経営者や総務人事部門の担当者が、人材を確保しようと躍起になっても、それ以外の社員に人材を迎え入れるだけの職場風土になっているか。これは疑問を抱かざるを得ないという企業が多くあるように思います。

たとえば、華やかそうな取り組みを、様々な媒体で確認できる企業であっても、実態はそんな華やかな場面は本当に何かの場面を一つ切り取ったに過ぎない。実態は社員のことをお互いに尊重し合わずに足の引っ張り合いをしている、ということもあるように思います。誰かが結果を出してもそれをお互いに喜び合えない、あるいは、誰かが良い結果を出したくて社内に支援を仰いでも、それをつぶすようなことを平気でやる。また、そこまで露骨でなくても、嫉妬や妬みが社員同士に根深いものがあり、ちょっとでも他の社員と違うことをやろうとしてみると、陰でいろいろと言われてしまい、それだけでなくて、足を引っ張り合ってその取り組みをつぶしてしまう。

この現実は、会社に入ろうとする求職者側にはわからないことです。職場見学をしてもまったくわかりません。仮にふだんから妬み合うような風土であれば、その会社がインターンシップをやると、それをひた隠しにしているようなこともあるかもしれません(まあ、インターンをやるような会社ではないのかもしれませんけどね)。

ふだんからお互いの社員同士のことをどれだけ知っているか。そして、詳しく知らずとも、せめて、仕事をするうえでの価値観や大切にしていることを、お互いに知っているか?この部分が薄くなっていると、いくら新しい社員を迎えるとしても、すぐに辞めてしまうなどの状況が訪れてしまうのかもしれません。

人材を確保しようとするのならば、まず、お互いがお互いの存在を認めあう。そして、その状況を新しい社員に対しても同じようになっていくことです。採用の段階でも、誰もいいから来てくれる人を採りたいのは当然だと思いますが、その際でも、自社の風土にあっているかどうかの人材を見定めていく必要がありますよね。職場の風土にそぐうような、確認すべき質問を面接の際に予め用意するなどの取り組みは必要です。ただ、あんまり厳格にしすぎてもいけないので難しい部分もあります。

やはり、ふだんからお互いを認め合う職場風土。特に、自分自身のものさしに会わないからといって、否定、批判ばかりをするようではいけないでしょう。お互いの存在を認めあうこと。これができているかどうか、まず、人材を確保しようと思うのであれば、足元を見つめるではないですが、組織内の点検をしてみてはいかがでしょうか?参考までに、以前の記事もよろしければご覧ください。

また、「日本でいちばん大切にしたい会社」でも有名な坂本光司先生の著書も参考になります。そのなかに出てくる会社の取り組みの中にも、いろんなヒントがあります。

人材確保をすすめるためには、組織の、職場の風土はどうなのか?新しい人材がやってきても仕事ができるような風土になっているのか。そのあたりを十分に検証してみることから始めてみませんか?人材育成ももちろん考えていくことは多くあります。それについては改めて。

すでにいろんな取り組みをされている場合もあると思いますが、たとえば、こうした言葉の交換がお互いに自然にされていますか?こういうのいただくと嬉しいですよね。

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