ブログ

アウトカムから逆算し関係性にアプローチ!~まちの会議のやり方実践ゼミ第2期は2回目!~

毎月第3日曜日は、学びの時間。午前は「まちの会議のやり方実践ゼミ」です。富士市内で開催しています。今回は第2期の第2回目。通算して8回目の登壇です。

今回は起承転結の「起」として、コミュニティデザインをするうえで最初の設計をどのようにするか、特にそれぞれの人同士の関係性に対してどうアプローチするかという観点から考えてもらいました。ファシリテーターの小泉さんからは、「なぜアイスブレイクが必要か」を皆さんに考えてもらいました。また、ワークショップの場を一つのコミュニティに見立てた場合、「アイスブレイク」「導入ワーク」については、どんなものを体験したかを振り返りながら、これらをどのように考えるかに焦点を当てました。

私の講義では、ダニエル・キム氏の組織開発アプローチの考え方を用いて、場の質を良くするためには関係性の質にアプローチするという部分をとりあげました。関係性の質を良くするために最初のアプローチとして用いられるアイスブレイクを題材にして進めました。過去様々なワークショップに参加した際に、どんなアイスブレイクのワークを体験したかを素材に、自分の体験と意味づけてもらいました。

ワークショップにおいては、ついつい、「アイスブレイクはなにをやってみようか」、「とりあえずやってみるか」という発想で進める場面に出くわします。決してそれ自体を否定はしませんが、リスクがあることを忘れてはいけないですね。アイスが全然ブレイクしないで、更に場の雰囲気がかたくななものになってしまうという結果を招きかねないのです。なぜ最初にワークをやるのかを考えていくアプローチから入る必要があるのです。「とりあえずビール、のノリでとりあえず自己紹介!」というのは、コミュニティデザインの観点では決して推奨されるものではありません。主催者と参加者が、参加者同士が、あるいはその場全体が、などなど、様々な関係性に着目しながらも、目的に沿った形で場全体がどう変化していくかをよく見なければいけない、ということです。

それぞれのコミュニティでどのような導入ワークを最初に行うか。それは、その場の目的やゴール(アウトカム)から逆算して発想していかなければならないのです。どんな状態になってほしいのかをまず描いたうえで、逆算して考えてみましょう。それをおさえたうえで、お互いの関係性を良くするためのアプローチをどのように採っていけばいいのか。第1期は、ファシリテーター視点でどんなアイスブレイクをやってみようか、という体験をしました(参考のブログ記事)。今回はその場のファシリテーターとしてだけではなく、その場をデザインする視点、あるいはその場のコーディネーターとしての視点が必要となる考え方といえます。

みなさんがそれぞれのコミュニティで場を運営する時に、その場が立ち上がったばかりのときにどんな工夫をするのか。機会があれば、私も参加者になってその場に参加してみたいなって思います。

あいにくの雨にもかかわらず、多くの方々にご参加いただき感謝です!

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。