自分のあるべき姿を描け。これは特に何かうまくいっている人たちや、忙しくて日々追われている人たちに言いたいことです。
ある講座で「5年後の未来を考えた事があるか?」と私は講師として質問をしてみました。ところが、「ない」と答えた方がいらっしゃったのです。これは驚きました。最近はキャリア教育などによって、自分の将来を描かせることがある意味定番化してきているのにもかかわらず、未来を描いたことがないという言葉が出てきたのには驚きました。
未来から描く、7つの習慣でいえば「終わりを描くことから始める」、逆算思考などなど、この手の思考を薦める場はどんどん増えてきております。そんな中で、未来を描いたことがないという人がいたのには驚きでした。あるべき姿を描き、そして今の自分の足元を見つめてみる。足元をみて何かが足りないと思ったらいろんな埋め合わせのための計画を立てて行動に移す。これが、自分のあるべき姿に近づく王道パターンです。あるべき姿に近づくのに、何か思い切った秘策を実行に移そうなどど、考えるのはナンセンスです。
例えば、巨万の富を得たいと思ってはいるものの、今は生活するにも手一杯。それを埋め合わせようと、投資に手を出す人がいます。適切な知識がないままに、投資に手を出してだまされて、今以上の負債を抱えてしまう。そんな話は昔からよく聞く話です。巨万の富を得たければ、秘策のような話に乗っかることなく、自分の信念に沿ってコツコツと貯金をしたり、何か堅実な知への投資や設備投資等で、着実に資産を増やしていく。地道な方が実は遠いようで近道。こうした取り組みを、未来のあるべき姿に向かって実行していくのがベストなのです。
今日、午前に営業で訪れたのは高田馬場。学生時代を過ごした思い出の地です。大学4年生のときに、未来のあるべき姿に目がくらんで、当時の私からしたら高額なローンを抱える羽目になりました。それは働いて完済できたので、その時の喜びは格別なものでした。あるべき姿を追求するがあまりに、大ケガをしたような気分でしたが、無事にその苦いローンを全て払い終えてほっとしました。あるべき姿と現状を比較して、解決する手段を選んだとはいえ、浅はかだったと思います。
でも、そんな失敗があるからこそ、未来のあるべき姿を描き、現状とのギャップで取り組むべきことを地道にやっていくべし、と堂々と言い切れるのではないかと思うのです。高田馬場に行ったのも、何かの因果のように思います。
未来のあるべき姿、それは遠い先なのか近い先なのか。距離はどうでもいいのです。しっかりと未来を描いたうえで、現状の自分と比較してできること。これを地道に積み上げていこうと思います。起業の夢に向かって今の自分で出来ることを考えてみます!秘策はいらないのだ!
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