新型コロナウイルスの感染拡大からはや数か月。日本の様々な場所の風景は変わっていきました。その変化に対応して動かなければならないことはいくつかあるとは思いますが、人そのものは変わらずにいたいものです。
要は、人の行動は変わっても、人の信念や心は変わらないでいたいものです、ということです。最近は、アフターコロナだことの、ポストコロナとか、コロナ後を見据えた様々な動きが出てきているのは確かです。私自身も、このコロナの後を見据えて、事業の再構築を進めようと考えています。ただ、なにかを早急に変えて対応しなければいけないかというと、私はあまりそのようには考えていません。職場が幸せ、楽しいと思えるようにするための取り組み自体は、コロナによって手法は変わっても、やること自体は大きく変わるものではないからです。
今、さかんにその変化を煽るような広告が多く出ています。「コロナに対応するための・・・」的なセミナーの案内がSNS上にあふれています。商売魂を発揮していくうえでは、確かにそういったビジネスをすぐに構築して、生き残っていこうとするのも一つでしょう。一方で、普及啓蒙活動によって今の危機的な状況を一緒に乗り越えて、やがてやって来るのが避けられないコロナ後の世界に向けて何かを企画する人もいるでしょう。
コロナの後を見据えて変わっていかなければいけない点がある。それは、強制的にそうせざるをえないようなところはあります。企業再生の請負人として有名な冨山和彦さんの「コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画」の中にもありますが、たとえば、消費者はこれから「モノからコトへの流れが加速」とあります。実際に消費者と触れることで、モノを提供することによってサービスを受けていた時代が、コトによるソリューション型のサービスを受ける時代に変わっていくというものです。
万事がそうなっていくとは私は思いません。市場規模は小さくなるとは考えられますが、リアルな場での対面販売形式が貫かれることによって、お互いの信頼関係をつくるビジネスは引き続き残っていくでしょう。しかし、それだけで全てが済むとは限らないのです。特に地方の企業が都市部の企業と取引や打ち合わせをする場合には、今までと同じように出張してということばかりにはいきません。オンラインツールなどを用いて商談を行うことも増えてくると思います。それで成り立つのであれば、コロナの影響も少なからずあるわけですから変わっていかざるをえないでしょう。
仕事のやり方が変わっていくとしても、変わらないのは「人」です。逆に、変化によって人の心が乱れてしまわぬように、心をケアするような体制は各組織でとる必要があるでしょう。うつ病のリスクも高まってくるかもしれません。
たとえば、福利厚生的な位置づけによって外部の専門家を活用し、カウンセリングや相談などの機能を充実化させる。あるいは、メンタルヘルス対策やストレスチェックなどの施策を進めて、従業員一人一人の心の状態を日々確認するような体制をとる。そうでもしなければ、変化の中で心が傷めてしまう人が出てきかねないでしょう。
また、心を元気にするようなイベントも企画してみると良いでしょう。といっても、今のご時世、いっぺんに集まるのは感染のリスクがありますので、オンライン上で一人一人と向き合って会話ができるような形式をとってみてはどうでしょうか。また、電話や会議ツールを活用したオンライン相談などの機能も活用すると良いでしょう。ちなみに、私は産業カウンセラーでもありますので、ちょっとしたことでもお話をしっかりと聴きます。お気軽にお声がけください。
コロナショックなどによって引き起こされる変化に呑みこまれないためにも、心だけは変わらずに自分の健康を維持できるようにしたいものです。個人個人の力だけでは限界があるので組織としての対策をとる、もしくは私のような外部の専門家と話をするなどして、ご自身の心の健康を守ってあげてくださいね。行動は変えても心は変わらずに健康でいきましょう!

ところで、先日、私のプロフィールがウィキペディアに出ていました。「増田和芳」で検索するとウィキペディアが出てきます。そこで私のプロフィールをご確認いただいてもいいと思いますので、必要でしたらご覧くださいね。
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