5月も半ばですね。各職場に新入社員が配属されて、そろそろある程度の実務に関する研修を受け始める頃ですね。実務研修を受け始めて、仕事の厳しさや大変さを実感し始めるでしょう。あわせて、職場の様子もわかってきて、その中でどうやって仕事をしていくかも考え始める時期ですし、場合によっては、先輩や上司から指導を受け始める時期です。
この時期、新入社員は、規律正しく、姿勢正しくなってきて、徐々に先輩や上司からの評価もどんどん上がってきます。しかし、気をつけてほしいことがあります。あまりにも彼らへの期待値を上げすぎないことです。愛情が厳しさの裏返し、などということで、人前で叱責したり、急に過量な仕事を振るのは避けなければなりません。
今朝、私が購読している、日本褒め言葉カード協会の理事長、藤咲徳朗さんのメルマガで下記の内容が出ておりましたので紹介いたします。(企業研修講師藤咲塾1分間メルマガセミナーより)登録はこちらより!!
~以下、引用です~
ほとんどの新入社員が
職場でいじめられたらどうしよう。
仲間とうまくやっていけるか心配だ。
職場の上司がパワハラ上司だったらどうしよう。
自分の選んだ会社がはずれだったらどうしよう。
こんな不安を持っているのです。
そして、
親からもこんなことを言われて
新入社員研修に来ているのです。
「パワハラの会社、
怖い会社だったら、
辞めてすぐに帰ってこい。
我慢しなくて逃げておいで。」
毎年、確認のために
新入社員に質問をしています。
全員に、目をつぶってもらいます。
「パワハラの会社だったら、
すぐにやめて帰って来いと言われた人、
手を上げて」
すると今年は3割くらいの新入社員の手が上がりました。
約10名です。
残りの半分くらいも手を上げかけていました。
こんな新入社員の心境や
親の心配を知らないで、
圧迫型の新入社員研修をしていないでしょうか。
ビシバシと叱った研修をしていないでしょうか。
早期に新入社員が退職するのには理由があります。
新入社員の責任ではありません。
ほとんどが会社の研修の在り方の責任です。
過去の研修の成功体験、
自分の成功体験に縛られて、
相手に合わせた研修ができていないから
新入社員が早期に退職するのです。
ここまで・・・
現場での実務研修に依存している企業も多いようですが、その場合、今までの現場の先輩が受けてきた研修をそのまま踏襲する流れになりかねません。よく見みられるのが、「大声を出させて気合を入れるだけの研修」「怒鳴られながら仕事の内容を機械的に覚えさせる研修」「とにかく飛び込みしてこい!と言われてからやらされる新規開拓の営業研修」などなどです。一時的に気持ちが盛り上がる社員もいるかもしれませんが、今の新入社員は盛り上がりません。盛り上がるどころか、急にLINEで「会社退職します」と連絡がくるかもしれません。いや、本人からくればいい方で、退職の代行会社の担当者から連絡がくるかもしれません。
その背景は、パワハラが社会問題になっていることもあります。家族から、パワハラまがいのことをするような会社には行くな、と心配されて言われているのも一因でしょう。家族が心配して、厳しすぎることをさせる会社で働いてほしくないという思いもあります。
時代の流れをみながら、その時代にあったものをとりいれて、新入社員や若手社員に対して教育を行っていかなければならないのです。パワハラが取り上げられれば、その会社の採用が苦戦することになります。地域中心に営業する会社では、その地域での評判が大きく落ちる可能性だってあります。みんなで、「昔はよかった」みたいなことを言っていると、新しいものがその地域や企業にとりいれられず、産業や経済が地域から衰退していく、そんな流れが起こってもおかしくありません。
厳しい声で律するだけ研修、とにかく大声を出させるだけの研修、とにかく飛び込みして営業研修、もうやめませんか?
仕事で成果をあげるために必要な行動や考え方を伝える研修、他人への感謝の意義を伝える研修、営業に出る前にそのための考え方を伝える研修など、新入社員の良さを引き出して成長を促すための研修を行っていきましょう。気合や大声による根性をつけることは、もう会社でやっても逆効果の時代です。私もそういう研修を受けたことのある人材育成コンサルタントです。正直、それでは今の時代は通用しないと思ってください。自分たちの会社から変えていきましょう。みらいの有為な人材の育成のために。

今朝はひどい風雨です。外出される方、十分に気をつけてくださいね。イライラして新入社員にあたることのないように!ふだんの行い次第で、ちょっとしたことでパワハラと言われかねませんからね。
この記事へのコメントはありません。