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インプロ(即興劇)の世界から学ぶ~ステージの上に広がる無限の可能性~

全く台本のない世界。一つの言葉から、長いストーリーを展開し演じる。一方で、途中からいろんな方向からの要求が入り、それに応じたストーリーをその場のパフォーマーが展開する。

インプロ。台本や打ち合わせなどがない、その場での即興でのパフォーマンスをやりきる場。今日はそのインプロ初体験でした。あ、私が演者になるわけではなく(笑)、インプロでご活躍のワークショップデザイナーの先輩であり、同世代のイケてるお姉さん、ことばさんの応援に行ってきました。

応援といっても、インプロを見るのは初めてであり、まさに社会勉強でもあり、教養を深めるための場でもありました。

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新宿にある「プーク人形劇場」。こちらがその舞台。ことばさんが力を入れて取り組んでいるインプロとは?

実は企業の研修でも注目されているんですよね。創造力や発想力を鍛える、あるいは、チームワークやリーダーシップの醸成にも活かせる。そんな要素は多分にありそうな気がします。

あっというまの約1時間半。気づいたら時間が経ったと思うくらいのものでした。

なんでも、一つのある意味テキトーなお題(観客の方たちが考えるお題です)から、パフォーマーが一つのストーリーをつくる。そして、それに時々別の角度からのある意味無茶ぶりがあって(笑)、それがまた絶妙。見ている人を飽きさせない空間がそこにありました。

面白い事を言えばいいなんてもんじゃない。笑わせればいいなんてものでもないです。一つの言葉にパフォーマーの誰かが反応し、しかもメインストリームのセリフだけでなく、効果音から人の動作の操りまで、事細かに即興で創り上げていく世界。人の呼吸を感じながら、その場を一緒に仲間と創り上げていく様子が、何とも素晴らしいものだと思いました。そして、そのアウトプットとして出てくる言葉とともに、言葉を発信するキャラクターの動作も様々にやりこなすパフォーマーの方々。われらがことばさんも、やっぱりすごかった。絶妙な言葉の繰り出しを始め、空気を創るためのアクションなど、本当に見ている人たちを一緒になって楽しませてくれる空間がそこにはありました。また、一人のパフォーマンスによって、その場の流れが一気に変わっていくのも、何か楽しみの深みを実感できたようにも思います。

そして、途中途中で飛び込んでくるゲーム。言葉をつなぎ合わせていくことや、3人が動作を指定されながらも、やりきるパフォーマンス、スローモーション、同じキャラの動きを入れ替わり立ち替わりやりきるなどなど。たくさんのゲームから紡ぎだされる一つ一つのパフォーマンス。これは本当にたくさんの上質な稽古の賜物なんだと改めて感じましたね。言葉や人の動きを楽しめる場であり、そこからまた、人との関わり方を楽しめる場でもあり、幅広い教養を得られる場でもある。インプロの世界って、きっと奥深いのだろうし、そこにかかわるパフォーマーのあまたのお稽古が、最高のパフォーマンスを繰り出すきっかけになるんだと実感しました。

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ことばさんは、左から2人目の女性です。

うちの妻を今回は連れて行ったのですが、なんと、おつまみワークショップの仲間、ひろずさんも同じ場におりました。今日はことばさんはきっとのびのびとやれたんじゃないのかなって勝手に思っていました。研修の講師をやってきた後でしたが、そういうハードな仕事の後だからこそ、楽しむ度合いも高まっていた気がしています。もともとストイックにやろうとする姿勢が、とても尊敬できるワークショップデザイナーの先輩でもあるので、ますます応援したくあるし、逆に何か役に立てることがあれば支援したいと思っているくらいです。

素晴らしい時間を本当にありがとうございます。ことばさんのみならず、インプロのパフォーマーの方々にもとても感謝です!

※ご参考までに、インプロジャパンさんのHPはこちら

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