今日はおいしい中華料理をランチにいただきました。
今日はある会社に研修で伺ってました。研修と言いましても、選ばれた方々が集まって行うワークショップスタイルの研修。まさしく、コミュニケーションをとって一つのものを創り出していくためのプログラムになります。一つのものといいましても、簡単に何かと何かをつなぎ合わせてつくられるものではありません。脳に汗をかいて考えてもらい、いろんなものをアウトプットしていただくようなことが求められていくのです。難しいことをやっているわけではなく、普段の仕事の内容を思い出してアウトプットしていただいているのですが、なぜかすごく考えなければ出てこないようなものだと思い込まれている。普段の自分たちの行動をアウトプットして言葉にしていけばいいのに。それが出来ないのが実はワークショップの難しさがあるようです。
私が担っているこのワークショップスタイルの研修では、正直こうした脳に汗をかいていろんなものを出していくことが求められ、簡単ではないと思われています。しかし、そうさせている要因は、ずばり、コミュニケーションの希薄さが招いた問題にあるのかもしれないと思っております。希薄さというのは、参加される方々が普段職場でとっているコミュニケーションに関係することを指しています。口をきくことはあっても、仕事の深いところまで話をしあえない。あるいは、そんな時間がない。人と人との心の通い合いが阻害されている要因が多々あるのではないかと感じております。細かいところまでコミュニケーションがとりあえればまだしも、それがなかなか出来ない。世代間ギャップ、働き方改革、デジタル依存、言い出せばきりがないんですよね。
人づくりの基本、これはコミュニケーションにあると思います。ワークショップというのは、コミュニケーションを伴う場の中で行われる作業(ワーク)。何かを創り出すとなれば、コミュニケーションがちゃんと機能していかなければ、残念ながらそれも報われません。ワークショップがいろんなところで行われているのも、こうしたコミュニケーションの希薄さが背景にあり、人が生きていくうえでの危機感が世の中にあると感じられているからかもしれない、と思います。
人づくりを進めるための基本はコミュニケーション。これが失われては、人の成長がすすみません。勝手に誰とも会話することなく、交わることなく、成長することはないと思います。勉強が出来るようになることは、人とのかかわりが少なくてもあるのかもしれませんが、知識が増えているだけでは成長ではなく、それが自分の「もの」になって、自分の心身の一部になっていかなければ結局は人は育っていきません。人づくりが進まないのではないでしょうか。
コミュニケーションの場はもっともっと増やしていく必要はあるだろうし、デジタル化、少子高齢化だからこそ、殖やしていく必要があるでしょうね。そのためにも、交わるためのきっかけをつくることが欠かせないですね。ワークショップがその一つの手段でしょうし、企業の研修でもこうしたスタイルは引き続き増えていくでしょう。
美味しい中華料理を味わいながら、コミュニケーションをとっていく。そんな場に明日も触れられるのかな・・・やがてステージは変わっていく事にはなりますが、コミュニケーションの場を創り出すことは、自らの使命としてこれからも担っていきたいですね!
この記事へのコメントはありません。