書籍を読む事について、最近自分の中で考え方が変わってきたように思います。なんとなく字面を追っていただけで、「あー読んだ」って思って、大抵忘れてしまった、なんてことが多かったのですが、人との出会い、未来を考えての行動、など、意識することが変化する中で徐々に本に向き合う姿勢が変わってきました。
この本、元銀行員で今はコンサルタント・研修講師の大杉潤さん。大杉さんの書籍、「定年後不安」を一挙にある程度まで読んでみました。
サードプレイスの重要性
ご存知の方もおられるでしょうけど、私は、2011年から2015年まで、未来のキャリアを切り拓き、自分自身に何かをプラスオンしたいと思っている専門家の方々を対象として、「プラスオン!」という勉強会をやっておりました。この勉強会では、ビジネスに使えるスキルや、専門家の方々が自身の仕事に活かせそうな知識などにフォーカスして、約3時間程度学び合ってお互いに何かをプラスオンして明日につなげる場としよう、ということで取り組んでおりました。私が企画、集客、運営の大半を担って取り組んできたものです。
これは、自身が研修等、人材教育に関係するコンテンツの営業を通して学んだ事を活かし、あまり企業の中で研修を受ける機会の少ない方々同士を繋げるためにも行ってきたもので、職場や家庭以外の第三のつながりの場を設けようと意図がありました。
大杉さんの書籍の中に、このようにあります。
会社や仕事だけではない、また家庭とも別の、あなた独自の「サードプレイス」という場を持ち、そこで一定の時間を過ごすライフスタイルを作るのです。もし「サードプレイス」での人間関係が構築できれば、定年後にすべての繋がりが失われる、ということはなくなります。(「定年後不安」大杉潤著より)
私は、実際に周りの参加者の方々とのつながりができて、様々な情報交流の機会を得ることが出来ました。主催者として、様々な方々の可能性を知り、人となりを知り、楽しい時間を過ごせたのです。私がこれから目指そうとしている独立起業に向けて、一つの大きな経験を得たことになります。
人の役に立つものとは何だろう
そして、大杉さんは、定年後の65歳以降の人生設計と75歳を迎えた後の人生設計について述べておられます。私はまだ先の話ではありますが、ある意味、この本よりも前倒しで独立しようと思い立ったことになります(42歳になったのですが)。そこで、独立をするでも何でもそうですが、世の中で人のために、社会のために自分が何が出来るかを考えた時に一つ参考してほしいのは、まさしく自分の「専門性」です。大杉さんは書籍の中で、「人の役に立つ専門性」を見つける事を薦めておられます。
さて、「人の役に立つ専門性」ですが、次の3つを組み合わせることを勧めています。
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これまでの仕事をベースにする
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自分が好きで長く続けたいことを前面に出す
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世の中のニーズに対応して進化し続ける、学び続ける
(「定年後不安」大杉潤著より)
こうしたものは、どこかで必要だと思ってくださる人がいるわけです。だからこそ、自分の専門性にはこだわって生きていく必要があるんですよね。私も、専門性となりうるものをいっぱい洗い出してみましたが、そこから一体好きなものを選んでいくと徐々に絞り込まれてきます。それが、このブログの中で書かれているようなことに反映されればなって思って、いろいろと書いているんです。
まあ、このように書籍からちょっとした自信をいただけています。未来を見据えて、目標を決めて動き出すと、何を吸収しようかと目的意識のようなものが働いて書籍を読むようになってきました。また、サードプレイスというところで言えば、私と同じように意欲高くしてサードプレイスの活動に力を入れている方々の存在も大きなものになっております。
安斎輝夫さん【サードプレイス】ブログ~居心地の良い場所で夢を叶える人生を~
また、安斎さんがおやりになっている「サードプレイス・ラボ」さんの参加メンバーの方々からもたくさんの影響を受けております。書籍から人、そして、ブログなど様々な領域への範囲が広がり、いろんな場所での影響が、「意識を高める、心を明るくする原動力」になっております。そもそも今日取り上げた「定年後不安」の著者、大杉潤さんの事を知ったのも、安斎さんのブログでしたからね。
未来を見据えた目標の設定が、書籍への向き合い方を変える。その行動が自分にとっていい方向にいくんだろう。それを大杉さんの書籍でも実感させられました。
日々いろいろとありますが、未来を見据えた目標はしっかりと持って動きます!!
※参考図書:「定年後不安」(大杉潤著・角川新書)
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