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自分の場を生きられる社会にしたい~Talk Tree WORKSHOPからの果実~

今日は久々のワークショップ体験。ワークショップデザイナーの先輩がおやりになっているワークショップをトライアル受講してきました。「Talk Tree WORKSHOP(トーク・ツリー・ワークショップ)」です。

※参照のホームページはこちら

ワークショップデザイナーのみれいさんが、最初に開発されたワークショップ。福祉施設を中心に、オーダーメイド型のワークショップを実践されているそうです。

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まさしく、大きな木。根、木の幹、枝、そして空、土、果実、鳥。まさに大きな木が一本映えているところに広がっている様々なもの。不思議な絵のように見えます。

でも、これ、意味があるんです。根っこには自分たちの想いや意義のようなものがある。その上の土の面には、社会の課題。そして、空には未来の姿。これって、どこかで見た事ある。

一新塾のビジョン・ミッションとも近いのですが、そう、まさに自分の根っこを確認し、そしてどう未来を実現したいのか。そのアプローチと近しいものがあるんですね。ですので、私にはとってもしっくりと入ってくる感覚を覚えました。そして、枝にぶらさがるのがいろんな手段であり、その手段のコンセプトは、幹にある。これは、解決の施策があちこちにあって、その個別の施策を打ち出す根本にある、解決策の方向性のようなものが幹に流れているということです。そして、空を飛ぶ鳥を対象者と見立て、誰に対して実現したい解決策になるのか。そして、果実となって表現されているのは、その解決策実践によって得られる大きな実。その実がぶらさがっている大地を輝かせる太陽。これがまさに未来の姿ということになるのです。

今日は、ファシリテーターのみれいさんと私、そしてもう一人のご参加者の方と三人で考えてみました。社会の課題を見る目が似ており、また、社会に対してお持ちの想いも、方向性はぶれていない。だからこそ、非常に深い話し合いが出来たのではないかと思います。また、3人がいきるフィールドも皆異なっている。これも、お互いのフィールドの知見から創り出される想いがいい形で交錯して、まさに大きなリンゴの実のような果実を産み出せたように思います。

理想の未来の姿であげたのは、上の図の右上にもありますが、「自分の場に生きられる未来」という言葉です。仮に失敗しても、また、一度離脱しても挫折しても、自分の場に変に順番づけされずに、変に差別されずに、同じように自分の場の実感を持って生きられる。安全安心で共生出来て、失敗も受け容れられるような未来。競争の原理の中で効率ばかりを追い求められるような生きづらい世の中ではなく、支え合いながら互いの生きられる場を持てるということ。これは実現したいです。

その中でも、児童養護施設の問題が話題になりました。あの痛ましき目黒の児童虐待死事件があったばかりで(私もブログで関連記事書いてます)、皆さんが生きづらさを抱えている中での事件に関心を持ち、その背後にある問題に意識を持って話せたことは大きかったように思いますね。深い気づきと未来へのコミットメントを強く持てて終えれたことが、とてもよかったように思っています。

当初はどんなワークショップをファシリするんだろうか、というどちらかというとスキル論で参加しようとしていた部分もありました。しかし、このワークショップは、一見するとシンプルですが、相手の懐に入り込んでニーズをしっかりととらえ、想いをしっかりととらえていかなければすごく薄い感じのワークショップになってしまう。その面でのファシリテーションやプログラムデザインの難しさを実感出来たのは大きかったです。人や組織、集団の内面に入り込んでいくため、相手をより深く理解した上でのワークショップ設計がなされるのだと感じました。

自分自身の未来を描き、また、課題解決のヒントを得た時間にもなったことが大きく、これをいろんな立場の方々に、地域で展開していくと、地域が潤う、活気づくヒントになるのではないかと思いました。地域にあるスモールコミュニティの中で、自分たちの存在意義を感じるための手段にもなるし、事業を展開するヒントにもなるように思いました。

シンプルさの中にある奥深さ。ふせんや絵に描かれている文字の裏には、深い想いが込められています。そんな体感を得たワークショップ体験でした。

このワークショップが実践できるようになりたい。そんな想いを抱きました。いろんな人たちの可能性を得たい。そんな思いをさせていただいたみれいさんには感謝です。そして、これで終わらない縁をつなげていきたいので、更に深堀していきたいですね!

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富士山がある街で、実現する未来、描きます!

 

 

 

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