全神経を注ぐくらいに真剣に取り組んだ3日間の研修が終わり、現在は富士に向けて戻っている最中です。

岡山を経由し、現在はのぞみに乗っております。
昨日は、神経を注いでやったこともあって、何もする気力がなくなり、好きな「書くこと」にも目が向かなくなりました。まったく書く気持ちが起こらないくらいの疲労感で、珍しく二度寝をするくらいですから、それだけ神経と気持ちを全力で投入して取り組んだ仕事をやり終えたのかなって思います。
研修の合間には、ホテルで今後自分が突き詰めていくテーマでもある「ハラスメント」関連の資料を読んでいました。一度読み始めるとついついはまってしまうというか、そんなところがありまして、昨日はそのせいで夜寝るのが遅くなってしまったり・・・まあ、好きなことに時間を十分に注げている証ですね。
この3日間で同じ内容の研修を担当しました。その中で出てきたテーマが「カイゼン」です。トヨタ自動車が取り組んだことに端を発して、今では世界共通語となったカイゼン。様々なところをより良くしていくような意味ですよね。カイゼンを重ね続けることで、様々な場が良くなるのはトヨタのカイゼン活動を始め、様々なところで実証されています。
カイゼン(→改善とこの後からは書きます)は、トヨタ自動車のような製造業の現場のみならず、現在は事務の仕事を行う現場でも取り入れられています。行政サービス、民間の事務、営業などの販売系、コーポレート系と呼ばれる総務や経理、人事といった管理部門など、様々な場で改善をしようという動きは当然のごとく起こっています。
これは効率化や標準化などを促進するカイゼン活動の影響もありますが、「働き方改革」の影響も多分にあると思われます。働き方改革は、残業を減らすための施策ではありません。それは結果としてそうするものであって、本質は、働く様々なやり方をよりよくするための活動でもあるのです。だからこそ、残業時間を減らせばいいわけではありません。人手不足、採用苦戦、自働化など、様々な世の中の流れに応じて、疑問を持たずに当たり前のようにやっている仕事を見直すことだって、当然必要なのです。仕事の手順を見直す、省力化する、資料を廃止する、物の置き場所を変える、資料の流れをつくる、チェックの方法を変える、使っている道具や器具、設備を変えるなど、改善しようとしてできることはたくさんあります。
改善をどうやって進めるか。単にその改善方法だけを覚えればいいというものではありません。いくら手段を極めても、本当に改善したかったポイントがずれてしまっては、改善の効果が出ない可能性もあります。だからこそ、改善をする際には、何を改善するのか、その根っこにある問題点は何かを捉えることが必須になるのです。
問題点を捉え間違ってしまうと、いつまでたっても真の意味での改善は進まないでしょう。何を改善するか、その対象となるものを見定めることが実は大事で、改善の方法はいくらでも探していけばあるのです。方法よりは、何を改善するか、その対象を突き止めるのが難しいし、もっとも大事なことです。
そして、対象が決まったら、目標を決めることです。目標がなければ、なにを目指して改善をすればいいのかがわかりません。数値目標として、例えば%などの指標で示されるものや、件数などで示されるものがなにかを確認しておく必要があるでしょう。こうした様々な指標となるものを決めて、それを達成するために行動をしなければ、改善は進んでいきません。ダラダラとやることでもありませんからね。
とにかく改善をする際には、方法論に惑わされないことです。方法論ではなく、何を対象にして改善をするのか、その根っこにある問題点となるものを捉えて、改善に取り組む方々が共有をする必要があります。根っこをどうやって洗い出すか、そこを突き詰めていきましょう。そのためのファシリテーションでしたら、また、改善方法の講義であれば、私も担当する分野ですので、なにかお力になれることがあれば是非呼んでください!

3日間滞在した鳥取県を離れました。名物と思われるものを手に入れて、もちろん、スイーツも確保しましたので、これを土産に帰ります。
まだ京都ですね・・・
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