最近では、ビジネスの世界では、商材やサービスの知識だけではないものが求められているといいます。「教養」、最近ではリベラルアーツ教育という言葉が出てきてますが、まさにリベラルアーツを理解している人がグローバルでは評価、重宝されるということです。
大学の中にもリベラルアーツを学べるところが出てきております。東京工業大学では、ワークショップ界のカリスマ、中野民夫さんが関わっておられるように、リベラルアーツ教育に力を入れられていることでも有名です。理工系との橋渡し的な位置づけのようです。
東京工業大学リベラルアーツ教育院 https://educ.titech.ac.jp/ila/
教養と言われるリベラルアーツというのは、いわゆる大学での一般教養科目に近いものがあります。哲学、宗教、心理学、教育学、地理、歴史、文学、芸術といったところでしょうか。
これは大学生だけでなく、大人になっても仕入れていけば自分にプラスになるという位置づけではないかと思います。仮にグローバルで交渉をするような仕事をしないとしても、仕事に関係する知識以外にも、リベラルアーツ領域の見識を高めていくことは欠かせないものです。
そんなわけで、昨日はワークショップデザイナー同期の公演に行ってきました。
ガンダムでも有名になった、東京杉並の上井草。そして、その上井草の駅の近くにあるスタジオが一つの舞台でした。
劇場のクラウンとして活動しているタラン・ニバキンスが僕の知人です。彼の公演を見るのは2度目になりますが、パントマイムではなく、コーポリアルマイムというものらしいです。感情をマイムで表現するとでもいうのでしょうか、その動きが体の動きとリンクして面白い世界を創り上げていく。一つ一つが連続になって様々な動きが創り出されるのが、魅力的な世界です。それに面白さを付加して飽きさせない。最前列の席で思い切り楽しめたのがよかったです。先日のインプロといい、今回のマイムといい、小劇場のようなところで楽しめる演劇の世界。この世界にワークショップデザイナーのコースを受けてから何度か参加してますが、やはり美しさと巧さと面白さが合わさって、一つのアートを創り上げているのがいいです。それを何度となく練習して創り上げていく演者の方々には本当に頭の下がる思いです。
そして、われらがタランの演技も安定感があります。ちょっとスパイスのような面白さを加えて観客を飽きさせない工夫をしつつ、手足の長さを活かしたきびきびとしたシャープな動きが彼の魅力です。「日常にある非日常」へのこだわりも、今回の会社員の習性をテーマにしたところからうかがい知ることができますね。
リベラルアーツ教育の一環。大人の学びの一つ。学びと捉えちゃうと堅苦しいけど、それを楽しめる要素があるからこそ頭に残るし、記憶に残っていくのです。
インプロやマイムだけでなく、こうした公演をきっかけにした芸術の世界には引き続き触れていきたい。演技者として素晴らしい活躍をされている方たちの存在があるからこそ、ですね。
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