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地域で共生する組織の基本はやっぱり「人」

埼玉にある会社。もとは産廃処理業者。今は環境保全に取り組む事業会社。確かに産業廃棄物処理はされてますが、そこに事業の価値を訴求してはいない。むしろ、産業廃棄物処理は一手段であり、それを通して環境が保全されて、循環する社会を創ろうとしている。そんな印象です。

今日は課外授業で埼玉の石坂産業さんへ。たしか女性の社長さんがいらっしゃることで知名度高いです。石坂社長の情熱と責任感、そして使命感が組織をかえ、地域や社会に様々な変化をもたらす。そんなお話を伺いました。

環境保全の取り組みが独自性あるし、時代を切り拓き続けるだけの情熱と行動力がある。もちろんそうですが、それ以上に人材育成についての取り組みに感銘を受けました。

産廃処理業者のかつてのイメージは男の職場で、しかもがらが悪い。しかし、かつて所沢でダイオキシン騒動があったときに、会社を再生していく過程で社長が取り組まれたことの一つに、あいさつの徹底や職場の整理・整頓・清掃を通しての現場の「見せる化」がありました。

石坂産業の産廃処理現場での取り組みを見せることで、社員の意識を変えていく。特にあいさつを徹底することは、相当ご苦労されたらしいです。ISO取得に際して様々な品質改善を図る中で、人材品質の改善に取り組んでいったそうですが、その最初があいさつだったそうです。まともにあいさつしない社員の意識を変えていくのに約3年はかかったそうです。その間、社員の退職もあり、地域からのダイオキシン騒動に伴う風当たりの強さもあったようです。

それでも続けてきた。現場の見せる化により、今では社員の方々は率先してあいさつされてます。また、現場を整理整頓するとともに、様々な課題を自ら社員の力で解決する取り組みもされているようです。タスクをきれない重たい課題は一日がかりで選ばれし社員が解決のための話し合いを行う。あいさつから始まった取り組みは、今の石坂産業の成長を支える人材品質の高さにつながっているのだと思いました。

私たちに提供されたランチのお弁当は、石坂産業さんで育てた野菜などを使って自分たちで調理して提供しているんだそうです。環境保全のみならず、自然を活用して別の事業に展開し、それを自分たちで仕組みとして創り出していく。地域と共生し、さらに発展していくために挑むためには、まさに人の品質、人の力が欠かせない。改めて実感しました。

人の無限の可能性が組織の中で引き出され、組織の新たな可能性の拡大に連綿とつながっていく。石坂産業さんから垣間見えました。子どもたちが働きたいと思える企業となるために。人の育成は欠かせないですね。

起業に向けても背中を押された気がしています。地域で活躍できる人材を育成するために。長期的に人材育成に取り組むため、日々積み重ねてやっていこう。情熱を傾けられるだけの仕事が、私の場合は学びであり、人材育成の分野です。

人と組織、コミュニティの無限の可能性を拡げて、未来に向かって挑戦し続けられる社会をつくるため、心に火をたぎらせて突き進みます!

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