今日は朝から事務所でワークショップをやり、その後は出かける。富士市で市民の方たちと触れ合う時間になりました。夜は明後日の商談会の準備と、日曜日も関係なく動く富士みらいクリエイションです。
午前中のワークショップについては改めて詳しくまとめるとして、まずは午後の「富士山紙フェア」について。
富士市の主要産業は製紙業です。かつては大手の製紙会社から中堅中小の製紙会社まで数多くの会社がありました。しかし、紙需要の低迷で企業の合併や倒産などがあり、富士の産業自体が危ぶまれる時期もありました。ここ何年かは様々な工夫を各企業がやっていて、また、その他にも市や商工団体、市民の方々の支援によって「紙産業だから停滞」する街にはなっていません。むしろ、様々な紙製品の需要があって、また元気を取り戻したのではないかと個人的には思います。

こういうのがあるのも、富士市ならでは。紙のまちです。

母校、県立富士高校の書道部の生徒さんたちが書いた力強い字。この力強さが紙のまち富士の象徴のようにも思えますね。紙はWEB化しつつあるとはいっても、未だに需要はあります。決して文書を印刷する紙だけではありません。防災の街でもある富士市と、トイレットペーパーやティッシュペーパーは切っては切り離せない存在です。東日本大震災のときに、東京にいた私たちに助け舟を出したのは実家の両親でした。両親からトイレットペーパーなどが東京の家に送られてきたときには、富士市に感謝したい気持ちになったのを覚えています。

最近は、紙は生活だけでなく、芸術分野でも活かされています。こうした芸術的な作品が紙で制作されているのも、紙の底力を感じます。じっと作品に見入ってしまいましたね。

また、最近はなにかを繋げていく活動も随所で見られます。この「モザイクアート」は、一人一人が折り紙をして大きな紙に貼り付けていくものです。私も、小学校の頃以来、折り紙を折ってみました。昔は鶴もつくれなかったのですが、今日はご指導いただいてかぼちゃを折ることができました!!(笑)。人生で初めてちゃんと折り紙でものが作れたのかもしれません(笑)。
こうしてどんな形でもいい不格好でもいいので、つくる楽しさを今更になって感じられるのっていいなと思います。頭ばっかり酷使しても楽しくないというか、こうして何かをつくるのって楽しいものです。ワークショップが多くの場所で行われるようになったのも、コミュニケーションをとるきっかけとして、こうした制作の類のものが活用されているからなのだと改めて思いました。
そして、最近ご縁をいただいている「紙っと!プロジェクト」さんのブースで岳南電車におさめる作品をつくってみました。

だるまの顔、決してうまくはありませんが(笑)、楽しんでやっているとこういうものができるものです。芸術的なセンスの有無はおいておくとして、こうして楽しんで紙をいろいろと使って手を動かしてなにかをつくるのはいいものです。
企業の研修やワークショップでも、こういうものをとりいれて、コミュニケーションスキルの向上に活かせると面白そうですね。
紙のまち富士市が誇る製紙産業、いろいろと活かせる方法はあります。そして、それにうまくのっかって楽しめる方法もあります。時には手を動かしてものをつくる、美を楽しむ時間も必要ですね。地域の良さにどっぷり浸かって楽しむ。Uターンして半年たってようやくそういう方向に気持ちが強くなってきた今日この頃です。
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